いかれた生徒を紹介するぜー!
ちょっと輪廻まわってました。ごめんね!
アンナちゃんはまだ動ける!
という訳で久しぶりのアンナちゃん!
ハイドーモー。シレーティナですわぁ。
学園長の部屋に行くと思ったかしら?
残念!少し驚く事もあったけれど、後は平凡だったので割愛しますわ!
ぶっちゃけあの食料ちゃんが学園で学ぶことになりました。最初はなるべく私に会わせないように、だって。がんばー。
さてさてさてー?そんなことよりー?
1週間ふっとばしてー。
講義の準備が整いましたのでー。開始なのです!
ちょっと広めの、空き研究室!机とか棚はあるけど他は何にもなし!ちょっと動くには問題ない感じ!
大きい楕円の机、頂点に私!あとは適当に囲んでね。
メンバー?集まったよ。確定4人と、応募1人、あと話はあったけどほんとに来るとは思ってなかった予想外が2人。
種族も違うのねー、なら種族も言った方がいいかしらね?
「ではでは自己紹介。ご存知私はシレーティナ=ヴィリア。種族はー、
人セ廻beイas越レ神tイ間だよー。この講義を楽しんで逝きましょうねー。」
ようそろー。
「私はヨオミ・ヨムニール。種族は人間だ。知っていると思うが、ある理由で魔術を学びに。宜しく頼む。」
なんか微妙な顔してるね!
「⋯⋯私はクラウディア・グリアリート。種族は人間⋯だと思いますわ。学びに立場はありませんもの、宜しくお願いしますわ。」
こっちも微妙な顔してるね!
「キラクテ。キラクテ・フォリカ。⋯⋯マギアエルフィ。宜しくお願いしますね⋯⋯⋯⋯惑、疑、妙、笑⋯⋯笑?」
出たわね謎エルフィ。ちなみに笑ってるのは私。
「ヒノです。ドワルエルフィですー。⋯⋯えーと⋯⋯よろしくね!」
このエルフィは普通だね、ドワーフとのやつだね。⋯⋯ちょっと緊張⋯⋯戸惑ってるかな?
「俺はジュケイ。見ての通り、オーガだ。⋯⋯滅霊の見習いだ、宜しく頼む。」
細マッチョなオーガくん。予想外その1。
「ヨナである。ヨナ・ヨムニール。人間である。そこの兄上が世話になっている。妾がここに来たのは魔術をより知るため。些事は気にしないのでな、宜しく。」
まさかのヨナちゃん。予想外その2。ジュケイはお付きらしいよ。
⋯⋯王族2人ここに来て大丈夫なのかヨムニール。私
危険なんでしょ?大丈夫???
「私はズィール。ドワーフです。本物の魔術を知れば、良いものを作れるかと思いまして。どうぞ宜しくお願いします。」
わざわざ応募してきた変人その。細身のエルフィ男⋯⋯いやドワーフ。え、ほんとにドワーフ?
「ええ、隔世遺伝というやつでして。」
なるほどねー。
「このメンバーって⋯⋯これはもう確定したようなものだよね⋯⋯。」
うん?何か言ったかなヒノちゃーん?
「いえ、何でもないです!」
ならいいけどー。
全員自己紹介は済んだことだしー?
それじゃ、この7人でやってこうとおもいまーす。
「さて、それじゃあ始めましょう。持ち物はちゃんと持ってきたかしら?」
各々、武器を持ってきてねって。
「質問である。」
はいヨナちゃん。
「実戦訓練を含む講義であると聞いて来たのだが⋯⋯初回から武器が必要なのか?」
「はいヨナちゃんいい質問ね。」
必要なんです。
「これから一緒に戦うのよ?得物を確認しないと駄目じゃない?」
プロの戦闘屋じゃないんだから、そんなこと出来るとは思ってませんー。
「だからほら、恥ずかしがらずに机の上へどうぞ?」
えーと、なになに。
片刃の大剣、扇、ペン、杖、反り剣、珠、槌、と。
前衛3人、後衛4人かしら。
「ペンってどうするの?」
「杖、みたいなものです。」
でしょうねー。魔法陣でも描くのかしら。それとも、あれかしら。
「使っている所を見ればわかるのでしょうか、楽しみです。」
「なら、使うとしましょうかねー?」
「え?」
そりゃーもう、今のはリクエストとみていいんだよね?????
