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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
4010周目!
41/204

神殿、昼ー。

アンナちゃんってたまにうっかりするよね。

こんちゃーっ、アンナちゃんですわぁー。


神殿ってやっぱりご飯美味しいわ。金も食い物も人も信仰も集まるわけだー。その分見えないところで贅沢してる。


お昼後の時間で、シスター達とおしゃべりですわ。貴族出身、庶民出身、王都外から来た娘、はたまた別の国からきた子もいるのねー。


「巫女、アンナ。大司教がお呼びです。」


楽しくおしゃべりしてたら呼び出しくらった。なによもー、いいとこだったのに。


しょうがないので大司教の部屋に。


「……昼後に来いと言った筈だが。」


「まだ昼ですわ?昼後ではないでしょう。そんなにせっかちだと、モテませんよ?やっぱりどうて」


「私は童貞ではない……。」


「うっわ、マジかよ。見えねー。」


「……それが素か。」


おっと。しまったね。


「何のことでしょう?」


「まあいい。用件を済ませよう。」


なにかな。


「君がどれほど動けるのか、テストだ。」


またテストかよ……お前は抜き打ち嫌われ教師か。


「で、なにするので?」


「簡単だ、こちらが指定する相手と手合わせをしてもらう。」


うへーーーーーーーーーめんどくせーーーーーーー。


「面倒くさそうな顔をするな。……入れ。」


「待ちくたびれたよ。」


剣持ったシスターが入ってきた。こいつとやるのかぁ。


「こいつも異端審問の所属だ。実働部隊の隊長をしている奴だ。かなり強いからな、心してかかれ。」


「新入りちゃん、よろしく。」


とか言って、木剣を抜くシスター。……ここでやんの?


「得物は何が得意だ?槍か?」


……本棚がスライドして、武器が沢山。なにこのギミック。


えー、適当なやつで。ど、れ、に、し、よ、う、か、な、と。


…………ナックル?


「ほう、それが得意なのか?」


「いや、適当に取ったらこれだったのですが……。」


「……遊んでないで早く選べ。」


ちぇ。せっかちね。


しょうがない。そこの目に付いた大剣にしよう!


「……今度は真面目に選んだようだな。」


いえ、遊んでます。このおじさん遊び心がわかんない人だなー。もー。


「さ、実力を見せてもらうよ。さあ来い、新入り!」


はーい。でもまだ行かない。この武器、大きいだけあって重いなぁ。板に刃と柄付けたようなものだしね。回か振って、感触を確かめる。木で出来てるけど、うーん。まあいいや。


よし。


「それじゃ、いきまーす。」


尖端を引き摺りつつ、歩いて近付く。んー、どう出るか油断せず見てるね。あと数歩で至近距離かな。よし。


ヤるかぁ。


ニタリと笑い、身体を魔術でサポート。剣が軽くなるっ!


一瞬、一閃。


「っ!速い、じゃないか!」


わお、受け止められた。目がいいね。というか力も凄い。


反撃が来る。おお、速い!そして重い!避ける!


……今の、本気じゃなさそうね。なのに当たったらヤバそう。


流石、隊長さんかな?


「これを避けるか。ほう……!」


なんかスイッチ入ったっぽい?連撃してきた。


「おっ、とっ、あぶ、ない、です、わっ!」


避ける避ける避ける避ける避ける避けるっ!って最後のやつガチで殺しに来てなかったかな!?


「素晴らしいな!」


うーん、危ない。……そろそろ攻撃しよう、うん。


床を踏み抜かない程度に、高速で突撃ー!首狩りじゃー!


うわ、膝から上半身水平にするすんごい体制でよけられた。どこのエージェントだよ!


着地した所を、脚掴まれて転ばされた。剣でガードするも、滑らせるように流されて、顔の横に剣がどーん。


負けちゃった。うーん、強い!

と頭打った、痛い。

「おい大司教。こいつ即日で出せるぞ……。」


「その様だな……。」


なんか話してるけど、私は頭打ってぐわーんぐわーん。子供の身体は頭重いんだよぅ。


「おい新入り。お前は私の所に来い。こき使ってやるから楽しみにしていろよ。」


なんか決まったみたいで。うーん、よろしくたいちょー。


ばたんきゅ。


「あ。」


「気絶したか……。」




アンナちゃんの狂い度が足りない……。

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