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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
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正直言ってかったるい。

アンナちゃん、面倒くさがる。

やほー、アンナちゃんだ。既に一ヶ月経過。いやあ、代わり映えしない生活だねぇ。


裏で色んなのが渦巻いてるけど、私にゃ知ったこっちゃないわー。


「グリディナちゃーん、何考えてんのー?」


チャラ男。こいつも代わり映えしねーなぁ。


「なんていうか、平和だなぁーって。」


「平和だねぇ!平和なのはいい事だー!」


「グリディナ君は、平和なのは嫌いか?」


クソ眼鏡。こいつちょっと嫌みったらしいなぁー。変わんねーやつ。


「嫌とはいってないよー、ただ……。」


「ただ?」


「刺激が欲しいねぇ。」


「なら俺と刺激的なコトしようぜーっ!」


「のーせんきゅーでー。」


「だめかぁー!」


「やったな、これで50連敗だ、お前。」


「何時か勝つ!」


「勝たなくて宜しい。」


こいつらなんだかんだ言って仲いいのなー。


「刺激か。どのような物を求めるんだ?お前は。」


よー、第三王子。と光の巫女。


「スキャンダル?」


「なら俺と」


「しませーん。」


「51連敗。」


数えてんのな。


「にしてもスキャンダルか。……無い方がいいのだがな。」


「そりゃそーだ。……なさそーだし、別の事で探すかぁ。」


「……どのような事を。」


「そーだねぇ……。簡単に出来る事……。」


なんか殺す???


却下。まだその時じゃあない。


「午後の実技はどうなんだ。身体が動いていいぞ?」


「うーん。」


「……国柄、こういうのは好きだと思ったのですがね。」


「いつもサボってるよねー?」


「失敬なー。授業には出てるでしょー。」


「参加はしてないな。……お前本当にあの国の人間か?」


「ぎっくぅー!なんつって。」


違います♡


「今日の実技、参加してくださいね。なんでも、実力を見るだのなんだのと言っていましたから。」


えー。だるーい。


「動き回るグリディナちゃん、みたいなー!」


「うわーやる気なくなったー。」


「元々ないだろう……。」


はい。


あ、授業始まるよー?


「では、昼に。」


「おうよー。」


授業授業。……光の巫女、一言も喋ってなくね?






で、昼。光の巫女、ちらちらとこっちを見るんだけどなんか言いたい事あるのかなー。


でも聞かない。


「……どうした、さっきからグリディナをよく見ているが。」


「どしたのー?」


大抵こーなる。


「その……ですね……。」


なにー?


