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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
11111周目!
30/204

魔の将のおしごと。

弟子達と少しだけ交流するアレ。

やっほー。アンナちゃんだよー。魔の将グリディナだよー。私は今、王領の闘技場にいまーす。


今日はあれ、ちょっとしたイベント。


「貴女が新しい魔の将だと、認めんぞ、私と戦え!私の方が上だと証明してやる!」


とかいう奴と戦うんです。弟子希望達も連れてね。


「グリディナ様、よろしいのですか。」


「何が。」


「その……。」


「見た目強そうに見えないから、ですわ。」


ああ、なるほど。


「女としての戦闘力はあるけどねっ♡」


「いやそうではなくて……。」


面白。


観客も結構いるね、つーか魔王もいやがる。他の将も。……錬のおじいちゃん、足腰大丈夫かおい。


「両者、前へ。」


面倒だけど、やるかー。殺してもいいらしいし。


「構え。始め!」


「くらえ炎弾」


おー、弱い。


「ふーん。」


手で掴む。で、投げ返す。


「なっ!く、これをくらえ!」


沢山飛んできた。当たらないやつは無視、当たるやつは投げ返す。


「ボール遊びにこんなのあったよねー。」


「遊んでるんじゃねえ!」


いや遊ぶわ。


めっちゃ飛んでくるけど大体こんな感じ。途中で面倒になって、自動で投げ返すように設定。


あくび出るわ。


「ふわぁ〜ぁ……。帰っていいかなぁ……。」


「こっ、の……!」


あ、止んだ。なんか長い詠唱してるわ。


「くらえ、我が必殺ッ!炎の激流!」


こいつ炎しかないのかなぁ。つーかこれだと観客に被害出そうなんだけど。わかってんのかしら。


「面倒ねぇ。ほんと。」


防壁展開、流れを止める。あー、んー、ああ、こんな感じの式。んー。


「消えよーねー。」


濁流を消しましたー。


「な……!」


「ウザそうだから、殺しますねー。」


魔術展開。んー、ちょっと派手にやるか。


「炎よ、もっともっと熱く、落ちろ。」


巨大な炎を落としまっす!


「え……うわ、うわああああああああ!!!」


おー、もえてーら。火柱たってら。すげー。


「生きてるー?死んでたら返事しなー。」


返事なし。人の形した炭があるね?


「勝負あり。勝者、グリディナ。」


「いえーい。」


観客に手を振る。あー終わった終わった。つまんねー。


「……次は、私だっ!」


うわ、二人目かよ……。いいの?


「……いいだろう。構え。」


まじかよ……。


「始め。」


剣を抜いて斬りかかってきたよ、それ魔術じゃなくね?


まあいいや。避ける。


「至近距離ならよけられんだろう!」


おー、風かー。密度濃いな。


って、髪の毛ちょっと斬られたんだけど!野郎……。


剣を抜く。髪の毛の怨みは恐ろしいぞ……!


突撃。反応してみなァ!


「ぐふぁっ……!」


「そうら……!」


剣に魔力を纏わせる。伸びろ。


「切り刻んでやるよ。」


髪の毛をな!ハゲろ!


「わ、私の髪がっ!」


観客から笑い声。接近。


「は、速……。」


それじゃあ、私の十八番!首筋から剣を突き刺して、背骨沿いに!そしてー!


「それじゃサヨウナラ♡」


首を引っこ抜くー!背骨付きッ!観客騒然!


「アッハハハハハハハハハハハハハ!!!!さあ次は誰かなァーー!!!!!引っこ抜いてやらぁ!!!ひゃははははははははははははは!!!!!」


壮絶に笑えば、青ざめ竦む奴ら。


「やめ、やめ。もうよいだろう。」


「せっかくノってきた所なのにー?つまんねー事言うなよ。なあ?」


「相手が戦意喪失しているだろう。」


「チッ。つまんねーの。こんな奴らが将になりてーとかさぁ。つまんねーつまんねーつまーんなーい。」


撤収しよ。帰って寝よ。はー、時間無駄にした気しかしない。


チッ。






「お疲れ様です、グリディナ。」


「おー、メアじゃん。どしたの。」


部屋なう。弟子希望達は、試合で目ぇ見開いてたけど再起動して研究に戻った。


「書いて頂く書類をお持ちしたのと、ついでにお茶でも、と。」


「いーねー、お茶用意するよ。」


侍女に頼むんだけどね。


「ケーキ、持ってきたんですよ。」


「いいね!……手作り?」


「ええ。」


「ワンホールあるよ……弟子希望達にもいい?」


「ええ、その分も含めてますので。」


呼んできた。ほら、座れ。


んー、このケーキ美味しいー!さすがメア!


