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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
179/204

城にて。

姉妹の会話がしたい。

どうもー、アンナちゃんですわー。


客間に通されて、一服⋯⋯と思ったら。


「お姉様ー!」


妹ちゃん。そしてラウディ新当主とその護衛三人組。


なんで私の部屋に集まってくるのかしら⋯⋯。


とりあえず、お茶。三人も同じ席に座らせる。私の部屋だ、好きにさせてもらうよ。


「構いませんわ!お姉様と居られるならそんな事は些事ですわぁ!」


⋯⋯左様ですか。


「えっと⋯⋯シレーティナさん⋯⋯じゃなくて、アンナ様、なのですよね⋯⋯。」


「そうですわ!お姉様は私のお姉様で!アンナ・グリムディアと言うのですわ!」


はい。アンナちゃんです。


「ついでに、グリディナと言う名前もあるぞ。」


ん?


「ノックはしたからな。」


「へ、陛下!?」


「そのままで良い。⋯⋯混ざらせてもらうぞ。」


それと、クソ王弟と地雷女と⋯⋯もう一人。


あれ、何処かで。


「やっほう、屋上の剣客さん。」


あ、サボり魔。


「王宮魔術師長だ。知っている顔だろう。」


うーん、なんだか懐かしいわね。


「それNIシテも、皆老けタWAネ。」


「お前が変わらなさ過ぎるんだ。」


うるせぇクソ王弟。


「⋯⋯その対応も変わらんな。」


チッ。


とりあえず皆でお茶。四人ほど肩身が狭そうですが、陛下。


「自然体でいい、今は非公式の場だからな。」


そう言われて自然体になれる奴がいたらすげーよ。


「⋯⋯なら。普通に。」


⋯⋯すげーのがいた。


「⋯⋯まあ、よい。」


陛下もびっくりだよ。


とりあえず一口飲んで。うん、城のお茶。


「それにしても、本当に変わらないですね⋯⋯。」


「学園にいた時と同じ姿。⋯⋯気になるよね。」


「⋯⋯お姉様はお姉様ですわ。けれど、そこは私も気になりますわね。」


そこを突っ込まれるかぁ。


「⋯⋯。秘密DE。」


「それにその声も、だな。何処かで聞き覚えがあるような。」


「そうだね。⋯⋯恐いと感じるノイズ。」


「⋯⋯⋯⋯キニスルナ。」


四人ほど、少し思う所がある様で。強ばりつつも何も言わず。


「⋯⋯ソレヨリ、私としてHA王妃ノ席が空いTEルのが気になるノだけDO。」


沈黙。


「⋯⋯それは、だな。」


「よい、私が言う。⋯⋯私の妻は、森にいる。」


森?


「黒い森で⋯⋯目覚めを待っている。」


「なんてコっTA⋯⋯ラディーちゃんかよ⋯⋯。」


最悪のパターンかしら。


「その反応だと、今どうなっているのか知っている様だな⋯⋯。」


「見て来TAモノ。」


黒い花を取り出す。⋯⋯少し、端っこが赤に変色してる。


「それは⋯⋯!」


「旅に出RU前ニ、貰っタ。」


「⋯⋯知っている。お前のも、その色に⋯⋯。」


懐から出てくる同じ花。やっぱり、端が赤に。


「ここ数日になってからだ。赤に変わり始めたのは。」


⋯⋯そっか。


「もうスぐ、なんだNE。」


「あぁ⋯⋯。」


沈黙。⋯⋯暗い!


