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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
11111周目!
17/204

予想通りってすげーよね。

第一王子と駄弁るだけ。

やっほう、アンナちゃんだよー。もりの なかに いる!


「それで、どうなったのだ。」


「第二王子ったら不信買ってやがんの!信仰の力って怖いからねぇ。とりあえず民衆の信心深い所と神殿から不信が広がる様にね。」


「噂を広めるのか。」


「正解。影動かして、噂好きの人に伝わる様に。後は、自然とね。」


「ちなみにだが、どんな噂だ。」


「第二王子は神から祝福を拒まれた、神の森を穢した野郎は第二王子の命令で動いていた、第二王子は第一王子を殺そうとした、第一王子は今修行中、どなど。」


「……実際にあった事だな。」


「そうそう、噂だからね、ここからどんな尾ひれが付くか……。」


楽しみだね!


「ちなみにこの噂、貴族にも流れてるよ。もちろん、神殿にもね。」


逃げ場はない。


「それと、周辺の……というより、この国全土に広めてまっす!」


逃げ場はなぁい!!!


「噂が広がるにつれ立場が弱くなるんじゃないかな。この国一神教だし。神殿は政治に介入しないけど、力は凄まじいからね。」


「そうだな、この国を動かすには神殿との関係が必要不可欠だからな……。」


そこを、最悪な関係にしたのが第二王子。ほんと、バカだねぇ。既に第一王子を帰還させて次代の王にしろ、あのバカを消せって声もあるらしいね。


「そーいや貴方は信心深い?」


「……そうだな、盲信するほどではないが。国を創った神だからな。神としても、古強者としても、国の祖としても信仰できる。」


「あっはは、ならよかった。第一王子は信心深いって噂流しちゃったし。」


「……まあ、なんだ。朝の祈りは毎日している。あと食事のな。」


「いい子だね。」


「い、いい子……。」


私も食事の祈りはちゃんとしてるよ!美味しいご飯ありがとーってね!


「……それにしても、グリムディア侯爵は時たま年上に見える。」


「……一応、私もレディーなんだが。」


「……すまない。だが、何故その様な……強者の貫禄というか……?」


「……色々あるんだよ……。」


「そ、そうか……。」


聞くな。


「あ、そうそう。もうすぐ王が死ぬから準備しといて。」


「……何故わかる。」


「んふふ、女の話って怖いよね。」


ポロッと、重大な事を口にする。


「……そうか。」


「ま、私も余りそういうのは言っちゃいけないって毎度言ってるけどね。」


なかなか、ね。


「まあいい。となると私がどこにいるかわからない内に弟が王になるか。そして。」


「バカやり始めた所に君が神と共に出てくる、って訳。民衆と神殿を味方につけて、第二王子を降ろす。」


「……なあ、何故そこまで私を王にしようとする?」


「何故、ねえ。」


試したことの無い事。楽しいからさ。


「この国には君が必要だろうよ。」


それに。


「今回の事で、隣の国……仮想敵国のやつだ、あれ。あれがきな臭い動きしてるらしい。第二王子の所もな。」


「……まさか、な。」


ニタリと笑い。


「そのまさかさ!やっぱりアレはバカだ、国を売るつもりかな!もはや売国奴と言っていい!」


「何故、だ?」


「民衆を黙らせるには武力、それを貸与するってんで飛び付いた訳よ!その後に起こる事なんざバカでも解るってのにな!周りは反対してたみたいだけど、独りでやりやがった!」


正真正銘の大馬鹿。


「……お前が馬鹿だと言う理由が解ったよ。我が弟ながら、大馬鹿者だ……。」


うなだれてやんのー。


「そーいう訳なので。兵を動かす準備もね。騎士団は動いてくれるからね。声かけだけして、他を。」


王都の騎士団、その団長は国想いの名士。交流を計ったけどなかなか、見極めが上手い人だったよ。あの人なら大丈夫だろーよ。


「騎士団長は動くか。解った。ならば他の者にも声をかけよう。国を失う訳にはいかないからな。」


「うん、宜しく。戦う時は私も出るからね。」


「ああ、頼む。」


暴れたいだけ、なんだけどね。


「さて、私はそろそろ学園に戻らないといけない。あーーーめんどくさーーーい。」


「まあ、そう言うな。必要な事だろう。」


「なんで既に解ってる事もっかいやんねーといけねーのよ。つーか私領地があるんだけど。滞るんだけど!」


「そ、そうだな……。」


「さっさと養子でもとろうかなぁ……。」


「……養子か。」


「二人ぐらい。そんで鍛えて、片方は表、片方は裏でサポートみたいにねー。ああ、片方は表の婚約者でもいいかな。」


勝手な未来予想図。本当にこうするかは、その時までわかんない。


「こちらでも考えておこうか?」


「んー、とりあえずよろしくー。候補だけね。」


「わかったよ。」


「それじゃ、そろそろ戻るわ。また来るよ。」


「ああ、またな。」


寮にもどりまーーー。




第一王子「今更すぎるけど何故こいつはタメ口なのだろうか……。」

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