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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
183/204

我ガ祈リハ。

誰の決断だったのか。誰の祈りなのか。


ハロハロロロロロロロロ!


ギギガガガガガッ。


アンナチャン、ヨ!


セントーチュー!レーネリアチャント!


「オイオイ、アンナさんよォ。なーんか身体、鈍ったかァー?」


「クソッ!」


ツイデニ、絶賛、苦戦中!


「今ッ!」


「そうらァ!」


チィッ!


護衛騎士ト、探索者ノ二人モ邪魔!


「遅ェ!」


アアクソ!


ナンカネ!身体ガ、思ウ様ニ動カナイ!


「ヤッチャエ♪トレイル・トレイン・ロア・ア・ロア♪」


「ッ、コンノォッ!」


「おっせぇ、オッセェ!あん時の速さはどうしたァ!」


横薙ぎノメイスガ、避ケラレナイ!


「グギッ⋯⋯!」


吹ッ飛バサレル。身体ハ、既ニボロボロ。


「深追いはするな!」


「⋯⋯。」


アア、クソ。


「問題ナイヨネ!トレイル・トレイン・ロア・ア・ロア♪」


ギギ、ギ。


「⋯⋯さっきからウッセェなぁ、コレ。」


「どうされた、白い女!」


「ちょっとな。⋯⋯あの声⋯⋯妙じゃねェ?」


「そう思わねェの?なあ、アンナさんよォ。」


「ソウ、ネジャナイダヨ。」


「⋯⋯あァ?」


「オットット。トレイル・トレイン・ロア・ア・ロア♪」


「ギ、突撃ダダダヨォ!」


「⋯⋯おっとォ。」


キヒヒヒヒヒヒッ!


問題ナーシ。


「問題ナーシ!」


「ソーレー!ラヴァ!ラヴァ!」


「⋯⋯確かに、妙だ。」


「⋯⋯威力もよっえェ。何、ナメてんの?」


「キヒャヒャヒャヒャ!」


突撃!外レ!突撃!マタ外レ!


「ホラホラ!トレイル・トレイン・ロア・ア・ロア♪」


「ガギガガガッ!禁術発動ー!ユグ・リーファ・マグナ!」


木ヲ生ヤセー!乱レ狂エー!


「⋯⋯オイ。」


「⋯⋯木、だと?」


「シレーティナが、木を。」


「⋯⋯そんなの、使ってたか?」


「何⋯⋯?ふむ。」


ギギッ。キ?


「アア、クソ。オイ⋯⋯ソウイウ事かよ。」


ヒヒャッ。


ナンカ、俯イテ⋯⋯ア、仮面外シタ。


「無粋⋯⋯。マジでさア⋯⋯。」


⋯⋯ハヒヒヒャッ。


「ふざけんじゃアねえぞ、このクソ野郎がァ!!!」


ヒヒ⋯⋯ヒヒッ?


「ギガガッ。ヤラセナーイ!」


目が、紅い⋯⋯!


「イケ!トレイル・トレイン・ロア・ア⋯⋯」


「構築セヨ!我ガ領域ッ!」


レーネリアから広がる、違和感を覚える空間。


「無粋な神ヲ騙るモノの声ハ⋯⋯ここには届かナイ!そうだろう、アンナさんよォ!」


⋯⋯ェ。


「まっさか、アンタが操られてるとは思わねぇわなァ。」


「ぎ、ががっ。げふ。」


「アレ?トレイル・トレイン・ロア・ア・ロア!⋯⋯アレ?」


「ワタシ、アンナチャン!ヒャハハッ!⋯⋯ひゃは。ハァ。」


私、アンナちゃん!


今あなたの⋯⋯声は届かない。


「⋯⋯マジ、だるいわ。」


「っ!様子が!」


「シレーティナ?」


ああー、クソ!ふざけんな!


「ラディー⋯⋯。」


「お、アンナさん復活かァ?」


レーネリアちゃん!


