シャムシャラの亡霊。
彼女が選んだのは、虐殺。
「さぁて、と。」
分岐する道は、ここにある。なら私は。
「ここで私が選ぶのは。」
ここからは私の。アンナ・グリムディアの時間だ。
「そろそろ始めようかァ。」
第一王子には悪いけど。
「私はね、最初に決めていたんだよ。」
ラディーちゃんにも悪いけど。
「色々立ててた計画もね。」
やっぱりこの国嫌いなんでね。
「全部私が楽しむ為。」
欲求不満は戦争で消費。
「この国割るよ。」
民こそが国って誰かが言ってたね。
「国の基礎をね♡」
人が居なけりゃ国はできないよ!
「なぁに!ただの大量虐殺さ!気にすることはない!アッハハハハハハハ!!」
壮絶に、嗤おう!
「シャムシャラの亡霊が!貴様らを殺しに来たぞゥ!!!」
「アンナチャン……!?」
「グリムディア侯爵!」
アッハ、ごめんねぇ!
「天が落ちるッ!全てを飲み込むッ!アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」
魔術、メテオライトォ!!!!隕石どーーーーん!!!!!!いっぺんやってみたかったんだよねこれ!!!!!あーーっはっはっはっは!!!!!!!
「そうら、止めたかったら私を殺してみなァ!!!ヒャハハハハハハハハハ!!」
そんな事宣言して、軍に突っ込む!斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬るゥ!
楽しい時間の始まりだぁーーーーー!!!!!!
「亡霊が来るぞッ!」
「こっ、殺せえ!」
「あの魔術を止めろォ!」
「アッハハハハハハ!無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!」
焼く、凍る、感電、中毒、切断、圧縮、轢く、吹っ飛ぶ、落ちる、打ち上がる、潰す、えとせとら。
ありとあらゆる殺し方で、雑兵共が夢の跡!
「ッ、ソウ、モウ貴女ハ……。」
なにを察してるのか知らないけど!
「ナラバ、ココデ!」
沢山の獣が出てきたよ!ラディーちゃんの召喚した奴らだ!
「イイね、イイねイイねイイねイイねイイねイイねイイねイイねイイねイイねイイねイイねェ!!!!!」
ああ、全部真っ赤にしてあげる……。
「そんな壁はぶち破ってしまおうかァ!!」
炎を圧縮した魔術!超高温!なんか青い!
「そーれっ!」
当たったら、爆発して燃え盛る獣ッ!そして私は兵を切り刻む!細切れにする!ミンチにする!灰にする!オブジェにする!たまに背骨引っこ抜く!
家の領軍もいたけど関係ないよね!全部って言ったもの!ごめんね!こんな主で!
恨み言ならシャムシャラに言え。
王都の門まで着いちゃった!!隕石落ちるまでもう直ぐかな!!あの大きさなら王都とその周辺だけかな!チッ、もう一発逝っときゃよかったか。
ま、いっか。どうせ国はなくなる。ひゃひゃひゃひゃひゃ!!
さてそろそろ落ちてくるかな!王都の壁の上で眺める!おー、はやーい。そろそろ逃げようっと。
「アンナチャン、貴女ハ……!」
「アッハ、言ったでしょラディーちゃん♡私は楽しい事をするってサ!楽しいでしょう、これは!」
「ソンナ訳ッ」
「これから第一王子と一緒に国をつくってねぇ!アッハァ♡今度は国母になれるんじゃないかなァ!」
「邪神、メ……!」
「照れるゥ!」
私巫女だけどね!
「それじゃ!バイバーイ!」
落ちる瞬間を確認したら、転移しまーーーーーすッ!!!!目指すは、魔王の国!さらばだーーー!!!!ヒャハハハハハハハハハハ!!!!
ぴょーん。
さらば、故郷。




