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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
11111周目!
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さあ、まずは細々と。

アンナちゃん、屋敷の人とお話するの巻。

はぁい、アンナちゃんでっす!私は今、書斎に来ていまぁす!おや、父親のお付きだった執事がいますねぇ、我が家の執事長です!


「おやアンナ様、どうされましたか。」


顔が死んでるッ!


「お父様がいなくなってしまったから、私がお仕事しなくちゃと思ってね。」


「そうですか、それはありがとうございます。……そうですね、アンナ様にも領地の事や関係する方々についてお教えする時期だと旦那様も仰っておりましたし……。沢山の事を覚えて頂きたいですね。」


「そうね、がんばるわ。」


すでに知ってますけどね!以前のループで!なので机の前に来て、適当にみる。


「ですが今日のところはお部屋に……アンナ様?」


うーん、やっぱり微妙。あ、うちの領地は国の南に広くあって、海に面してるのよ。暑すぎもなく寒すぎもしない、まさにバカンスにピッタリ!な所だったりするし土地も豊かで食べ物も沢山取れるはずなんだけど。


「ねえ、農産物が少なくない?私の知ってる限りではもっと沢山取れそうなんだけど。」


おかしいね、今は収穫期が終わって次の作物の種蒔きじゃなかったっけ。私がやる前はそんな所だったよーな。


「え、ええ。年々減っているようで……。お分かりなのですか?」


「色々聞いてたのよ。」


以前のループでね。


「そうですか。……なんでも、広い土地を持つ所は少しずつ減少しているらしいのですが。狭い土地の所はかなり減っているとか。」


「なにがちがうんだろね。」


「所得が多いか少ないか、でしょうかね。」


ちなみにこの問題は答え知ってる。何回も土地休ませずにつくってたら土地痩せるよね!手作業だから広いと手が回らなくて少し休ませる所も出ると思うよね!とりあえず休ませるだの焼畑だの堆肥つくるだのしよう?それくらい素人でもわかると思うけど、そこんとこどうなのよ?????


「土地、休ませてるの?」


「土地を休ませる、ですか。」


「ほら、動きすぎると疲れちゃうじゃない。土地もそうだとおもうのよ。」

わたしあんなちゃんじゅっさい!あっはぁ♡


「……ふふ、そうかもしれませんね……。」


笑いおる。でも割と大事よ?


「それに、土って魔術でも使うじゃない。同じ土を使いすぎるとパサパサになったりするもの。」


「……なるほど。」


説明めんどくせぇ……。


「他にも思いつく事あると思うのよね。だから、よろしくねぇ。」


「はい。これから色々と書類も覚えて頂きますのでよろしくお願い致します。」


言質は取った。ふふ。


「アンナ様、ひとまず書類の書き方からですね。」


「ええ。」


この後書き方と読み方その他諸々を教えてもらった。ま、知ってるんだけどね!


「アンナ様、お食事の時間です。」


「おっと、もうそんな時間ですか。アンナ様、申し訳ございません。」


「いいのよ、必要だしね。わかりやすかったわ。」


「ありがとうございます。」


さあご飯だ!


昼飯うめぇ。にしても皆顔が酷いわ。寝込んでる人もいるんだって。死体を見た人もいるそーで。にしてもこの肉美味しいわ。レアな感じがうめぇ。


「……アンナ様は、辛くないのですか?」


ご飯後のお茶飲んでる時に、侍女ちゃんが聞いてきた。まあ、気になるよね。


「そうねぇ、色々思う所はあるわ。でも私が……いえ。」


っとと。危ない。


「もうこの家は私しかいないのよ?だから私は。わかってとは言わないわ。」


「……出過ぎた発言、失礼致しました。」


よし、言及潰したわ。


「ですが、その上で発言をお許しください。アンナ様は未だ10歳になったばかりです。無理はしないでくださいね、そのための私達ですので。」


周りの侍女達も頷くか。ほう……。疲れた顔の内には私の心配も入ってる、か。


「……ありがと。」


「ここにはいない者も頼りになる者が多いですので、どうか。」


「ええ、わかってるわ。」


ま、1人じゃ色んな事出来ないからねぇ。仕事も、模索することも、楽しみも……ね?




さて、お昼過ぎです!お昼寝しましょう!わたしあんなちゃんまだじゅっさいですから!


「ではアンナ様、おやすみなさいませ。夕方ごろに起こしに参ります。」


「ええ、よろしく。」


侍女ちゃんが行って少し待つ。さて。


「ねえ、少しお話しない?天井裏からでいいからさ。」


「ッ……。」


降りてきたか。よう、家にいる影の人の頭。隠密って言った方がいいのかねぇ?


「アンナ様、この度は誠に申し訳ありませぬ。この責任、私の命をもってして償わせて頂きたく……。」


「なにを謝る事があるのかしら。」


「ですが、お三方を狙う者に気づかなかっただけでなく侵入まで容易にされてしまうなど……。」


「相手の方が一枚上手だったってだけでしょ。それに、ただでさえ人が少なくなってるのにさらに減らすつもりかしら。」


「う……。」


まあ、狙うのに気づかなかったのは私がやったからねぇ。


「で。」


どうすんのかね。


「ですが、ここを護る責任が果たされなかった罪が償えませぬ。」


頭かてぇなあ。


「なら。私と引き継ぎ契約しましょ。10の子供と契約して配下になるなんて屈辱じゃあないかしら?」


「屈辱などではありませぬ、むしろ次期当主様と契約することになるのですぞ!私めでは……。」


「……ハァ、私がいいって言ってるのよ、頭硬てぇわね。お前は私と契約して私の頼む仕事をこなしてくれればいいんですわ。給料は追々変えるかもしれねーですがしばらく今までと同じで。わかった?」


「アンナ様……?」


「何。」


「……いえ。」


ああ、口調。気を付けないとねぇ。


「で、するの、しないの。」


「……これから、宜しくお頼み申します。」


「ええ、よろしくぅ。早速だけど、仕事頼むわ。」


「は、何なりと。」


「影の人を集めなさい、この屋敷の守りを堅くするわ。二つに分けて、外で動く矛とここで護る盾にするわ。といってもすでにいると思うけど。」


「ええ、その形ならすでに。」


「なら、もう一つ私が直接命じる奴らをつくって。これから忙しくなるだろうからね。」


「何をするおつもりで。」


「なに、私は私のやり方をつくるってだけよ。」


「かしこまりました、人員の増加をはかりましょう。配置はどうしましょうか。」


「任せるわ、選定もお前のほうがよく見れるでしょうし。ああ、私の直属は少数精鋭で頼むわね。」


「は。ではそのように。」


「それと、お前はそれら全ての管理をしなさい。なに、今まで通りの事じゃないかしらね?」


「……私めで宜しいので?」


「いいっつってんだろ……いいわ。簡単に頭が変わってちゃ下が混乱するだけでしょ。」


「は。寛大なる処置、誠に感謝いたします。」


「それじゃあ、宜しく。下がっていいわ。」


「では失礼致します。」


天井裏にいったか。さて、どんな風になるかな。


とりあえずお昼寝しよう。おやすみ!




頑張るロリ、かわいいよね???

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