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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
53/204

魔族領でぶらぶらーっと。

観光するアンナちゃん。

はーぁーい!アンナちゃんだよー!私は今、魔族領にいまーす!王領!いろんなループで、よく来るんだよねー、ここ。魔王ぶっ殺しにいったり、四将になったり、魔族の養子になったり、なんとなく来たり。


ま、今回は旅だからねー。観光するよ観光!


「こんにちわぁー。」


「いらっしゃいませ、小さなお嬢様。バルザ商会へようこそ。」


久々に来た、飴の美味しい店!


「飴をくださいなー。50ほど!」


「かしこまりました。」


飴ゲット!


「ケーキが美味しいお店って、ここら辺にあるって聞いたんだけど知ってます?」


「ケーキですね、ええ知っておりますとも。」


ここの商会が卸してる店だった筈だからね、ここに聞いた方が早い!


「一本向こうなんだね、ありがとー!」


「またのお越しをお待ちしております。」


ケーキ!




ケーキの店!そうそう此処だよ!テラス席に座る。


「紅茶と、オススメのケーキ二つ!」


んへへへへ。


来るまで、周りを見渡してみる。魔族の街だね!色んな種族がいるよ!……レイスみたいなのはあまりいないね!お陰様で視線が沢山私にくるね!しかも魔力線入ってるから余計に注目されるね!


「おい、あれ見ろよ……上位のレイス種だぜ……。」


「あの幼い姿で上位か……すげえな……。」


「あの姿で何千年と生きてるんだろ……。」


「ロリババアか……。」


「ロリババアだな……。」


おい。誰がロリババアだこら。あたしゃじゅっさいだよ!精神は180万歳超えたよ!


お、ケーキと紅茶きた。他の事はスルー!


んー、美味しい。やっぱり最高だわー……。至福!


こっちのケーキも美味しい!果物沢山乗ってていいね!


至福の時間……。あ、紅茶おかわりで!




ところで、あの眼鏡美人から視線を感じるんだけど。……このパターン何回もあるわ。どーしよかなー。


あ、近付いてきた。


「こんにちわ、お嬢さん。」


話しかけてきた。


「少しお話がしたいのですが。席、よろしいでしょうか?」


「……夢魔。私の夢は辛く苦いよ?」


夢魔だと当てた事に驚いてるわ。顔は冷静だけど。


「側近かな?魔王軍には入らないよ。」


めっちゃびっくりしてる。


「考えを読むのですか、貴女は。」


「魔の将か技の将候補になりそう、とでも思ってるのかな。残念だけど、遠慮しておくわ。」


「……理由を聞いても。」


「多忙な生活でね、すぐ移動しなくちゃいけないんだよ。」


「お仕事は、何を。」


「旅人さー。」


「見た所、レイスの上位種族、の様ですが。旅などされるのですか。」


「するよー?時の旅人、なんてね。」


間違ってはない。


「……その力、魔族の為に使おうとは。」


「思わないねー?私は私の為に動く。何処へ行こうか、何処へ進もうか。魔王程度にゃ縛られませんのよー。」


「……。」


魔王程度、で少しイラッとしたみたいね。ふふ。


「おお?気に触ったかな?ふーん?」


ニヤニヤと、嗤う。


「貴女は、この国がお嫌いですか。」


「いんや?好きな国だよ。快適だね、ご飯も美味しい。」


「では、魔王様がお嫌いですか。」


「いんや?唯々興味が無いだけ。気にする範疇の力でもないし。有象無象の一つかなー。」


「……。貴女は、それ程までの力を持っていると?」


おお、かなりイラッとしたね。んっふふふ。


「私独りでこの街、消し炭にできるよねー。魔王は独りで余裕持って倒せるよねー。トレイル・ドライアーディーも簡単よねー。」


「っ。」


「試してみるゥ?アハハハハハ!魔族程度にゃ負ける気しないねェ!!!何千と来ようとも勝てる自信しかないわ!」


ほらほらこいよこいよー。


「それとも、怖気づいた?こんなに敬愛する魔王サマを貶されてんのに?そんな程度なのかな、夢魔のメアちゃんよー!」


「……貴女は、敵です。」


「んふふふふ。」


「今ここで、消します……!」


距離をとったか。詠唱、短縮してるね、んふふふふ。




「魔王軍が側近、メア。夢に溺れて夢に喰われろ。」


名乗ったね。んー、ならこれで。


「亡霊、グリディナ。廻りし絶望を享受せよ。」


さあて。


「行きなさい!総て眠りの夢と幻!」


幻影系かー。まあ、そーなるよねー。実体のある幻影で殺す系の。つーか、これ必殺技じゃなかったっけ。


「本気だねー。んふふふふ。」


なら。


「総テ夢ハ破レサル。」


「んなっ……!?」


んふふふふふふふふ。一瞬で消し去る。


「ほらほら、次出さないと死んじゃうよー?」


敵対したからには逃がすつもりはなーい。んふふふふふふふふふふふ。


「……全ては夢幻と消え去らん!」


おー、いろんなもの消し去る系のやつだ。これ当たると痛かったなぁ。


「総テハ巡リ還ラン。」


という訳で、そっくりそのままお返ししますね!


