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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
11111周目!
18/204

二日ぶり?の学園。

なんとなく連続投稿。つーわけで一時間後にもう一個投稿するよー。

やっほっほー、アンナちゃんだよー。朝っ!学園にいる。


「おかえりなさいませ、グリムディア侯爵様!」


「侯爵様の居ない教室は、寂しいものでした……。」


「うん、ありがとう。何か変わりはなかったかい?」


「そうですわね、隣教室の人が処刑されたのと…。」


「噂のあの子が第三王子にかなり近付きましたわ。」


「あら、あの子は隣のヤンチャな人と近付いたのではなくて?」


「え、眼鏡さんじゃなかったの?」


「……筋肉くんでは。」


「ああ、なるほど、よくわかった。」


ッハ!尻軽地雷女がよく動いてらぁ。逆ハーかね?


「フン……度し難い醜さだ。」


「ど、どうされますの?」


「いや、何もしないさ。こういうのは自滅してくものだよ。手を出してはいけない。」


「ですが……。」


わかってねーなぁ。


「だって、さ。面白いじゃないか。今が人生の絶頂、ここから転落するのみだろうね。ハハッ、ウケるゥ。喜劇から悲劇かな?悲劇のヒロインでも気取るんだろうね、でもそれでどうなるっていうんだろうね?狭い世界で満ち足りるなんて、なんとも馬鹿馬鹿しい。アッハハ、ハハハハハハハッ!」


「グ、グリムディア侯爵様……?」


「おっと、失礼。先を想像すると、面白くてね?」


さあさあ早くもっと近付いて、面白くしてくれ。


「……第三王子は、貴女様の婚約者ですのよ?それはよろしいので……?」


ああ、それか。暗く澱んだ瞳で見詰めつつ。


「生理的に合わない奴と婚姻なんて結べると思うかい……?ましてやあんな娘に現を抜かす様な奴と。」


「っ……。」


「それに、私と婚姻を結ぶということは、婿入りになるわけだ。それに耐えられると思うか?アレが。王族って事だけのアイツが。ハッ、こっちから願い下げだ。」


紛れも無い本心ッ!


「そ、そこまでですか……。」


「まず一度も会いに来てねーから。」


「それは……。」


「欲しかったら、あげるよ?」


「いらない……。」


「どうでもいいですわ。」


「アレは、ちょっと……。」


うっは、売れなかった!


「おはよう。」


噂をすればなんとやら!


「さてお嬢さん方。そろそろ授業だ。」


「ええ、ではまた。」


「休憩時間にお話しましょう……。」


「ああ、また。」


さて、席に……


「なあ、グリムディア侯爵。ちょっといいか?」


げ、話しかけてきた。お嬢さん方がめっちゃ見てる!


「…………なにか。そろそろ授業が始まるんだが。」


話しかけるなオーラ全開ッ!!


「兄上の事だ。どこにいるか、お前なら知っているかもしれなくてな。」


「知らないね、第一昨日まで私は領地にいたんたがね。」


「……兄上が襲われた。」


「そうか。」


「生き残りは一人のみ、だそうだ。」


「訃報かね、その様な連絡は来ていないが。それとも生き残りは殿下かい。」


「いや、襲撃者が、だ。兄上は逃げ延びたらしい。」


「ほう、それはよかった。」


「……その生き残りによると、殲滅したのはシャムシャラの亡霊と名乗る女だそうだ。」


「……へぇ。」


いい加減何が言いたい。


「……シャムシャラとは、輪廻神の事を言うらしい。」


あれは禁書のはずだが。


「あれは、お前ではないのか?」


「何を言っているんだ。」


「輪廻神の巫女が、襲撃当日に王都から出立している。そして兄上の所にシャムシャラの亡霊。馬車で飛ばせば休憩を入れても丁度良い時間だ。」


ほう。


「シャムシャラの亡霊は、貴様だろう?」


「馬鹿馬鹿しい。それで?」


なにがしたい。


「兄上を助けてくれた事には感謝する。だが、その後の行方が掴めない。どこにやった?」


「私に聞かれてもな。知らん、としか言えんのだが。」


「直前まで共にいたのだろう。」


「だから知らんと言っている。」


「そんな訳はないだろう!第一、後をつけていた兄上の斥候が……!」


「斥候、か。影ではなく、斥候か。」


しまった、って顔はしない方がいい。


「なるほど、そういう事か。わかってはいたがな。」


「なにを……!」


「……っふふ、神殿に気をつけな。」


兄弟殺しは、重罪。そして異端審問官が来るぞ。


「さて、既に授業が始まっているよ。席に戻らせて貰う。」


去る。


「……ッ、アンナ!」


初めて名前で呼びやがったな。


「お前は、どちらにつく!」


「……私はね。」


勢いよく振り返り、ニタリと笑い。


「私の信ずるモノにつく。我等が神に誓ってな。」


「であれば……!」


「はてさて、私がつく選択肢は二つしかなかったかな?あっはははははは!!!!」


「なっ……!」


今度こそ席にもどろー。あー、時間を無駄にしたー。


さ、センセー授業はじめてー。


「すまんが、もう少し時間を貰いたい。いいかな。」


……誰よ今度は。


「グリムディア侯爵。久し振りだな。」


「……お久しぶりです、騎士団長殿。」


なんでここに。つーか教室めっちゃざわめいてる。


「グリムディア侯爵。私もな、生き残りの取り調べをしたんだよ。……聞くとな、とても君の戦い方に酷似している。強さも、殺し方も。」


「……そうですか。」


「百人殺したのは、楽しかったか?」


「それを聞くか?普通。」


「……君が普通を語るか。」


「……それで、要件はなんだい。」


「なに、この前の頼みで借りが一つあるだろう?それを返して貰いにきた。なに、簡単な頼みだ。」


第一王子の件についてか。ふーん、それで。


「……なんだい。」


「君と、戦いたい。本気が見てみたい。そして、稽古をつけてもらいたい。」


「稽古かよ……。」


「頼む。」


どーするよ。想定外すぎる。


「あ、あの!俺も見たいですッ!見稽古ですッ!」


……武人君ェ……。


「侯爵様の本気、ですか。見てみたくはあります……。」


お前らぁ……。


「断れねぇ……。」


「よし、では宜しく頼む。午後から実技だったな。その時に。」


うへぇ……。


「ああ、そうだ。」


なんすか……。


「……学園長にも話をしないといけない。」


マジかよふざけんな……。


面倒くさい事になった……。







騎士団長は、細マッチョのチョイワル(懐かしい言葉)系ダンディー。

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