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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
11111周目!
34/204

世界の最奥、そして勇者。

11111回目の物語は、佳境へ。

おはおは、いやこんちわ?はたまたこんばんは?アンナちゃんだよー。


時計があるけど、ここずっと暗いから昼か夜かわかんないわ。起きたら朝で、寝るなら夜。食べる時間も軽食を何回もだから、もはや日にちもわからない。そんな中で、本を読む。自動人形と話す。手合わせする。精神となんとかの部屋みたいだね?


「巫女、お手紙です。」


「はいはーい。」


誰から。……メアからか。なになに?


……クソ王子と、地雷女。その一行が、攻め込んで来ているらしい。少数精鋭で、10に満たない数。今、王領の近くまで来ているらしい。とうとう来たか……。遅かったな。


「四将に、召集がかかっている、様ですね。」


だね。てことは、ここで仕舞いか。


「私は、どの世界でも待っておりますので。過去の世界、この世界、次なる世界でも。貴女をお待ちしております。」


「ありがとう。また来るわ。」


「ご武運を。」


この居心地のよい胎内から、外の世界へ。右の瞳で過去を想い、左の瞳で未来を見据え。グリディナ、いざ参る。






「魔の将、グリディナ。入るよ。」


「来たか。」


会議室。魔王、側近メア、武の将、技の将、錬の将、魔の将。この国の重鎮が揃い踏む。


「今回進軍しているのは、魔の将、貴様の知り合いだと聞くが。」


「ああ、前にいた国の奴らだね。第三王子と、光の巫女御一行。あとは取り巻きかな?」


「ふむ。強いのか?」


「うーん。多分光の巫女が覚醒してりゃ、面倒くさい。」


「覚醒していないと?」


「雑魚。」


「そうか。……覚醒していると見ていいな。ここまで進軍している訳だしな。」


「目標は、おぬしかの?」


「かもね。……王都潰したの私だし。復讐にきたかな?」


「復讐ですか。なんとも物騒ですねぇ。」


「それ私等が言う?」


「違いないの!ほっほ。」


「……そうだな。適当に……どういう順番で行く?」


「私最初で。面倒ですしねぇ。ああ、魔の将は最後で。それが醍醐味ですよ。」


「次、わしがいくかの。そうじゃな、最後に怨敵が当たって、そして魔王という順がいいじゃろ。」


「そうだな、それが面白い。なら私が三番手としよう。」


「……楽しんでるね。」


「祭だからの!」


「楽しまねば。」


「損、というやつですよ。」


「むう、やはり私は最終か。」


「「「「「そりゃあ、魔王ですから。」」」」」


「ぐぬぬ。」


なにこいつらおもしれー。


「とりあえず、街でも祭としましょうか。」


祭じゃー。


「以上。解散。……お祭りの手伝い、してくださいね?」


「わかっておるよ、準備も楽しまねば。」


うんうん。








さあ、やってまいりましたクソ王子一行!魔族では人間が魔王に挑む事を神話になぞらえて、勇者と呼んでるんだよ!だから、勇者祭!飲めや歌えや野郎共!


「師匠、勇者なんていたんですね。」


「光の巫女がいるパーティーだからね。まあ、勇者でいいんじゃない?」


「……少し、心配です。貴女にはまだ教えて頂きたい事があるのですから。」


「そうですわ。……万が一という事もあるのですから。」


「心配、ありがとう。」


……実力では勝っていても、何かで死ぬパターンが多い戦闘。


生き残れるか。


「ま、なる様になるでしょう。」


未来視。あの自動人形から貰った力。こいつによると、私は、死ぬ。そして次のループへ。


過去最短記録は、10歳での死亡。今回は、20。最長記録は、105歳。いやこれよく生きたな。ちなみに平均は65歳。


さて。


「来たみたいですよ。」


南門に、勇者一行が到着したと伝令。皆が道を開け、城へ誘う。


待ち受けるは、四将。


さあ、来い。






いざ、終わりを紡ぐ時へ。

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