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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
11111周目!
26/204

亡霊アンナ、魔族に紛れて。

いろんな物全部すっぽかしぼ亡霊アンナちゃん魔族領に立つ!

「バイバーイ、グラスゴル!!!あの世でシャムシャラにキスしてこいッ!!!ヒャハハハハハハ!!!!」


さようならッ!我が故郷!


そして私は、転移術式。


「私は魔族の所にいるからねぇーーー!!!!追っかけてきたらいいよぉーーー!!」


サヨウナラ。














はい、どーもーアンナちゃんだよ!大量虐殺してきた直ぐ後!私は今、魔族領の草原にいます!うーん、涼しい!ここって高原なんだよね。空気が美味しいー!


「さってと。」


ここ何処。


とりあえず探査魔術!んー。近くに泉があるのかな? そっち行ってみるか。


てくてく歩いて、面倒になって、魔術で浮いて動く事にした!魔術便利。


ちょっと寒いので、ローブを着て、と。あ、これちょっと長いわ。浮いてるからいいけど既に脚見えねー。


泉についたら、休憩。水を飲むために泉を覗き込む。


……うっわ、なにこれ。


捻れた角が生えた仮面、血みどろの身体、歪んだ口元に長いローブ。そして。


「え、なにこれ。」


右眼から青白い炎?みたいなのが出てる……。仮面を外しても出てる……。なにこれ……初めてなんだけどこんなの……。


「……まさに亡霊のようだ。」


ま、魔族領に入るには都合がいいかもしれない、うん、そういう事にしておこう、うん。コワイ。


「これ引っ込めれないのかなぁ。」


力入れてみたり、脱力してみたり、魔力使ってみたり、瞑想してみたり、踊ってみたり、飛び込んでみたり、色々してみたけどダメだったよ……。くっ。


「もういいや……。」


1晩ここで休んでいこ……。






おはよう、アンナちゃんですわ。朝日が気持ちいいですわー。どこからともなくお茶セットを取り出して、朝の1杯。うーん、私の朝は1杯の紅茶から始まる……。


お腹は空いてないけど、とりあえず携帯食料を取り出して食べる。不味い。ああ、どこから出したって?魔術便利、とだけ。


さー、進もう。遠くを見ると、かなーーーーーり遠くの方ででっかい雲が。というか土煙?あれか、メテオライトのあれか。てことは、あっちに進めばいいのかしらん。


ふわふわ、ふわふわ。ゆっくり景色を楽しみながら、飛んでいく。まるでピクニックみたい!


しかしまー、私も凄い選択をしたものねえ。計画とか構想とか全部放り出して、ただ一時的な快楽に全振りしちゃったよ。あの時名乗りを上げたら英雄かな。

しくは、ちょっと暴れて死ぬエンドもあったかもね。


ま、いいわ。今を楽しもうじゃあないか。




「お、あれは。」


第一村はっけーん!近寄る。


「こんにちはー。」


「ん?旅人さんかい?」


旅人、ふむ、その設定いいね。


「そうなんですよー。村に立ち寄っても?」


「若いのに大変だね。ああ、それは村長の所に行ってくれ。」


「村長だね、わかったよ。一番立派な家でいいかな?」


「……そ、そうだとも。」


「ありがとー。」


あの人?(獣人だった。ウサミミ!)私の足元見てビクッてしてたね。浮いてるのが珍しいのかしらん。


まって……浮いてるのって基本有翼種かレイス系だよね。私の知識に誤りがなければ基本そうだよね。私翼ないよね。


……まあいっか♪


「ごめんくださーい。」


村長の家、わかりやすかったよ!村の真ん中だった!


「おや、旅人……さん、かな?」


村長はイヌミミだった!