「ありがとう。趣味でよく作るんですよ……。」


「けど食べる人いない、と。」


「ええ!けどこれで作っても消費される……うふふふふ。」


毎日ケーキはきついっす、メアセンパイ。


弟子希望達もおいしそーに食べてるね、特にツインテ。こいつも甘いモノ好きか。


「で、お茶だけじゃないっしょ。何の用?」


「バレましたか。ええ、先程の試合ですが……。」


「ちょっとやりすぎ?」


「いえ、あれでいいんですけど……。」


「なによ。」


「あの二人目、貴族の次男でして……。こうなる可能性は周知していたのですが、騒ぎはじめまして。」


あー。そーいう。


「まあ冷ややかな目で見られているんですけどね。魔族は力が全てですし。」


「そーだねぇ。」


「……たしか伯爵位の家でしたわ。」


「おや、知ってるのかいツインテ。」


そーいや貴族の娘だったねツインテ。


「ツインテ……え、ええ。実力も力もない、ただ口先だけの家ですわ。数代前までは良かったらしいですけど。」


「そうかぁ。……どーする、面倒くさそうだけど。」


「潰しますか?」


「賛成の人ー。」


全員かよ。


「少々怪しい噂もありますから好都合ですわ。」


「聞いたことあるな。人身売買だっけか。」


「私も聞いたな。呪いで従わせて売り飛ばす、って話だ。」


「その噂、裏付けが取れております。」


「へぇ、これはいい機会じゃないか。」


ニタリと笑う。面倒事は、早々に潰してしまおう。


「魔王様には許可を頂いております。」


「殺るか。……そーだね、お前達、やるかい?力を見せてみろ。」


「やりましょう。」


「是非。」


「潰して差し上げますわ。」


「いいかな、メア?」


「宜しいでしょう。地図は、こちらに。当主は今屋敷内に居ることがわかっておりますので。」


「早速いこうか。……皆殺し?」


「皆殺しで。」


「あの、仕えている者達は……。」


「どーする?有用?」


「……そう、ですね。逃げる者は追わず、来るものは殺すで。」


「おーけい、わかった。行くぞ諸君。」


つーわけでごー。






「ここがあの女のハウスね。」


「……当主は男です、師匠。」


わーってらぁ。


「んじゃ、各自連携して突撃。外から見てるからねー。片っ端からやっちまえ。」


「わかりました。」


「私は逃げる奴の中にいないか確認してるからねー、取り逃したら罰ゲームねー。」


「は、はい!」


「それじゃ、状況開始。」


突撃してった。魔術で扉ぶち抜いてらー。


待つこと、10分。逃げ出す侍女達、中にはいないね。


「戻りましたわ。」


当主一家の首を引っさげて、戻ってきた。ふむ、細マッチョが三人、インテリ一人、ツインテ二人か。


「……全部で五人?六人家族じゃなかったか?」


「一人は貴女が首を引っこ抜きましたでしょうに……。」


そーいやそうだった。わりわり。


「いやまて、娘がもう一人いた筈だ。」


そーだっけ?


「……どこかに隠れているのですかね。探しますか?」


「年齢は。」


「40。人間換算で10歳です。」


「放っておけ。探すのダルい。それに跡取りはいるだろーよ。」


私のように領地経営できるかなぁ???


「そうですわね。領地を割り振るのも面倒ですし。」


「その辺の感覚はわかんねぇなぁ……。」


「貴族の考え方だからねぇ。青い血がないとわかんないだろーね。」


「……グリディナ様も、貴族だったのですか?」


「あれ、言ってなかったっけ。私種族的には人間よ?」


「えっ。」


「やっぱりそうでしたか……。」


「グリムディア侯爵家当主、ってね。ま、覚えなくていいよ。」


さー、帰るか。






「お疲れ様です。娘を一人見逃した様ですが。」


「跡取りいるだろ。それ用。」


「なるほど。御配慮、感謝致します。」


弟子希望達は血を落としに行った。……まあまあ実力あったし、希望は取って弟子にしようかなぁ。気分で。


さー、書類書くぞー。あ、これ何処に提出すりゃいーの?


「基本的に私の執務室に届けて頂ければ、文官が処理しますので。」


わぁ、いいね。


「貴女の弟子にも書類を割り振ってもいいのですよ?」


「いやー、先ずは今やってる事の成果出てからだろーねぇ。」


簡単な書類は書かせてるし。申請書とか、報告書とか。ま、そっからだね。


話しながら書類書いてる。ばばーっと。領主経験がここで活きる!


「……はやいですね。うちの文官にも見習わせたいです。」


「慣れだよ、慣れ。」


おわったー。はい、よろしく。


「はい、頂きました。基本的に侍女か弟子に渡して届けてもらえばよろしいので。」


「はーい。」


侍女に頼もう。


「では、私はこれで。」


「また来てねー。」


「ええ、また。」


さってと。本の虫になるかー。














そーいえば、一人取り逃がしたし罰ゲームどーしよ。全員でやる?















罰ゲームなににしよかな。軽く変な格好させてみるかな。

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