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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
173/204

また黒い森!

一旦小休止。

やっほ、アンナちゃんよ。


「ヤッ!ホーーーーー!!!!!レピィちゃんヨ!」


⋯⋯⋯⋯。


「コダマしないネー⋯⋯。」


ここ山じゃないから。


「チェー。」


また、繭の前にいる。


ところでこの繭、いつ孵化するの?


「ンー⋯⋯わかんない。」


⋯⋯おい。


「多分、結構先か、もうすぐじゃないかナー。」


⋯⋯曖昧ね?


「まあいいじゃん。それまで遊んでイレバ。どうせ孵化したら、ここら辺が大変な事になるんだシー。」


それはちょっと困るんですが。


「ナンデ?この国ニ愛ナンテナイデショ?」


⋯⋯。


「ソレニ。どうせまた別の世界行クノデショウ?」


⋯⋯何故知っている。


「ソリャあ⋯⋯私が私だからネ?」


わかんないわ。


「私達、そして主は貴女に少しだけ興味を持っているカラネ。クヒヒヒヒッ。」


⋯⋯嫌なのに目をつけられたかしら。


「トハイエ、まだなんか変なのイルネ、くらい。過去に何回か接触はしてると思うけどネ?」


うーん?覚えてない。


「マ、それより凄く興味を惹かれテルノモ居るからネ。そっちの方行ってるんじゃないかナ?」


へぇ。ま、そいつには犠牲になってもらおうかしらー。


「多分、もう少ししたら会えるんじゃないかなー?」


⋯⋯ふぅん。


「それより、マタ同胞が増えてきたヨ。」


湧くの早いね?


「同胞が死んだ後ニハ瘴気が漂う。それが多ければ多いほど、それは澱んで、靄になる。その靄からは、純粋な同胞が生まれやすいンダヨ。」


⋯⋯何だって?


「同胞を同じ所で殺せば殺すほど、濃縮されて強い同胞が出るんダヨネー。そしてそれは、同胞同士で喰らい合うンダヨ。」


⋯⋯それって。


「ソウ。同胞同士で喰らえば、更に濃縮サレル。ソウシテ濃く、強く。濃縮された靄は、身体に石となって。身体を動かす膨大な力になるんだよー。そうしてさらなる先へと進んで化ケル。」


同胞を食べるという行為は。


「ンフフ。その身体に、力を蓄える事になるネ?⋯⋯アンナ・グリムディア。貴女ハ、どれだけ食べたカナ?ここで殺した数、どれくらいカナァ?」


それじゃ、まるで。


「蠱毒⋯⋯ダネ?」


蠱毒ノ王。


「アレ、気付いてなかったノ?貴女、既に⋯⋯モンスター、ダヨォ?なんでそんな力を維持出来てると思ってるノ?ナンデ同胞をそんなに食べたくなると思ってたノ?ナンデ、腕で同胞ヲ食べられると思ってたノォ?」


⋯⋯⋯⋯。


「アンナ・グリムディア。貴女は、モウ。人じゃないンダヨ?自覚、しなさいなァ。」


⋯⋯⋯。


いや。


私は、まだ。


「真っ黒な身体、真っ赤な目。靄を纏って、全テヲ喰ライ侵シ染メル。どう見ても、同胞ダヨネェ。」


私は⋯⋯!


「私ハ未ダ!人間ヨ!」


この魂が、人で在り続ける限り!


「⋯⋯アッソォ。ま、いいけドォ。魂トカ、私にはわかんないシィー。」


貴女とは、違うのよ!


「見てて面白いカラいいけどネェ。⋯⋯⋯⋯ああ、そうだ。いい事思い付いたワ。」


⋯⋯何よ。


「貴女の事、近くで見ててあげるネ?」


え?


「間借りスルネー。」


あっちょっ、何して。それ私の影⋯⋯にぃ!?


⋯⋯入っちゃった。え?


「暫ク、ここに居るカラネー。ンフフ。話相手くらいにはナルヨー。ヨロシクゥ。」


⋯⋯⋯⋯。


と、取り憑かれた⋯⋯。


どうすんのよこれ⋯⋯。


「とりあえず、同胞でも食べたらァー?ドウセ、もう同胞無しじゃ生きられないデショ。」


そ、そんなことは⋯⋯。


食べたいけど⋯⋯。


「大人しく欲望に素直になっちゃいなよユー!」


⋯⋯はぁ。


どうしよ⋯⋯。












取り憑かれたァ!

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