朝らしーい血ーの臭いッ!
ストーリー?なにそれ美味しいの?
朝らしーい血ーの臭いッ!!希望と絶望と清々しさと血の臭いが入り交じる朝ですわ!カーペットくせぇ!
はい、アンナです。おはようございます。昨夜はお楽しみでしたわ。侍女ちゃんはまだかしらぁ。まだでしょうね、色々徹夜で頑張ってそうだし。私のせいですけどね!
「おはようございます、アンナ様……。」
お、以外と早い。
「おはよう。早速だけどこの臭い、なんとかならないの?臭くて目が覚めたわ。」
「失礼致しました、直ぐに取替えます……。」
元気ないわね、当たり前だけど!
「何かあったのは一目瞭然なのだけど、何があったの?簡潔によろしく。」
「……はい。簡潔に申しますと……。」
溜めるね。
「……アンナ様以外の御家族が亡くなられました。」
はい。
「…………そう。連絡は?」
顔の表情を消して、少し青ざめる感じで。そして少し溜める!
「王家にはすでに、連絡しております。」
仕事が速いわね。
「……わかったわ。一先ず、朝食にしましょう。こんな時だからこそいつも通りに。あと色々聞きたいからその時によろしく。」
「畏まりました。失礼致します。」
よし。
朝食ッ!
朝ご飯はしっかり摂りましょう。これ大事ね。
「お食事中失礼します。報告を行います。」
「よろしく。」
「被害は御家族三名、使用人五名。うち執事三名、侍女二名です。主にお付きの者がやられました。」
「そう。」
「連絡は王家に行っております。先程手紙が届きまして、その確認をお願いします。」
「読んで。」
「はい。……えー、此度の報せ、誠に……」
「そこはいらないわ。」
「は。……グリムディア侯爵家は未だ確定ではありませんが、暫定的にアンナ様を立てる事になりそう、とのことです。」
「……へぇ。」
「つきましては、後見人として暫定的に王家が保証、領地の管理をせよ、とのことです。」
仕事早過ぎ、なに、そんなに仕事して生きてん
か政務官。いつもは遅いくせに。まあ、でかい領地のでかい家だからしょうがないよね!とはいえ数日かかると思ってたわ。
「わかったわ。他に報告は?」
「今のところは。」
「なら、下がってよし。……ゆっくり休みなさい。」
「……ありがとうございます。」
にしても領地ね。執事長に暗示かけとくか。乗っ取られちゃ困る死ね!あと自分がやるために。
では朝食終了。
元父親の執務室にいきましょ。さぁてどんな有様になっていやがるかしら。領地なんざ10になるまで行ったこと数回しかねーよ!(今ループのみを数える)
いざ、書類のタワーにッ!少しずつ出来るようになった的な感じで調節しないとねー。おほほほほ。
書き殴ればそれ即ちストーリーとなるッ!