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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
171/204

あんのうんえっくす!

何かと遭遇するよ!

やあ、アンナちゃんよ。


ここはラディーちゃんの森、最深部。


探査ではここら辺に、ラディーちゃんっぽい反応?と、その周辺にノイズ。


⋯⋯ノイズってのが気がかりだけど、とりあえずそこに向かってる。


あれかな⋯⋯遺跡で会った女。あれもノイズ発してたし。


会ってみればわかるか。


もうすぐ。この一段高くなった所を乗り越えて⋯⋯と。


到着!


泉のある、開けた場所。黒い花、黒い木、黒い葉。上から光が差し込んで、綺麗。


⋯⋯な、場所なんだけど。


あれは何かな。禍々しい見た目の、塊。


近付いてみる。⋯⋯でかいわね。


黒と、赤。微妙に動いてる。表面に捻じ曲がった木とか蔦が這ってるわ。中は⋯⋯液体?


「触ラナイホウガイイヨォ?アハハハッ♪」


誰っ!


⋯⋯あれ?振り向いても、誰もいない。


「下ダヨ、下。ココダヨォー?」


下。⋯⋯⋯⋯黒い、なにこれ?スライム?


⋯⋯魔獣?


「プルプル、私ハ悪イオマンジュウジャナイヨー♪」


おまんじゅう⋯⋯。おいし


「オイシクナイヨッ!?」


チッ⋯⋯まあ、いいわ。


それで、これは何?


「ソレハネ♪貴女モ入ッタコトアルデショ♪ウフフフフ!」


⋯⋯え?


「優シイ優シイ揺リ籠、暖カイベッド♪ソノ中デ同胞ハ、一ツ先ヘト進化スルンダヨ♪」


揺り籠⋯⋯。


「ナンデコノ街、コンナニモ同胞ガ集マッテルト思ウ?」


⋯⋯まさか。


「ソウ、コレハ繭。⋯⋯サテ、コノ中ニハ誰ガ入ッテイルデショーカ♪」


お前⋯⋯!


「アア、私ジャナイヨー?私ハタダ、見ニ来タダケ。」


「コレガ私ノ同胞ト成リウルカ⋯⋯。」


「神ト信仰サレルモノガ、私ノ主ヘ近付ク為ノモノト成リウルカ?」


黒いモノが。グニョグニョと、大きく形を変えて。


「私の主、その元へ。近付く為のモノに成りうるか、よ。ねえ?アンナ・グリムディア。」


黒い身体。赤い瞳。魔獣、されど魔獣とは一線を画した。


「レピィは只それだけを見に来ただけヨー。ンフフ。」


レピィ⋯⋯え、えぇー⋯⋯。


誰?


あ、ズッコケた。


「いやあの、この状況で私が誰かわからないとか言わせないヨ?」


ごめん、わからないわ。生憎、魔獣のお友達は居ないのよ。


「⋯⋯話に聞いてたアンナ・グリムディアじゃない⋯⋯。冷たい⋯⋯。」


スライムのお友達も居ないのよー。


「スライムじゃない⋯⋯。」


おまんじゅう?


「悪いおまんじゅうじゃないよー⋯⋯。」


なるほどおまんじゅうちゃん。


「違うからァ!私はレプリエイラっていう名前があるのヨォ!」


あー。なるほどー。いい名前ねー。


「ンフ!主に貰った名前ですから!いい名前に決まってる!」


そうねー。


で、これどうするの?


「何もしないヨ?出てくるのを待つダケ。」


そう⋯⋯。外の同胞、どうする?


「食べたら?美味しいよ?」


そうね、美味しいわね。


「それに、アンナ・グリムディアの怨敵もいるヨ?」


⋯⋯怨敵?


「ホラ、殺されかけたモンスター。アレ、この群れのボスやってるヨー?」


⋯⋯ほう。


ねえ、一つ。お付き合い願えません?


「エー。人の為ニ戦うのとかヤダー。」


人の為?そんなの私もイヤよ。


私は私の為に戦うのよ。あとお腹空いた。


「アァ、確かにお腹空いたネー。」


外食といきませんこと?


「⋯⋯それならいっかナー。アイツら美味しいしー。」


それじゃ、この繭が孵化するまで食べまくりましょ?


「オッケー。⋯⋯アー、人の姿とった方がイイ?」


後々面倒になるからね、それで。


「リョーカーイ。」


またグニョグニョ。おー、肌の色まで完璧。外ハネ黒髪の美少女。可愛いわね。


目、それどうにかならないのかしら?


「ンー⋯⋯アー⋯⋯これでどう?」


黒か。ま、いっか。


よし、じゃあいきましょ。


「食べ放題!同胞には少しも悪いと思ってないけど!」


そんなものよねー。


よし。なんか色々準備とかすっ飛ばしてるけど、気にしない!


食べ放題の開幕よー!











⋯⋯ある意味元凶なんだけどそれ。何仲良くなってるのアンナちゃん⋯⋯。

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