「デ、その話ヲしに来TAノ?」


「いや。来る時の前に雑談でもしようかとな。⋯⋯すまんな。暗くさせた。」


「いきなり来て暗過GIルのヨ!阿呆か!」


「お前陛下に対して⋯⋯。」


「私もどうかと⋯⋯。」


「!?」


うわ、地雷女にも言われてら。


「⋯⋯うむ⋯⋯⋯⋯。」


ヘコんだ。陛下ヘコんだ。


「それはそうと、その⋯⋯地雷女というのは何だ?」


「私ノ事HA聞いてるのDEショ?」


「ああ、そういう⋯⋯。お姉様の過去、ですか。」


「私、何をしたのでしょうか⋯⋯。」


「色々⋯⋯。」


殺されたり処刑されたり邪魔されたり。


「まともに関WAルと禄なコトがNAイ⋯⋯。」


触れたら死ぬ。まさに地雷。


「うぅ⋯⋯。」


「⋯⋯私のクソ王子、というのは。」


「同上。」


「くっ⋯⋯。」


はい。


「お姉様、私は⋯⋯?」


「ちょっと性格の悪い可愛い妹。」


「お姉様ぁー!私はお姉様も可愛いですわぁー!」


抱き着くんじゃあない。


「⋯⋯えっと、私は、その。」


ルナーラ⋯⋯その⋯⋯。


「初絡みDEATHワ。」


「そ、そうですか⋯⋯。」


ついでに三人組もね。


「⋯⋯まあ。でしょうね⋯⋯。」


はい。


数人撃墜したところで。ゆっくりお茶を啜る。


⋯⋯お茶が飲みにくい。離れなさい。


「嫌ですわ!久しぶりのお姉様ですもの!」


はぁ。


こんなシスコンになってるとはね⋯⋯。


というか胸に顔を埋めるんじゃあない。


「ふかふかの⋯⋯お姉様の匂い⋯⋯ふあぁ⋯⋯。」


匂いとか言うな。


「⋯⋯睦まじいな。」


「背後に百合の花が見えます⋯⋯。」


やめんか。


「平然としているアンナ様もなかなかに⋯⋯。」


なによ。


「なんだか⋯⋯。塔を建てたくなる⋯⋯。」


塔ってなんだ⋯⋯。


というか妹よ。服の中に手を入れるんじゃないお腹をさわさわするんじゃあない!


「んへへへへ⋯⋯。」


「そして当主が壊れる、と。ふむ⋯⋯。」


「おねーさまぁ⋯⋯。」


あっこらそこは駄目だから!


あっ、ちょっ。


「ひャんっ⋯⋯!」


「⋯⋯いいな。」


「良いものだ。」


「これはなかなかに⋯⋯。」


「姉御⋯⋯エロい⋯⋯。」


「見せ物ジャNEェ!」


いい加減にせんかっ!


「あいたぁっ!」


このバカ妹⋯⋯!


「愚かな妹にお姉様成分をもっとくださいまし⋯⋯!」


成分ってなんだ。やらんぞ。


「つれないお姉様も素敵ですわぁ⋯⋯。」


「⋯⋯なんだか、その。お姉様という意味が違う意味に聞こえて来ました⋯⋯。」


「大丈夫、私もです⋯⋯。」


何が大丈夫なんだ。


というか、愚妹よ。お前相手がいるのでしょう。


「死にましたわ。」


oh⋯⋯.


「魔獣に食われてしまいました。」


「⋯⋯GOメん。」


ううむ⋯⋯。


「世継ぎは出来てますけどね、ここに。」


ほう。


「⋯⋯そうなのか?」


陛下が反応するの⋯⋯。


「⋯⋯代々かなりの力を持つ侯爵家の跡継ぎだぞ。普通なら、お前が出て行ったのがわからん。」


色々あるんですよ。


「それは、巫女としてか。」


「⋯⋯あの。巫女というのは⋯⋯?」


ルナーラは知らない、と。


「⋯⋯この人は、輪廻神の巫女だよ。あの、邪神の。」


邪神の巫女ですわー。


「そ、そうなのですか⋯⋯。」


⋯⋯そんなに引かなくても。


「コWAクナイYOー。『クヒヒヒヒッ。』」


おまんじゅう!!!


「⋯⋯謁見の時から気になっているが。時たま出る、その禍々しい声。それはなんだ。」


「⋯⋯気にし『ちゃア駄目ですよぅ、おーさまァ?』このクソまんじゅうガ!」


「⋯⋯まんじゅうとは、何でしょう。」


コイツ、いい加減イラついてきたんですけど!


『ナラ、引っ張り出しちゃうー?クヒヒヒヒヒッ!』


出してやろうじゃないのよ!


『魔獣を飼ってるコト、知られちゃうよォ?ムシロ、幻影も⋯⋯イイノカナァー?クヒヒッ、ヒヒヒヒヒヒッ!』


⋯⋯こいつ。


「お、お姉様⋯⋯?」


『信じてくれてる仲間の前で、やっちゃうのかナァ?』


⋯⋯クソ。


まだ、躊躇いがある。


「コレについてHA、突っ込まNAイで。」


「⋯⋯お姉様。隠し事が、多いですわ。」


『疑われてるネー!クヒヒヒヒヒッ!』


こんの⋯⋯!


「⋯⋯失礼SUるワ!」


「あっ⋯⋯!」


窓から出る。⋯⋯逃げ出す。


コイツがいる限り、まともな事が起こらない!


ああもう。


本当に⋯⋯!




















おまんじゅうは、何をしているのか。

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