待ち時間はまるまるでーす。
待ちくたびれたよ!
オウ!オハヨウ!アンナちゃんだ!
魔王を待つこと二週間。まだ来ねぇ。マジで逃げたんじゃねぇの???
「魔王様?……確か西の国に行ってると聞きましたね、片道で三週間はかかりますから未だ戻らないでしょうねぇ。」
というのは魔王城に務めてる、アングラ住人。何人もいるんだってさー。
所謂、諜報をしてるみたいよー。影とは少し違う。
にしてもまだかかるのかー……。いい加減待ちくたびれましたわよ。
「この地下も面白いんだけどねぇ……。」
巻き添えで潰れるかもねー。残念ながら。
まあいいや。
「流石に、そろそろやりますかぁー。」
つーわけで。拡声魔術!
「どーも、ドーモォ!あなたの私の皆の絶望、グリディナちゃんだよぉーーー!!!!!待てども待てども魔王は来ない!つーわけでぇ、暴れさせてもらいまァーす!!!」
何をするかって?
虐☆殺☆DEATH☆
「まずはー!東ー!」
東の商店街に。
「下からドーーーン!」
「キャアアアア!!!」
「おっ、お前は!!!」
地面から登場、アンナちゃん!
「先ずは数減らそーねー!」
魔術、風の刃。それを竜巻みたいにしてー!
「そぅら!刈り取りの時期だぁー!」
建物ごと、細切れにしましょー!範囲攻撃ってやつだね!
「た、助け」
「死にたくな」
「四将様のかた」
「こしィぎぁ」
「ひざがあああ!!」
「痛いいいいいい!!!」
「み、みんな獲物ぉ」
「屠られっ」
「家ーーーーがああああ!!!」
ひ、悲鳴?悲鳴なのこれ???
…………スルー!
次、水で圧死しろー!
禁術、だい……だだだ…… だるだる?だんえーぶぉ?なんだっけ?とりあえずそんな感じのやつ!だるんだるんウェーイ!
全部流され溺れ死ね!
そして、確殺コンボ!
禁術、神鳴!感電死ね!
よし、東が壊滅したね!やったぜ!
次、西!
西の商店街は燃えやすいのおおいよねー!!つーことで!
溶けて、燃えて、噴きだせー!
禁術、ブラスティラヴァ!
街に火山ができちゃったねー!!!おーおー、良く燃えてーら!あっははははは!!!
ついでに追撃、大、爆、発っ!燃えた岩が飛び散りまくって範囲凄まじいね!辺り一面火の海だー!
だんだんうぇるる?の水とぶつかって、すっごい熱い蒸気が出てるね!!!もっと熱くなれよー!!!
あ。そうだ。
神鳴、もう一発いっとけーい!
水に雷で炎ってたしか確殺コンボだった気がするよ!
案の定、大爆発ゥーーーー!!!!あ、城が抉れた。つえー。
さて次、北!
北の商店街は、魔石使った道具を揃えてるんだったねー!ならならならー!
禁術、魔石解放。
魔力、全部吐き出せー!
魔力濃度が凄まじいことに。ここに適当な……圧縮した火の玉をぶち込みます。
膨れ上がります。
熱線と強烈な光!
みよ!第二の陽が誕生だ!!!
からの爆発、衝撃波!地面が抉れて、吹き飛んで、降り注ぐ!!!
たーーーーーまやーーーーーーーー!!!!!!!!
あ、城が倒壊した。
よっし!次!最後は南!
南の商店街、既に壊滅的な被害受けてるけど気にしない!
最後は大技でいくよー!!!!私お気に入りの、ヤツ!
「天より来たるは新たなる大地ー!!!」
空が墜ちるーーー!!!!!
「メテオライトー!!!!あっはははははははははははははは!!!!!!!!!」
堕ちるまで少し時間あるね、そーいやメアはどうしてるかな。
えーと、メアの魔力はーっと。
いた。城跡の前。
「ヤッホウ!メアちゃーーん!!!」
「……絶望の、亡霊。」
空を、街を見て呆然としてーら。
「やっぱりさー。遅すぎるんだよー。魔王クンはさー。」
「魔王様……申し訳ありません……。」
「メアちゃんはどーするぅー?」
「申し訳ありません……。はは、ははははは……。」
あららー。刺激が強過ぎたかー。
「夢なら……覚めないで……永遠に……。」
そっか。
「夢に溺れてしまえ。」
放っておけば死ぬね。ハハッ。
さて、この街にもう用はないよ!
さらばじゃー!
王領、人口30万。一日後、1。あっは、はははははははは、ははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!
汝ガ供物、然ト受ケ取ッタ……。
魔王、燃え盛る大穴を見て、絶望しろ。




