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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
184/204

我、既ニ。

さあ、突っ走ろうか。

化物トナリシ⋯⋯。


ヤッホウ!アンナちゃん⋯⋯改め!ヴィリアちゃんだよ!


王都の⋯⋯黒い森に向かってマース!


「⋯⋯アンナさん。一つ、聞いていいかな?」


「何ー?レーネリアちゃん。」


「なんでヴィリアなんだ?」


「⋯⋯エー、適当?フルネーム短縮?略しすギ?」


「略しすぎだろうそりゃあ⋯⋯。」


「⋯⋯なんとも、アンナ様らしいですなぁ⋯⋯。」


どーいう事ですかねぇそれは。


目を逸らすんじゃあない。


「それより姉御。王都に入るんだからその姿はどうにかならねぇのか?」


⋯⋯あー。真っ黒だし靄出てるし赤い目だシ。


「⋯⋯幻影面倒クサイ!」


「フードでも被ったらどうかなーっとォ。」


「ソースルワ!」


フードフード⋯⋯食料ではない。


ヴィリアちゃんはローブを被った!


怪しさが増した!


「これで問題ナカロウ⋯⋯フフフフフフ⋯⋯。」


「⋯⋯まあいいか。」


王都に入るよ!




王都に入ったよ!


「しっかしまァ、人居ねぇなァ。」


「そりゃあ⋯⋯皆、引き篭もってますし。」


「戦える奴等は全部出ちまったしな。」


「俺達を除いて⋯⋯だけどな。」


うーん、末期ダネー。


「こーいうの、なんつーか。アレだねェ。外には魔獣、中は末期。レプリエイラの災厄まんまだわ。」


「ココが最後の砦ではナイけどネ。」


「そいつぁウチの国でやんねーとなァ。」


⋯⋯レーネリアちゃん、知ってるんだ。


「ソレルに、な。」


⋯⋯ソレル。


っていうと⋯⋯⋯⋯精霊王!?


「の、分体だね。やらかして魔獣に成りかけた所を助けて貰っ⋯⋯ごめんなさい。」


「いや⋯⋯いいノヨ⋯⋯精霊王は気まマグれだっていうシ⋯⋯。」


私はむしろもっとやれされた感じあるけど。


それにしても⋯⋯。


⋯⋯なんとなく、わかった。


精霊王が気にしてる奴っての、レーネリアちゃんだ。


多分、白い身体に紅い目ってのが⋯⋯昔は違ったし、何かされたのかもね。


まあ、いいや。


さて、そろそろ王都の真ん中辺りを過ぎる。


城を横目に、協会の前を通って。


学園の横を通り過ぎて。


森の前。


「誰かいるねェ。」


女⋯⋯が、二人。協会の服着てる。


「ようやく見つけましたわ!」


「全く⋯⋯まさかこうなろうとはな。」


聞き覚えがある声!


「御機嫌様、アンナ。」


「姿は変われど、魂は変わらないな。」


⋯⋯え?


「っふふ!覚えてないかもしれないけど⋯⋯私達は言ったわよ?」


「戦える年齢になったらまた、会おうと⋯⋯な。」


⋯⋯。


⋯⋯⋯⋯!


「ええと、スティティーラと⋯⋯レティシア姉様!」


うわ、完全に忘れてたわ。


何故、ここに。


「私達は⋯⋯守護神の暴走を止めたいのよ。」


「とはいえ、神には勝てようもなし。」


「ならば、それの出来る者に。」


「道程は過酷、だが露払いは出来よう。」


「そうでしょう?アンナ。」


⋯⋯そっか。


「⋯⋯ハッ!愛されてんなァ、アンナさんよォ⋯⋯。」


⋯⋯。


「着イテ来たいナラ勝手にシナ。」


「ええ、勝手にさせて貰うわ。」


「頼んだぞ。」


同行者が二人増えたよ!


という訳で、森へ侵入シマース!




