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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
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懐かしいね。

久しぶりの実家ってなんだかもやもやするよね。

や、アンナちゃんよ。


私は今、実家の応接間に居ます。父親待ち。


相手は誰か分かってないけどね。ついでに部屋の角には、騎士団長。ま、怪しい格好してるからしょうがない。つーか老けたなオイ。


「待たせたな。⋯⋯家の紋を持っている者だと聞いたが。」


どうも、前領主殿。ふと近くを通りましてな。挨拶次第に参りました。今領主殿は元気かな?


「⋯⋯今は王都に居る。して、お前は何者だ。」


んふふ、当ててみなさいな。何せ十年と少しぶり。いやあ、老けましたなぁ。


「⋯⋯⋯そのフードを取れ。顔を見せろ。」


騎士団長に合図なんて、物騒だこと。ま、私が怪しい格好してるからよねぇ。アッハハ!


いいわ、顔を見せましょうとも。


フードを取る。


「⋯⋯⋯⋯な、っ。」


おーおー、目ぇ真ん丸になってますわ。


ねぇ、お父サマ?


「アンナ、なのか⋯⋯?」


どーもー、何年ぶりのアンナちゃんですわよー。お久しぶりですわー。元気そうでよかったわー。


「こ、の⋯⋯馬鹿娘が!今まで何処をほっつき歩いてた!」


北とか、南とか?王領⋯⋯ハーヴェスタの城とか?色々やってましたわー。


「そういう事を言っているんじゃない!」


あっはは、ごめんなさいね?⋯⋯覚悟はしてたんでしょ、ある日突然居なくなるのは。


「そうだ、そうだが⋯⋯それでもだ!」


⋯⋯申し訳ないね。


「あなた!アンナが帰ってきているって⋯⋯!」


あ、ども、お母サマ。お久しぶりですわー。


「っ⋯⋯⋯⋯!」


いてぇ。何もぶつことは無むぎゃ。


「心配、したのよ⋯⋯!」


あー、うん。抱きしめきましたわ。暑ぃですわー。


「アンナ、身体が冷たいわ⋯⋯?」


今はこれが普通ですわ。


「⋯⋯アンナ。」


なんですかお父サマ。


「⋯⋯15の時と、姿が全くと言っていいほど変わらないな、と。」


うげ。


「しかも。何故先程から声を発しない。」


⋯⋯なんて言おうね?


「アンナ⋯⋯?」


んーと。


よし。


魔獣と殺りあってたらヘマした?だけよー。


「大丈夫なの!?」


いやどう見ても大丈夫よ、ダイジョーブー。


「⋯⋯アンナは魔獣と戦っているのか。」


そうそう。⋯⋯ここに立ち寄ったのも、魔獣を追ってきた様なものよー。


特に、王都周辺⋯⋯よねぇ?


「⋯⋯ああ。だが、あれはあまりにも多過ぎる。」


「一人では無理よ。」


まあねぇ、確かに凄まじい数だったわ。でもね。


勝てる見込みは、あるのよ。


「なんだと?」


んふふふふ。私、ただ世界をほっつき歩いてた訳じゃないわ。


色々やってきたのよー。ンフフ。


「⋯⋯それは、本当に勝てるのか?私達に出来る事はあるか?」


ええ、勝てるわ。出来る事?んー。


何も直接叩くことが戦いじゃないよ、ってね。


「なるほど⋯⋯後方支援か。」


そそ。後は後ろから魔獣が出てこない様にして欲しいかも。


「ふむ、分かった。⋯⋯いつ、やる。」


色々準備あるし⋯⋯それはまた連絡する、って形で。一ヶ月以内にはやりたいねー。


「一ヶ月、か⋯⋯。」


ふむ?⋯⋯ちなみに、王都の食料が尽きるのは何時ぐらいかしら。


「⋯⋯⋯⋯そうだな。普通の暮らしをするなら、一ヶ月もつ程度の備蓄はある。」


⋯⋯もうすぐじゃないのよ。うへぇ、急がないと。


「ああ。⋯⋯中にいるエリーナが心配だ。」


エリーナ?⋯⋯⋯⋯あー、妹ちゃんそんな名前だったわ。


んー、そうね。中は大変な事になってそうだしねぇ⋯⋯。


ちょっと急いで準備しないとね。


それはそうと、お腹空いた。なんか食べたいかもー。


「む。もう昼か。早いな⋯⋯。」


「魔獣の事もいいけど、まずはご飯にしましょ?」


そだねー。


お昼、久しぶりの実家で!んふふっ。


ごーはん!ごーはん!








面倒な話から話題をすり替えてやったのさ!

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