「旅人であってますよー。立ち寄るならここに行ってくれ、っていわれたのでー。」


「ふむ?見た所レイスか……その上位種に見えますが。こちらには、何を?」


上位種か。


「あはは、王領(魔族のね!魔王領だよ!都とその周辺地域!都には城があるんだよ!)に行くついでにぶらりと。ついでにここの美味しい食べ物ってないかなー、ってね。」


「なるほど。……食べ物は。」


「ふつーに食べられるから心配しなくていいよー。」


そーいやレイスは魂を食べるんだっけ。正確に言うと魂にある生のエネルギーだけど。魂自体は食べないよ。


「そうですか。ならいいのですが。」


「あはは、正直魂よりいろんな物食べたいじゃん?その方が美味しいよー。」


「わかりました。……こちらに泊まられますか?」


「うん、よろしくー。あとお湯もあったら……。」


「ええ、用意致しましょう。」


「ありがとー。あ、お代金先に払っておくねー。」


金貨を二枚くらい。ああ、魔族ん所でも使われてるやつね。貿易用ってやつー。あは、目ェ見開いてらぁ。


「こ、こんなに頂けません!」


「いいの、こんな見た目だから怖がらせる迷惑料も入ってんのよー。」


お金は使ってこそ価値がある!……この眼じゃなければこんなに払わないけどね……。ハハハ……。


ま、たっぷりあるからいいや。


「とりあえず先にお湯ちょーだーい。」


「わかりました。家内に持っていかせます。お部屋はこちらです。」


二階の部屋か。なかなか綺麗な所じゃん。


「ありがとー。ついでにこの村で美味しい所ってあるー?」


「そ、そうですね。でしたら……娘に案内させましょうか?」


「娘さん居るの?」


「え、ええ。一人。」


「大事にしなよー、最近物騒なんだから。」


「物騒?」


うん、物騒。


「ほら、人間の街が一つぶっ潰れたらしーよー。」


「そうなのですか……。」


「なんでも、大規模魔術だとか。怖いねぇ。」


「恐ろしいですな。」


「お、お湯をお持ち致しました。」


「ありがとー。」


「私共は下におりますので、何かありましたら。」


出てった。足音が遠ざかるのを待って、服と仮面を脱ぐ。で、身体を拭く。


……やっぱり。眼だけじゃない。身体に変な……線?青白いのが入ってるね。左胸が中心かな?真っ直ぐで、途中少し折れ曲がってる。今のところ右眼と、手のひらまで一本ずつかな。れはそこまで目立たないね。


でも、これなんなんだろう……。


考えても、メテオライトかもしくは1度に殺し過ぎたかぐらいしか思いつかない。でもメテオライトはそんな効果ないし、昨日より殺した数多い時もこんな事はなかった。なんだこれ???


まあいいや。害はあまりないかな。


身体拭く続き。


うーん、髪が固まってる……。えーっと、こういう時は魔術で……。清掃、だっけ。


よっし綺麗になった!服も綺麗にしよう!


さっぱり。仮面も綺麗にして、と。服着よう。全裸は寒い。


よし、おっけー。一階に。


「村長さん、お湯ありがとねー。あとご飯所おしえてー。」



「いえいえ、お湯程度でしたら。娘を呼んで来ましょう。」


娘さんかー。




「これが私共の娘にございます。」


「は、初めまして旅人さん。」


「うん、初めまして。」


なかなか可愛いじゃないの。顔立ちもいいし、モテるぞー。


「旅人さんに美味しい所を紹介してきなさい。ついでにご飯を食べてくればいいよ。」


「は、はい。」


「昼飯代は」


「ああ、私が出すよ。案内料ってね。」


「すみませんな……。」


ちょっと私を見て怯えてる気もするけど気にしない気にしない。


「それじゃ、案内よろしくー。」


「は、はい。」




食事処!


「いらっしゃい!おや村長の所の娘と……レイス、かい?」


「あはは、旅人だよー。美味しい店だって案内されてねー。」


「食べられるのかい?」


「勿論!一番美味しいのをおねがーい。」


席に座る。娘さんと対面で。……緊張してら。


「そんなに緊張しないで、美味しいのが食べられないよ。」


「は、はい……。」


あー、うん?


「この仮面が怖い?」


無慈悲な女神の顔、だっけ?なんか違う。でもそんな感じだしね。外すか。


「えっ……。」


「これならいーでしょ。」


目ェ見開いてらぁ。


「怖い?」


「き、綺麗……。」


おう、そうきたか。


「おまち!……あんたべっぴんさんじゃないか。なんでそんな仮面してんだい?」


「寄ってくるじゃん?」


「あはは、なるほどね!」


美味しそ、いただきます!


「美味しい……。」


笑顔になるね!……娘さんや、見惚れてるとご飯冷めるよ?


慌てて食べだしたけど、チラチラ見てらー。


「にしても、なんでレイスなんかになったんだい?」


うーん。どうしようか。


「んふふ、秘密♡」


ウィンクして、可愛く!


「女の秘密ってわけかい!ははは!」


よし。


さてと、美味しかった。


お代金ー。銀貨一枚。


「ち、ちょっと多すぎだよ。釣りを持ってくるね。」


「いや、いいよー。美味しかったからさ!」


「……なら、遠慮なく貰うよ!」


「ごちそーさまー!」


「また来なよ!」


いいおばちゃんだった。


「あの、ご馳走様です。」


「はーい。」


いい子だ娘さん。


その後村を娘さんと散歩して、色々買った。食料とかね!


んで、村長の所で晩御飯。奥さん料理上手いですなぁ!


就寝。すやぁ……。







見た目が人外に近づくアンナちゃん……。

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