私はアンナ・グリムディア、15になる。
5年飛ぶ!
私はグリムディア侯爵家当主、アンナ・グリムディアだ。男装の麗人をしている。よろしく。
ってね!やっほう、15になったぜあっはぁ♡
あれから色々あったよー。とりあえず収穫量は大幅増加したよ!まさか堆肥使ってなかったとかびっくりだよ!使えよ!くせえけど!くせえけど!
最近だと書類仕事は私、執事長は補佐って形になってるね!やりました。毎日凄まじい速さで減らしてます!
剣は身体が出来たおかげでもうバッチリですわ。団長なんか目じゃないわ!これが才能か……なんてしみじみしてたけどそんな事はしらん。経験だ。60万のな!
そういや私が男装の麗人になったおかげでもうモテるモテる。仕事で貴族と会ったりしてるけど、その娘達からの目がすげえ。ハート飛んでるわ。フッ、罪な女だね!(笑)
ああ、そういや婚約者がどうとかいたっけ。何回か会ったけどまあ、クソだね。さっさと破棄してくれ。邪魔。殺したい。
これから毎日顔合わせなきゃなんだけどねー……。ウゼェ、帰りたい。
ああ、今私は王都の学園、入学式にいます。悪役令嬢としてがんばりまーす。(棒)
領地の仕事が滞るだろうが、誰だ貴族は15になったら必ずここに入れとか定めたのは。殺してやるよ!あ、もう死んでる人?チッ!
なおこの学園、制服アリの寮アリ。基本的に学生は寮にぶち込まれるよ!貴族は一部屋もらえるよ!ただし家の爵位によってちょっと変わるよ!ってね。あと学園内では貴様ら親の爵位に頼ってんじゃねえ!威張るなら自分が爵位持ってからにしろ!ってルールらしいよ。私はどうなのかね???制服はスカートとズボン両方頂きました。まあ、ズボンだろーね。スラックス。
あ、そういや庶民も入れるらしいけど、金銭的的にキツそうだね!能力が高かったら国が払ってくれるらしーけどね!尚、成績がヤバいと途中で消えるらしいよ。頑張ってね!
この間、校長がなんか言ってたけどスルー。
その後適当に聞き流して、移動。教室に来ました。うげ、やっぱりあのクソ王子がいるわ。王太子じゃなくてよかったね!国が滅ぶの回避できたね!あと地雷の取り巻きその3がいる。ウゼェ。クソ脳筋。あ、取り巻きその1はクソ王子ね。2はクソメガネ、4はクソチャラ男、5はクソガキ。要はクソしかいない、肥溜め。堆肥にもならねーな!
んで、地雷ちゃんは同じクラスにいまぁす。階段型の机、その一番前の廊下側端っこ。尚私は窓側一番後ろ。近寄らんとこ。
自己紹介、順番にしなくちゃいけねーんだよなぁ、めんどくせ。地雷ちゃんとか取り巻き共の自己紹介はスルーで。うわ、回ってきたよ、めんどくせぇーーー。
「アンナ・グリムディアだ。よろしく頼むよ。」
終了!
後は適当に聞き流しつつ外を見るだけ!説明も何もかも聞き飽きたんだよ!死ね!
うっわ、クソ王子から視線感じる……キモい……。ガン無視。
連絡終わって、授業の準備。なにかが話しかけてきてるけど無視。ガン無視するってさっき決めたよね。
「おい、聞いてるのか、オイ!」
聞いてません。名前も呼ばないなんて失礼なクソね。
「無視するな!」
腕掴まれた。よしここはアレだ。
「うん?騒いでたと思ったらいきなり腕を掴むなんて失礼な人だね。それで、私に何の様かな?オイオイ君?」
「なっ……」
「用はないって?なら失礼するよ。ああ、腕を離してくれ給え。用のない人の腕を掴むのが趣味だとしたら私は付き合えないよ。なにせ多忙でね。」
「ふざけ」
「なにか文句でもあるのかね?文句を言うとしたらそれは私の方だと思うのだがね?」
「お前っ」
「おっとそろそろ授業だ、席に戻った方がいいと思うかね?ここでは学ぶのが仕事だからね。」
うん、撃退終了!これからクソにはこんな調子でいこう。近寄りたくねぇ。おっと周りが妙な顔をしてやがる。
「すまない、騒がせたね。アレとは相性が悪くてね、色々あるんだ。目を瞑ってくれると助かる。」
適当にフォローしとこ。こんなんでいーだろ。
「グリムディア嬢って、結構攻撃的なんだな……。」
「うん?何時もは温厚だとも。とはいえ、攻撃的な面も持たないと仕事できないからね。」
邪魔なの消したり。
「侯爵家当主、なんですよね。」
「そうだとも、可愛いお嬢さん。」
口説いたらすぐ落ちそうなお嬢さんと席近い。ちなみにこの子がダメ男に捕まる確率、70%。人見る目ねーなー。
さて、そろそろ授業!暇なので偽装かけて、見られて大丈夫な書類潰そう。
それでは皆さんは授業がんばってねぇ〜。
あっはっはっはっは!
まあ、なんだ。もはや生理的嫌悪。