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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
168/204

野暮用。

本当に野暮用。

ども、アンナちゃんでっすぅ。


朝。日が出る前。皆はまだ、寝てる。


「おや、魔術師さんじゃないか。早いね?」


⋯⋯おかみさん早いね。おはよう。


「仕込み中だけどね。簡単なのなら出せるけど。」


ならそれ貰ってもいい?


「あいよ、ちょっと待ってな。」


待つ。今日はどうしようかなー。


誰も居ない食堂でぼーっと。


「待たせたね。」


全然待ってねえわ⋯⋯。


トースト、目玉焼き、サラダ、コーヒー。はえーな。


頂きます。


うん、美味しい。


「魔術師さんは早いんだね、皆まだ寝てるよ?」


今日はちょっとね。何時もはもう少し遅いよ。


「そうなのかい。ま、詮索はしないけどね。」


ありがと。


さて、ごちそうさま。美味しかったよ。


「あいよ。いってらっしゃい。」


いってきまーす。




朝だねー。空が白み始めてるね。


誰も居ない。


門番さん、おはよう。


「ふぁ⋯⋯ああ、今から出るのか。」


お疲れ様ですー。


「魔獣に気を付けろよ。」


はーい。


街を出て、と。


魔術発動、転移。


座標指定、王都周辺、上空。


一瞬で移動して。おお。


真っ黒だわ。凄い。さっきまで居た街との間、その半分過ぎくらいから埋め尽くされてるわ。何でこんなに?


王都の外壁、その周辺だけは居ないね、結界か。


ふーむ。ま、自分の目で確かめられたし⋯⋯いっか。


どうやって突破するか、考えないとなぁ。


さて、それは後にして、と。


魔術発動、転移。


次の場所へ。




着いた。おー。


変わってない。所々に魔獣の爪痕はあるけど。


ローブ、フードを被って、と。


街に入って。街並みを歩く。人も変わりないね。


てくてくと。あら、あの人歳食ったわねぇ。ま、そうか。


そんなことを思いながら、歩く。


そして。この道を歩いていたら辿り着く。


領主の館。


門番、変わってないんだね。長いなぁ。


通りの向かい側、壁にもたれて。眺める。


門番が怪しんでるけど、気にしない。


魔術発動、探査、遠視。


⋯⋯見えた。領主の書斎。


妹は⋯⋯居ない。代わりに、父親が代行してるね。


不安を秘めた顔。ふーむ。


別の場所を視る。母親。へえ、祈ってる。祈る相手は⋯⋯え゛っ。


輪廻神⋯⋯マジっすか⋯⋯。私のせいかな?


というか、私が残していった物も祭壇に置いてある。⋯⋯遺品カヨ。


まあ、15の時から消息不明だしね⋯⋯仕方ないか。


他の所視よう。屋敷をぐるっと。んー。


変わってないねー。というか、私の部屋残ってるんだけど。しっかり掃除もしてあるし。すげー。


あら、小さい子がいる。女の娘。⋯⋯ああ、妹の娘か。婿入りらしいのよねー、妹の相手。ま、いいけど。


⋯⋯大体見たし、どうしようか。


⋯⋯会っていくか。


門番さん。


「⋯⋯何者だ。」


前領主に、御目通りを。⋯⋯あとこれ。


「⋯⋯これはこの家の通り紋⋯⋯しばし待たれよ。おい。」


「ああ。しばし待たれよ。」


連絡に走ったね。ちょっと待つ。


「お待たせした。こちらに。」


ああ、通ったのね。この紋、家系に入る人がこいつは大丈夫、っていう人に渡す印みたいなものだし。主に商人に渡す。


まあ、いいけど。


さ、懐かしの我が家に。










帰省。

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