「アー⋯⋯本当に、アリガト⋯⋯。」


トレイル・トレイン・ロア・ア・ロア。獣を集わせ、意のままにする⋯⋯トレイル・ドライアーディの神技。


「⋯⋯へぇ。やっぱり、操られてたんだねェ。」


「⋯⋯よく気付いてクレたわネ⋯⋯。」


私とした事が⋯⋯獣を操る技に⋯⋯。


⋯⋯獣、を。


「いや、だってさぁ。アンナさん、どっちかっていうと壊す側だろ?木とか燃やす側だろ???」


「⋯⋯やるじゃねえか、白い女。」


「レーネリアだ。」


⋯⋯。


「⋯⋯ヨク解ってんじゃナイノ。」


⋯⋯さて。


「ドースル?気ヲ取り直して、ヤル?」


「いいけどさァ。先ずは無粋なのをぶっ殺すのが先じゃねェ?」


「マア、ねぇ⋯⋯。」


「それに⋯⋯。アンナさんよォ。アンタを慕う奴等がこうも呼び掛けてんだぜ?」


「⋯⋯姉御、姿は魔獣だが⋯⋯。」


「戦ってわかった。中身は、シレーティナの姉御だ。」


⋯⋯そう、かい。


「それにそれに、だ。アンナさんを追ってきた奴等も直ぐそこに来てんだぜ。」


⋯⋯。


「そーいうの考えるとさァ。私と戦ってる場合じゃあねえよなァ。」


⋯⋯⋯⋯。


私は、ね。


もうどーでもいいわ。


「⋯⋯ねエ。私ハ、何。」


「何⋯⋯とは?」


「貴女ハ⋯⋯精霊?」


「ノー、だ。」


「ナラ、私ハ⋯⋯何?」


「⋯⋯。」


「姉御は、姉御だ!」


「⋯⋯アリガト。デモ⋯⋯。私ハ、何⋯⋯。」


「ああ、そういう事かい⋯⋯。自分が分かんねぇのか。」


獣を操る神技に引っかかる。


暴食の欲求に引っ張られる。


私は、何?


もう、疲れた。


私は。


もはや、人間⋯⋯では。


ナイ。


「私ハ人間デハ⋯⋯ナイ。」


ペタン、ト座リ込ム。


「私ハ⋯⋯スデニ獣⋯⋯。」


私ハ。


「私ハネ⋯⋯人間デ⋯⋯アリタカッタノヨ⋯⋯。」


アア。


アハッ。


「あ。⋯⋯あー。そっかァ⋯⋯。」


「⋯⋯どうしたんだ?」


「アー、その、な。人間であることにこだわってた奴が⋯⋯。」


「自分ヲ化物ト認識シテシマッタラドウナルゥ?」


首を傾け、眼孔を開いて、口角は最大に。


「あー、もー。アンナさんも、案外脆いんだなァ⋯⋯。」


「ナラ、ナラ、ナラナラナラナラナラナラナラナラナラナラァ!」


アー。


死にたい


「化物ハ化物ラシク!暴レルシカ無イヨネェ!!!」


死ニタイ


「ソシテ私ヲ!」


更新シタイ。


「次ノ世界デ!」


人間ニ戻リタイ。


「ダカラ、ネェ、我ガ神⋯⋯。」


オネガイ⋯⋯。


「イッソスベテヲハカイスルホドノチカラヲワガテニ」


「クルイクルエドクルイツヅケルエイエンヲ」


「コノテニコノトキニアツメタマヘ」


「ソシテワガテデワガカラダヲ」


「コロシタマヘ」


「スベテガソマリキルソノマヘニ」


視界がぼやけ⋯⋯


「コワシタマヘ」


今だけは、祈らせて⋯⋯。








ソッカ。⋯⋯ソノ、祈リ。承ワッタ。








⋯⋯。


ありがとう。


っ⋯⋯。


「ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


全身に力が。


「漲ってきたァァアアア!!!」


っしゃオラァ!


私、アンナちゃん!⋯⋯否!


「私ィ!アンナ・ヴィラン・グリムディアに転職しまァーす!アッハハハハハハ!」


闇堕ちスルヨー!


「略シテ⋯⋯ヴィリア!ナンチャッテ!」


ヤッホウ!ヴィリアちゃんだヨ!名前要素皆無ダヨ!


「ヨーシ、レーネリアちゃん!私、チョット野暮用がデキチャッたノ!」


「⋯⋯アンナ、さん。アンタ。」


「その後デ、⋯⋯遊びマショ?」


「⋯⋯私も行くからな。どう見ても死ぬつもりにしか見えねェんだよ。」


「エ?死ぬつもりダヨ?ダッテサァー。化物ナンテ死にたクナルしか無いンダモノ。」


「アンタなァ。」


「ハヤクニンゲンニナリタァーイ!みたいナー。アハハハハハッ!」


「⋯⋯チッ。残念だ、クソッタレ⋯⋯。アンタが何を言おうが私も行くからな。」


「勝手に着いてクルトヨロシー。」


「姉御⋯⋯俺等も行くぜ。」


「放っては置けませんから。」


「私達は⋯⋯いえ。行きます。我等は、グリムディアの騎士ですから。」


「勝手にシナ。」


ンジャ、逝きまーすワ!


道を邪魔する⋯⋯割と空気だった⋯⋯同胞を目に付く奴等全部燃やしながら、王都へ戻るワ!


⋯⋯同胞すら、今は⋯⋯


ブッコロス。


さーァ⋯⋯待ってなァ⋯⋯ラディーちゃんよォ⋯⋯。







(アンナ・)ヴィ(ラン・グ)リ(ムディ)ア!


いやちょっとアンナちゃんそりゃないぜアンタ。

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