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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
37427周目!
48/204

旅するアンナちゃん!

37427周目、始まり始まりー。

やあやあ、どもども。アンナちゃんだよー。


「これは、輪廻神の祝福……!?」


はい、またなんですよ。私アンナちゃんじゅっさい!


祝福から始まる私のループ、始まるよー!


今回で、37427周目っ!みなしにな、なんつって。


今回はどうしようかなぁ。


「娘の体調が芳しくないのでな、失礼する。……少し考えさせてくれ。」


「わかりました。願わくば……。」


なんか話進んでた。まあいいや。




「アンナ、お前が巫女とは……。」


神殿から帰る馬車の中。


「お前はどうしたい。このまま家にいるか、神殿へと行くか。」


なんか話進んでたと思ったら、そういう話か。


「私は……っ!?」


馬車に衝撃。


「なにがあった!」


「ぞ、賊の襲撃です!」


わぁお!?偶によくある襲撃パターン!!!この場合私は攫われる!


「賊だと!?王都だぞここは!?」


犯人は色々。神殿だったり、第二王子派の所だったり、その他諸々。


「くっ、アンナ、逃げろ!」


「お嬢様、こちらへ!」


はーい。


父親が応戦している間に、路地裏に逃げるわー。


父親、なんだかんだつえーのよなー。このパターン、確実に生き残る。


そして私は侍女に連れられて、逃げる!……この侍女、いつもの侍女じゃないのよねー。この場合はっと。


「お嬢様、こちらへ!ここで身を隠しましょう!」


入ったら、よくあるパターン。


「よくやった。」


「連れてきたわ。ふふ。」


ですよねー。で、縛られると。


「案外上玉じゃねーか。」


「これは売れるなぁ!」


「キツい顔を歪ませたい……ふひひ。」


変態がいるッ!!!


「残念だったわね、オジョウサマ?貴女は今から売られるのよ!」


へー。


「……ほう、案外落ち着いてんじゃねぇか。」


「恐怖で固まってるだけじゃねーの?」


「ちげぇねえ!ひゃひゃひゃひゃ!」


ふーん。


「行かないの?私を運ぶんでしょ?追手来るよ?」


ほらさっさとしろよー。


「……お前、自分の状態わかってんのか?」


「王都から運ばれて、大抵隣の国に売られて、奴隷かな?」


「……わかってんじゃねーかオイ。」


「なんでコイツ落ち着いてんだ?」


「知らねーよ。」


はよー。


「さっさとしてよー、折角色んな面倒面倒面倒くさい事から逃げれるんだからさー。つーか追手来るよ、はやくー。」


はよはよー。


「……なんか釈然としねえが、とりあえずズラかるぞ!」


麻袋に入れられて、担がれーの運ばれーの。


「ちょっと、髪出てるよ、バレるよ。つーか痛い。商品なんでしょ、もうちょっと丁寧に扱いなさいよ。」


「本当に何なんだコイツは!」


ここまで一発も殴られてないね、まあ、商品だからかな。


馬車に投げ入れられて、何処かに。ごーごー。






「王都を抜けたぞ。」


「顔出していいー?ちょっと、息苦しいんだけど。」


「ほらよ。」


ぷはー。あー、髪ぼさぼさ。


「櫛持ってない?」


「ねーよ!!!つーか何なんだよお前は!!!お前これから売られるんだぞ!?!!!」


「知ってるってば。どーせアレでしょ、性奴隷用途。あーやだやだ。」


「本当に、なんで落ち着いてんのよ……。」


「やべぇのを攫っちまったか……?」


「イカレてんじゃねーのコイツ……。」


不気味なものを見る様な目でみてくるわー。あははー。


「そんなに見つめちゃ、照れるわぁ。」


いやんいやん。


「コイツ、一発殴っといた方がいいんじゃねえか……?」


「商品価値が下がるだろう……。」


「ならこれで……。」


デコピンッ!?


「いたぁ……。」


「なんだこの……やるせなさは……。」


「さっさと目的地に行くぞ……。」


「おう……。」


馬車は進むよどこまでもー♪




森の近くで夜営ですかー。ねーねー、私のごはんはー?


「…………ほらよ。」


パンとスープと干し肉!いいね、素朴で!


縛られてるから食べれないんだけどー?


「……そのまま食え。」


うぇーい。


口で干し肉をスープに入れて、パンも入れて、犬食いですわー。


うーん、ふやけた干し肉とパンがいい味だしてる!


「おいしー♪」


「妙に慣れてねえか、お前……。」


「何回もやってますからー。」


過去ループでね。


「……そうか。」


ちょっと、憐れそうな目を向けられました。


「……これも食え。」


なにこれ、ミルクっぽい……白い塊?


「んー、チーズかな?おいしー。」


口の周りドロドロ。ぺろりと舐めて、ふと微笑む。


「……お前な。」


拭かれました。世話焼きだねー?


「ありがとー。」


身体に寄りかかってやらぁ。どーだねロリロリだろーう?


「寝ろ。寝てしまえ!」


馬車にぶち込まれました。


…………さて、と。どうするかな。


隣の国までは五日くらい。西に向かってるね、道中に、森を通る所があるかな。大体明日の夕方くらいに通るかも。んー。


そこで降りるか、隣の国までいくか。それとも、あえてランダムに転移でもしてみるかな?


というか今回は旅でもしてみようか。宛も無くね。


よし、決定!


今回は旅するアンナちゃんという事で!


37427周目、始まるよーっ!


おやすみ。












ぶらり大陸旅行記的なのだといいなぁ。

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