「ま、待ってください、まさか今から」
行きましょうねー?
「クヒヒヒ、講義の時間だよ。今日の講義は顔合わせと得物確認他。やる事と言えばただ一つ!」
ヴィリアちゃんによる特別講義!!!!
魔術、発動。コンセントレート。
魔術、発動。転移。
忘れ物しちゃダメよーーー!
「っ、本気かよ!」
みんなで一緒にー転移!
いざゆかん!敵のたくさんいる場所へ!
ばびゅーん。
行くと思ったか。
しゅた。
ナイス着地!
転げてるのは7人と。
「はい注目ーー。」
さてここはどこでしょう。
「ってて⋯⋯え、演習場?」
はい、演習場です。
使用許可はとってます。
いきなり地下湖行ったら怒られるものね。
それにー、ここの演習場は獣と戦えるって聞いたからね!
捕まえてきたやつを離して実戦形式でやれるんですって。
「戦い方を見るには戦うのが一番だからねぇ、手っ取り早く殺ろう!」
というわけで入場ーどうぞー。
合図出したら獣入場!
ウルフ!⋯⋯の群れ!10匹!
「いきなりか⋯⋯まあ、良いだろう。」
はいはい早く体制立て直してねー。
今日のお昼ご飯はウルフ肉かな!
「今日の授業はコイツらを捌くコト!しっかり捌いて美味しいごはんにありつきなさいな!」
「捌くなんてやった事ないのだ⋯⋯」
「⋯⋯血抜きは私がやるから。」
「ジュケイ、それとズィールと言ったか。ひとまず、やるぞ。」
「援護しますわ。」
「回復は私がやるね!」
「では、妾も援護としよう。」
「⋯⋯食、飢、血、抜けろ、抜けろ、歪め。開門式、act1。」
「キラクテの技が行くわ。」
⋯⋯⋯⋯ほう。
「SLASHER.」
キラクテ、貴女なかなかに。
先制の一撃はキラクテから。ペンで紋様を空中に描いて、歪んだ空間から斬撃が。
とんでってー。
一気にウルフが2体いったーーーーー!!!!
「⋯⋯絶式か。」
「お主、滅霊に興味は無いか?」
突然勧誘されてますねぇ⋯⋯
そうこう言ってる間に前衛3人がウルフを4体やったと。
「では妾が。氷よ、鋭くあれ。いざ貫け、氷の槍!」
で、ヨナちゃんが1体と。
残り3!
「ヒノ!そっち行ったぞ!」
「わ、わかった!⋯⋯ええい!」
杖で⋯⋯殴った!殴った!?
「くらえホームランバーット!!!」
うわ、飛んだよ⋯⋯ウルフ飛んでったよ⋯⋯
で、ジュケイが飛んできたのを斬ると。
「跪きなさい!」
クラウディアの扇から⋯⋯すごい光量のレーザー!
「うわでたオーホホ砲⋯⋯」
残りの2体が消し飛んで。
しゅーりょー。
「連携、出来てるじゃん。」
「俺はかなり驚いたが⋯⋯。」
まあ突然後ろから敵が飛んできたらびっくりするよね。
「血抜き⋯⋯血抜き⋯⋯美味しいお肉⋯⋯。」
既に食べる気満々の人が。
「今日の昼飯はそれだからねー。しっかり捌いて命に感謝するんだよー?」
「⋯⋯シレーティナ女史、それは我々が。」
おっと、備え付けの指導員さん。
「これも1つの勉強よ、獣と戦うなら覚えないとね。」
指導くらいはいいよ。
「なるほど、わかりました。」
というわけで指導員さんに教えて貰いながら捌く7人。
私はー、と。
⋯⋯
おおっと?
あれはー、あれはー。
そーっと近づいてー。
「はろー、はーーろーーー、はろはろはろはーーーーーろぉーーーーーーー??????贄にされたお毛毛は生えてきたかぁーーーい???????」
召喚したバカ・モーノくん!勿論名前など知らん!
