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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
11111周目!
19/204

VS騎士団長(稽古)。

これの一時間前にも投稿してますので注意ー。

アンナちゃんだよ。午後。あれから学園長にも話が行ったみたいで、全校生徒が見てるわ。クソが。


「グリムディア侯爵様、頑張ってください。」


「応援しております!」


「……ああ、うん……。」


応援されてもなぁ……。


「準備はいいか。」


「いいわけねーだろ……。大々的にバラしやがって……。」


「直ぐにバレると思うがな……。」


はぁ、まあいいや。やるからには、本気で。それを所望みたいだしー。


「では、始めよう。肩を借りるっ!」


「ああ、よろしくー。」


「では始める!双方共に、構えっ!」


学園長も張り切って出てきてやがらぁ。


「始めっ!」


騎士団長がゆっくり詰め寄ってくる。私はその場で構える。


「始めの一撃を、お願いするっ!」


「ハァ……わーったよ……。」


意識を切り替える。よし。それじゃあ、


「んじゃーやろーか。」


だめだわ、気分乗らねぇ……


「せいぜい楽しませてくれ。簡単に死ぬなよー小僧。」


「っふ、宜しく頼むッ!」


ほんの一瞬、殺気をぶちまける。観客から悲鳴。


突撃ー。


「っぐぉ……!」


真正面から突っ込んで、瞬きすらする間もなく右の剣を剣にぶち当てる。


「はい、一回目。」


左の剣が首元に。


「くそっ……!」


離れる。反応できてねー。


「簡単に死ぬなって……。」


「速すぎる……ッ!」


魔力開放。


「今度は本当に斬るから。避けてねー。」


治癒魔術を発動待機。修復魔術を発動待機。


さて。


「はい、二回目ー。避けろって。」


どてっ腹に剣が突き刺さる。そのまま左右に両断。


「ガフッ……」


回復ー。


「お前はサンドバッグか何かか?それとも案山子か?」


蹴り飛ばす。


「なんとか言ったらどうだ。」


「ぐ……!」


「本気出させてくれ?」


つまらん!


「一回仕切り直し。」


回復。


「っは、なんと……ッ!」


「なあ、本気出させてくれよ。つまんねーんだけどよ。」


「ここまでとは……!」


「もういい、今度は攻撃してくれ?稽古にしてやる。」


だっるー。


「すまない……ではいくっ!」


きたきた。まあ、普通に速い方。けどおっせー。


斬りかかってきた。


「そこに隙。」


蹴り飛ばす。あ、腹に穴開いた。


回復ー。


「くっ、これなら」


「はいだめー。」


「次」


「はい死んだー。」


「ウオォォ」


「うっせー。死ね」


「くそ」


「ほらまた死んだー。」


飽きてきました、はい。


「はー、はー、強い……。」


おっさん鍛えてもなぁ……。


「ほら、もっと出来るだろう。」


「宜しく頼むッ!」


もはや肩借してる感じ。一応この国で一番強いんだけど。


……経験があり過ぎるのも考え物かもなぁ……。


「ほら、脇が甘くなってきてるぞー。」


「っく!」


「あの騎士団長が、手も足も出ていないだと……。」


「す、凄い……。」


「これ見るだけでも稽古になる……!」


観客もまあ言いたいこといってるわ。


はー。


「もうそろそろ終わりでいいんじゃないかな……。」


「もう少しお願いしたいっ!」


「はー、わかったわかった。満足するまで付き合ってやらぁ。」


「有難い!」


攻撃してくる所の隙、防御の隙を突く。あえてこっちが隙を作って、そこを打たせる。流すけど。


「今のはいいねぇ。」


「っはい!」


あ、完全に初心に戻ってら。あー。なんか。


「……なんつーか、こーいうノリ、嫌いじゃないんだよなぁ。」


少しやる気出てきた。


「ふふ、無茶が出来るのも久し振りだろう?」


「本当、だっ!」


なかなかいい動きになってきた。……こいつもなかなか適応力があるみたいで。


「さあどんどん速くしてみるか!」


「お願いするっ!」


だんだん速くなる。おお、ついてくるか。


その場で打ち合う形で、連撃の応酬。


楽しくなってきた。


「っはは、いいね!流石かな!」


「っ、だが、まだまだ……っ!」


「未だ上を目指すか、素晴らしいね!」


けど、そろそろ。


「くっ……!?」


ついに剣がブレる。最速の状況を長くやってたらそうなるよね。


「限界かなっ!」


すくい上げるように、吹き飛ばす。


「ぐぁっ!っは、はあ、はあ……。」


「さて、そろそろ終いだよ。」


「は、は、では、最後に、一撃、お願い、しますッ!」


「わかった。」


構え。


本気の、神速の一撃ッ!


一瞬、それで首筋に剣が添えられる。


「は……。」


「以上。」


剣を収める。


「有難う御座いましたッ!」


「そ、そこまでっ!」


拍手が巻き起こる。ふー。


「是非、またお願いしたいっ!」


「あー、うん。機会があればね。」


……かーえろ。















騎士団長は初心を忘れないおじさま。どっしりと構え、若い者からも学ぶ姿勢もあり、相互に高め合うため騎士団の練度も高い。また気配り上手で綺麗好き。人を見極める目もあり、能力に応じて適切な判断もできる。そのため部下からの信頼も厚い。あと、今でもかなりモテるらしい。

って城勤めの侍女から聞いた。(アンナ調べ)

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