森。


「⋯⋯鳥の声も聞こえない。」


「不気味だぜ⋯⋯。」


何時もの森とは、様子がかなり違う。


花は草臥れ、葉は萎れ。


地面には倒れた獣の死骸。


虫すら湧かず、ただ腐るのみ。


そんな中を、ひたすら進む。


「嫌な気配。」


「チッ。なんて有様だクソッタレ。森が死んでやがる。」


⋯⋯。


魔術発動、探査。


⋯⋯。


敵性反応⋯⋯周囲に、凄まじい量!


「気をツケろ!」


警戒。


しかし、魔獣の姿は無し。


「いや、マテ。違う、コレは。」


「どうしたの?」


周りを見渡す。


探査の反応、これは。


「木⋯⋯から、敵性反応?」


「何?」


「皆、気をつけなさい。ここは既に⋯⋯守護神の腹の中の様だ。」


木がざわめく。


しかし、動きはしない。


「いつ動き出すかわからんな⋯⋯。」


「なら、斬ってしまえばよくって?」


⋯⋯レティシアが一本斬っちゃったよ。


木々がざわめく。


「何も起こりませんわね!」


「お前な⋯⋯まあ、いい。」


警戒しながら、進みましょ。




「さて、そろそろか。」


「彼処から、黒くなっているな。」


「行きましょう。」


黒の森へ。


全員が入っても、何も起こらない。


「⋯⋯進むぞ。」


「こりゃ、待ち構えてんなァ⋯⋯。」


また進⋯⋯っ!


「おい!後ろの道が!」


「ッチ!」


後ろ、木々が動いて。


枝が絡まり蔦が伸び、道が塞がったよ!


「ヨウコソ⋯⋯我ガ森ヘ⋯⋯。歓迎スルワ、盛大ニネ!アッハハハハハハ!」


周囲、反応多数!


「サモン・トレイル!」


「魔獣だ!」


「囲まれてるぞ!」


チッ!


「突っ切ルよ!」


「殿は私が行こう!」


「ヨロシク!」


スティティーラを後ろに、前には⋯⋯。


「私ガイキマスワァー!オーホホホホホ!」


⋯⋯バーサーカー。


もとい、レティシアを!⋯⋯いつ発動したんだよ。


「サッキデスワー!オホホホホ!」


突貫力なら最強だよ、アンタ⋯⋯。


レティシアが蹴散らした道を、突き進む。


「獣風情ガ、正義ノ前ニハ無意味ヨ!」


後ろも殺ってるわ。


「我ガ神ハ貴様等ヲ否定スル!」


魔獣、じゃない所がミソ、ね。


「オ前ヲ否定シテハ、ナ。」


⋯⋯そうね。魔獣⋯⋯だものね。


蹴散らし損ねたのを狩って、まだ進む!


「オーッホッホッホッホ!ネェ!コッチデヨカッタワネ!」


あってるわ。


ああ、そこの一段高い所に行って。


「ワカッタワー!」


上にも魔獣、けれどそれもレティシアが蹴散らして。


その先。


光の差す、広場。


「ツイタワー!」


「追ッテハコナイカ。」


「⋯⋯あれは。」


広場の中央。


佇むモノ。


「遅カッタネ⋯⋯。言葉ハ、イルカナ?」


「要ラナイ、ヨネェ。」


「私ヲ殺シニ来タノデショウ?」


「私ヲ喰ライニ来タノデショウ?」


「ソシテ、死ニニ⋯⋯来タノデショウ。」


「ナラ、語ル事モ無シ。」


「輪廻ノ先ニ、送ッテアゲル。」


「森黒神、トレイルガ⋯⋯貴様等ヲ屠ッテクレヨウ。」






黒キ森ニ、惑イ果テヨ。






魔獣化 森黒神 トレイル・ドライアーディが 勝負を 仕掛けてきた!









強化版ラディーちゃん。

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