「謹慎とやらはあけたかあーーーーーい?????それとも親に泣き付き解決ぅ〜〜????」
ついでにご飯になる準備はいいかい?
「ぎゃあぁ!?!?あのときの悪魔!!!??!?」
悪魔じゃないです。ついでに呼んだのはお前。
「なっ、なんでここにいるんだっ!!!??!」
居るからいます。
で、小腹満たす準備はいい?
「じ、陣はもう消えたのに!くそ、くそ、くそうっ!」
あ、逃げた。おやつ。
「き、君!待ちたまえ!⋯⋯⋯⋯シレーティナ女史。」
あ、どーも先生さん?名前知らないけどさっきのと一緒にいた。
「謹慎あけに補習をと思ったのですが⋯⋯」
邪魔しちゃった?ごめんねー。
「はぁ、とりあえず追いかけないと⋯⋯」
いってらっしゃー。
⋯⋯うん。
ちょっと見ただけでまたなんかやるつもりだな?あいつ。
まあいいや、せいぜい足掻きたまえよ若者ー。
「あー、先生?捌き終えましたが⋯⋯。」
おわった?
「⋯⋯まあ、上出来じゃないかしら。」
指導者が居たから食べられる程度にはなってるね。
「うぅ、グロいよう⋯⋯」
「大丈夫か?」
1人気分悪くなってるみたいだけど。
「食べる事は命を貰う事であるからな。残さず食らう事が何よりの供養となる。」
おー、滅霊くんいいこと言ったー。
「んじゃ指導員さん、これ焼きたいけどここでいい?」
「あちらに専用の場所がありますので。そちらに。」
へえ、しっかりしてる所じゃない。
移動した先は四角いかまど?みたいなのがあって、薪が積んである。
「火起こしからできるのか、整ってるわね。」
「自慢の施設です。」
うん、こーいうのいいと思う!
「んじゃ頑張って焼いてねー。ちゃんと美味しくしないと命に失礼よー?」
うんうんと頷く指導員さん。⋯⋯貴方冒険者か何か?
「ええ、引退した身ではありますが。有り難い事にここを運営する一員としてやらせて貰っております。」
いい仕事貰ったねー。
暇つぶしに指導員さんと喋りながら、火起こしに悪戦苦闘するやつらを眺める。
あーあー、煙すごいことになってるわ。⋯⋯薪、切り立てのやつかしら。
もうちょっと小さく切りなさいよ、生焼けになるとお腹壊すよー。
枝の先端もっと鋭くしないと刺さんないよそれ。
あーあー、火力強すぎ肉に近すぎ。焦げるわよー。もうちょっと離しなさいな。
⋯⋯。
まあ、食べれるんじゃない?
「焼けましたー⋯⋯多分⋯⋯。」
焦げてますねー。
「焼けたなら食べましょう。ちゃんと命に感謝するのよ。」
感謝大事。その命が君達の血肉となるのよ。
「いただきます。⋯⋯苦。」
「中は美味いな⋯⋯」
「焦げた所は落とした方が良さげね⋯⋯。」
白黒させながら肉を頬張る子達。
「初めて捌いて、火をおこして、焼いた。どうだった?大変?」
「大変ですわね⋯⋯」
「でもちょっと楽しかった。」
「妾達が普段食べている肉も誰かがこうやって居るのだろうなぁ。」
使ってる物とかは違うけど、そうだよー。
「外で活動するには食が必須だからね、ちゃんとこの手順を覚えておきなさい。後は何回も失敗しておきなさいな。」
そうすりゃ何があっても生き延びられるってね。
さて、そろそろかな?
「食べたら片付けしなさいよー。火の消し方も覚えてね。そしたら今日の講義は終わりよ。」
「は、はい。ありがとうございました。」
片付けしてー。
「それじゃーまた次の講義に。動ける装備で来てねー。」
「⋯⋯毎回こんな感じなのか?」
食べるかはわかんないけどだいたいこうよー。だって講義の題目は魔術の使用と実戦だものー。
あ、帰る前に皆ちゃんと指導員さんにお礼しないとよー。
「ありがとうございました。」
色々ありがとねー。
「訓練場は何時でも誰でも受け入れる。また来なさい。」
ではでは。
キャンプ飯って美味しいよね⋯⋯。