「っぎぃぁああ!!!」


おー、脇腹抉りとってらー。痛そー。


「もう終わり?やっぱりそんな程度かなー。」


「くっ……!」


「それじゃ、力の無さに絶望して死ね。」


剣を抜いて、振り被る。


接近する反応、二。


「おっとー。」


上位有翼種と、上位ゴーレム種の、急襲。でもざんねーん。私は避けマース。


「チッ、避けるか!」


「大丈夫ですかねぇ?」


「ありがとう、ございます。」


魔の将と技の将。ふーん。


「今夜は石焼きチキンステーキかなー?」


ワシ的な翼人と、滑らかで人にしか見えない、ゴーレム人形。どっちも男(型)。


「さて、魔王様を侮辱した罪は大きいですよぅ?」


「貴様、生きて帰れると思うな。」


ふーん。面倒くさい。


「ねえ、君達って生きてるのかな?それとも、死んでるのかな?」


「……何を言っている。」


「答える必要、無し!」


突っ込んできた。


「手羽先って美味しいよね。」


すれ違い様に、翼を切り落とす。


「モモ肉も、なかなか。」


そのまま脚を掴んで、振り回し、ちぎる。


「骨付き肉ってのもなかなか。」


背骨に沿って、撫で斬る。


「軟骨も、イケるよねー。」


首を掴んで、背骨を引きずり出す。


「でも、この肉は不味そうだね。」


鳥の解体ショーでした!!!!!パチパチパチパチ!


「な、は?」


「魔の将を、一瞬で……。」


よえー。次、人形。接近するよー。


「っく、くら」


「落ち着こうね、股クールだよ。」


両足を掴んで、開く。


「可動範囲にお気をつけをー。」


股関節から、逆に折れる。


「人形は、お腹が素敵なのでーす。」


腹の部分を、砕く。


「ガラス玉の部分は、よく磨いてあげましょーう。」


眼を指でくり抜き、握りつぶす。


「頭は重いと首が据わらないので注意ー。」


首を掴み、頭を蹴り潰す。


「この人形は、綺麗じゃないね。」


人形供養でしたー!パチパチパチパチ!


「そん、な。」


やや、メアちゃん。逃げればよかったのに。逃がさないけど。


「やっぱり弱いねー。四将って全部こんなんでしょー?よわよわー。」


「貴女は、一体何者ですか……っ!」


何者、ね。


「廻り続けるだけの、壊れた亡霊だよ。もしくは、悪役かな?」


私は悪役ですからー。


ん。


「悪役を自称する亡霊、か。悪役というモノは砕け散る定めだが。」


武の将。上位鬼種。鬼の仙人みたいな。


「そうだよ、悪役は死ぬ。けどね。」


決して消え去る事はない。


「確かに、悪は世界から消えぬ。じゃが、目の前の悪を消すことは出来るであろう?」


練の将。上位霊種。こいつこそ、本物のリッチ。


「お主からは邪なる気を感じるが……アンデッドではない。お主、人間じゃろう?」


「正解。角も生えてるし、目から魔力が出てるけど、私は人間だよ。」


本物にはわかるかい。


「じゃが、その力は人間とは程遠いのう。」


「そうだな。その力は人間には得られぬものだ。」


「お主、何者じゃ?何故亡霊を名乗る。」


そうだねえ。


「魔王ならわかるんじゃあないかなぁ?」


私を亡霊と称したヤツならね。


「そうか。ならば。」


「彼奴が来るまで戯れようぞ。」


前衛と後衛、コンビネーションは最高の二人。けどさ。


「鬼退治といこう。」


鬼の退治方法ってのは。


「まずは豆撒きといこう。」


鬼は外ー。


「無数の弾丸で追い払われるんだったね。」


小さな石の、雨あられ。


「針にも弱かったかな?」


針千本お呑みあそばせ。


「あとは、でっかい桃を斬る剣だったかなー。」


一刀両断。


鬼退治劇の終演でーす!パチパチパチパチ!


からのー。


「アンデッドは塩だったっけ。」


塩の砂で削り取る。


「流れる水は渡れないんだったかな。」


激流。


「木の杭を突き刺してー。」


そのまま串刺しに。


「あとは銀だったね。」


溶けた銀を流し込む。


はい、亡霊退治のダイジェスト!パチパチパチパチ!


んー、やっぱり弱い!


「そんな……。これで、全部……。」


「ねえねえ、魔王こないね?見捨てられちゃったかなー?」


「そんな事は決して、無い!」


じゃあなんでこないのかなー。


「魔王様は今この街には……。」


「なーるほど。お出かけ中だったかー。」


なら。


「帰ってきたら教えてネ?」


それまでおあずけ。熟成した方が美味しくなる物もあるからね!


「バイバーイ♪」


適当な所に泊まるかなー。とはいえ、泊めてくれるかな?んー。


地下の隠れ家的な所にいくかー。大きい街には大抵アングラな所があるのさー。


んっふっふっふっふ。















観光ってなんだっけ???

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