「ちょっと相談が……。」


「なになにー?」


「貴女の、前に言ってた事なんですけど……。光の魔術についての事……。」


「あー。なんかつまづいたの?」


「いえ、その、それが……。」


なになになにー?ま、何の事かわかるんだけどね。


「……これは勘なんだけどー。」


「え?」


「降り注ぐ光のイメージ。かな?」


「そ、そうですっ!夢で、そのイメージがとても強く残って!それで、朝やってる魔術練習した時に!」


「あーはーん。そうだねぇ……。ひとまず、おめでとう、ご愁傷さま、とだけ言っておくよ。」


「これ、何なんですか!?」


「あはは。……おい男衆。今度の休みにこの子を神殿に連れて行ってやれ。」


「どういう事だ……?」


「降り注ぐ光のイメージ。光の魔術が強くなる、でしたわね?」


あ、レティシアの妹。それとサボり魔。


「おめでとう、とは言いにくいかもー……。」


「国としては良き事では?」


「そーいや、家族が神殿にいるんだったね。どうよ?やっぱりアレかな?」


「アレですわねぇ。」


「アレだねぇ。」


男衆と光の巫女、頭にはてなが浮かんでるよ。


「要は、さ。巫女に選ばれたっつー事。」


「巫女だと!?」


「それは本当ですか!?」


「マジ!?」


「……。」


「勘だからわかんないけどねー。」


「貴女の勘、凄まじい精度で当たるでしょうに。」


「もはや予言……。」


予言ねぇ。経験だけどねー。


「ま、本当にそうだったら、神殿に勧誘されるだろうけど逃げてきなー。」


「ああ、それは勿論だ。みすみす友を神殿には渡すような事はせんよ。」


ま、がんば。


そろそろお昼終わりかー。


「グリディナ、実技、参加しろよ。」


「はぁーい……。」


午後、面倒くさいなぁ。




午後でーす。実技でーす。


「今日の実技は君達の実力を見せてもらう!普段参加していない者も今日は参加せよ!でないと成績に響くぞ!」


めんどっくせぇ。


適当に指定した奴と組むんだけど、当然私は売れ残るわけでー。


人数的に、余りはないはずー。てことは誰か余って……あ。


「お前か……よろしく頼む。」


武人君。……まあ、いいか。


「よろしくぅー。本気でやってねー。」


「いつもサボっているが、大丈夫か?」


「いいのー。けど痛いのはいやよー。」


面倒くさそーに返事したら溜息つかれたよ。


あ、そろそろ順番だってさー。


「次!……ディアグリム君!ちゃんとやれよ!成績に関わるからな!」


「へーい……。」


「では、始め!」


「こい。」


武器は大剣。気だるく歩いて、振る。ま、避けるよねー。


で、武人君が攻撃してくる。軽く当たって、後ろにちょっと飛んで。


「やられたー。」


てへへー的な。もうほんとマジ面倒くせぇ。


「……はぁ、勝負あ」


「巫山戯るなッ!」


どうした武人君。


「お前、エイロジャルの奴なんだろう!なんだそれは!」


と言われましても。


「大剣を振れるほどの力があるんだろうが!本気でやりやがれ!」


うへぇ。


「それともなんだ!エイロジャルはそのような者を送るほどこの国を侮っているのか!」


頷く奴ら、結構いるのねー。はぁ。てゆーか教師もかよ。


「わーった、わーった、わーったよ。」


めんどっくせぇ。


「うちの国がどう思ってるかはしらねーけどさぁー。私は正直な所、実技に関しては侮ってるよワタシはさぁ。」


「何ィ……!?」


「いーよいーよ、やってやろーじゃんよー。ほら、構えて。君が一番強いんだろー。」


「巫山戯るなよ……!」


おーおー、こわいこわい。


「……やってやれ。では、始め!」


突っ込んできた。


「オラァ!」


おー、速いねー。けど。


「おっそーい。」


よけまーす。連撃してくるけどよけまーす。


「はー、やっぱりこんなものかぁー。」


「何故当たらない!」


「遅いからだっつーの。」


次、私の番ねー。


「ほらー、じゃあ次私いくよー。死ぬなよー、避けろよー。受けろよー。」


大剣を後ろに構えて。


獰猛に嗤う。


「反応できるんならなァ!」


突撃。


反応できないのかしら、動いてないねー。


そのまま通り過ぎて。振り返る。


「今ので一回死んだね?そんじゃ、二回目いこうか。今度は振るよー。」


「な……ぁっ!?」


ほら大剣どーん。ゆっくり振り下ろしてー。


「砕けなァ!!」


地面を割るよ!


「なんて剣速ッ……!」


はぁ。


「あーやだやだ。だからやりたくねぇんだよ。所詮この程度なんだろーがよォ。反応すらできねぇ。今の剣速に避けることで精一杯。やだやだかったりぃ。」


瞳孔開いて、獰猛に、怠そうに。


「所詮そんなもんなんだろうねェ、この国っつーのはさァ???」


剣肩に背負って。


「弱者が、喚くな。」


突撃、剣の峰で腹を強打。ぶっ飛ばす。


「弱っわ。つまんね。ほら、勝ったぞセンセー。仕舞いだろうが。」


「っく……勝者、ディアグリム!」


はいはい。ウィナー。


「エイロジャルの一般人でも勝てるんじゃね、ほんっとさぁ。わかっちゃいたけどさぁー。あーやだやだ。」


これで満足かテメーら。


「グリディナ……。エイロジャルは、それ程強いのか。」


「今の、一般兵なら簡単に出来るねぇ。もっと速く動けるんじゃねーのー?」


「……そうか。」


険しい顔して、黙っちゃった。


「魔術が加わるともっと強くなるよねー。ったく、危機感持ったかなー?」


「……グリディナちゃん。今の、本気だったのかい?」


「あはは、それこそまさかだよ。本当に弱いヤツを寄越すとでも思ったのかい?」


だとしたら、この国は本当にダメだね。


「君ら、エイロジャルで暮らせないだろうねぇー。なんてったってさぁ。」


弱者に権利なんてないから。


「弱者の跋扈は許さない国ですからァ。あははははははっ。」


たとえ子供だろうとねー。


「そんな国が隣にあるって事、ちゃんと考えなよー。」


でないと、滅ぶよ。


適当な木陰に移動。寝っ転がる。


「終わったらおこしてー。」


すやすや。






「ぐ、グリディナさん……授業、終わりですよ……。」


「ふあぁ……おわったー?」


光の巫女、さんきゅー。あと何時もの男衆。


「あの後どーだったよー。」


「ライオネル君が医務室に運ばれて……それから皆怖い顔して剣振ってたよ……。」


「そー。」


「……グリディナ。」


なに、第三王子。


「生徒からそちらの国を愚弄する発言があった事、謝罪する。」


「私は全く気にしてないよー。弱いヤツほど喚くのは良くあることだし。気にする価値もない。」


報告はするけどねー。


「……そう、か。一つ、聞きたい。」


「なにー?」


「エイロジャルは、この国の事をどう思っているのだろうか。」


「それは私に対して?それとも、エイロジャルの使者に対して?」


「……私見で頼む。」


「あいわかった。……そーだねぇ。何時でも殺せる隣人。資源があるから気にするけど、隣に居なかったら気にする価値もない国。国としてじゃなくて、守護神の方を気にしてる感じかなー。それ以外は無価値。」


「…………そう、か。わかった。」


「あくまで私見だからねー。国の考えではないからヨロシク。」


そんなものだ。


「……ご、ご飯食べに行きましょう?」


「そだね、いこいこー。私的にここのご飯美味しいからねー。」


「美味しいですよね!」


頑張って空気を良くしようとする光の巫女、健気。


「……あー、まあなんだ。強くなればいいんじゃない?強ければ話は聞く国だし。」


まあ、数年では無理だろーね。私が卒業するか、途中で何かがあれば滅ぶんじゃあないのー。


ははっ。


さ、飯飯。













ライオネル、今はまだ弱い。生き残れば、世界に名を残す傭兵に。


エイロジャル、分裂しなければ魔族領と東の国以外統一出来る程の軍事力。けどやっぱり分裂する。

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[一言] たけひとくん!安心と信頼のたけひとくんじゃないか!
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