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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
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チャ……ソリできた。

アンナちゃん、彷徨うの巻。

はいやー!アンナちゃんだよ!大雪原に来て既に一週間!すでに雪と寒さに飽きてきたよ!


5年くらいしたらグラスゴルに帰りたいね!ほら、学園!


偶に行かない時もあるけど、ほぼ毎ループ、行ってるんだよ!すごくない!?


……なんかの強制力的なアレを感じなくもない。


そんなことより山脈見えてきたよ!もう一日くらいで着くかな!


以上。言葉も無く、走り続けるのだ……。










前略ッ!!!!!はい、一日経った!経ったって言ったら経ったんだよ!!!


山脈に、着きましたー!これより雪山を登りますっ!ソリで!


ぶおーん。山道なんてなんのその、順調に登っていける!そう、ソリならね!


魔力がどんどん減ってくのが玉に瑕。


あ、いい感じの洞窟発見!今日はそうだね、ここをキャンプ地とする!


穴掘らなくていいって素敵。


ちょっと早めの、すやぁ。







起きた!日の出はもうすぐかな!ご飯食べて、よっしゃ出発!


ぶおーん。


……。雪山にも飽きてきたなぁ。


頂上はまだか。


まだ半分もいってなーーい!!!


無言。


今日のキャンプ地は岩陰を掘った穴です。






おは。


登る。


キャンプ地。


すやぁ。




……。


…………。


………………。


すやぁ。




おは。


黙々と進むだけで、もはや無言。目、死んできた……。ハイライトがなくなる……。


キャンプ地探そ……。


お、洞窟。かなりデカい。入口だけで20mあるんじゃね?でかくね?


入ってみよう、こんなのでもいい刺激になるほど何も無い銀世界……やばい。


いざ、洞窟探検といこうかー。




入った瞬間、ぬるりとしたなにかを通り抜けた、感触。慌てて振り返ると、入口が消失している。


あ、これはヤバいとこ入っちゃったなぁ。


不思議な不思議なラビリンスダンジョンですな!


やべぇ。


岩肌と雪、そして氷と水晶の迷宮だぁー!自然の洞窟が通路となって、下ガタガタの歩きにくい。それが迷宮になってる訳だから、かなり面倒。うーん。


通路は広いからいいけど。まあいいや、進もう!






……迷宮をどんどん進む。水晶が光って、雪と氷に反射してかなり明るいね。なかなか、綺麗な場所。これで迷宮じゃなかったらいい所なんだけどなぁ……。


ここまで敵には会ってない。迷宮ってそーいうの出てくるんじゃないのかな。なんなんだろう、ちょっと違和感。


魔術発動、探査。発動、幻影破壊。発動、魔力感知。


うーん……周辺マッピングは出来たけど、なーーんにも反応なし。


なに、ここ。


とりあえず進むしかないのです。




かなり進んだ。かなり降りた。かなり奥に来た。


敵との遭遇、なし。違和感が増大していくね。それに……。


氷はある。雪もある。なのに寒くない。


すでに、防寒具脱いでるのよこれ。むしろちょっと暑いくらい。ワンピースにズボン、ブーツというね。


本当に、なんなんだここは。


道としては、西にいってるね。うーむ……。


…物音!


「……。」


探査には何も無し。視界にも何も無し。オールクリア。


石、か?


ひとまず警戒しつつ、進む。




相変わらず、同じような風景。綺麗だけど、見飽きた。それに違和感。


進み続ける。




同じような風景が続く。おかしいね。


物音!


また、何も無し。あるのは、石。


……。


石に近づく。


……何の変哲もない石。うん、なにもな


「後ろッ!!!」


何かをはじき飛ばす。……氷、か。本当に、氷?


「氷だね。」


何故か斜めに飛んできた、氷。そう、斜めに。


「なにか居るね。」


探査にも引っかからない、なにか。


考えられるのは……。


人。獣。亜人。魔族。


人が迷宮内で住むことは有り得ない。迷宮に殺される。


獣は、ありえる。迷宮自体が創り出す。


亜人は、この環境にいそうもない。


魔族は、ありえる。


ふーむ。


……視線。


誰だ。


気配はなし。


なにこのホラー。


とりあえず進む。




なんか開けた所に出たね。真ん中に、何かある。


「これは、祠?なんでこんな所に。」


石で出来た、凍りついた祠。赤く光る水晶。暖かい空気。


地から噴き出る炎の、イメージ。


「……融岩神の祠か!」


けど、なんでこんな所に?


謎。


祠の上に、空が見える穴があるね。出口かな。


「まあいいや。脱出と行……。」


敵性反応多数!


「神ノ生贄ヲ……。」


「生贄ヲ……。」


うわぁ、骸骨!骨骨骨骨骨のアンデッド!ホラーからパニックものかよ!はやんねーよ!


あ、こいつら遅い。わらわら出てくるはいいけど、ノロい。


……そーだねえ。面倒そうだし、火葬しますか。


「いざ、炎よ輝けぇ!」


そこの祠の神にプレゼントしてやるわー。


圧縮した炎の塊を出して、私は上の穴に!


よし脱出!爆破ー!


穴から噴き出る炎!火葬っ!




アリガタイ。




あ、なんか聞こえた。まあいいや。


……迷宮のオチがこれって、なんなのさ。


まあいいけど!さて、ここは何処……!?


……。


…………。


マジかよ。これがオチかよ。ないわー。





















彷徨い続けるのだ……。

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