次の街への道中その2!
名前が増えすぎても大丈夫か?
こんばんは!アンナちゃんよ!
えー、名前をつけてくれるっていう話だったんですがー。
決定されましたー。
シレーティナです。
⋯⋯どこからとってきたのかなんとなーくわかるけどまあいいや。
「そういう訳で、よろしくな、シレーティナ。」
はーい。
因みにこの案だけ凄い考えられてた感あったけど、誰発?
「アイツだ、領主の娘の。」
へぇ。
ま、いいんじゃないかな。
とりあえず領主の娘に挨拶しとこ。
「あ⋯⋯どうも。」
シレーティナになったよ、名前の案ありがとねー。
「いえ、喜んでいただいて嬉しいです。」
飯食べて泣いてた子。
私のご飯はお口にあいましたでしょうか?
「とても⋯⋯美味しかったです。」
なんで泣いていたのかは聞かないけれど、口にあったのならよかったわ。
そこから少しお話して。
「おーい皆!明日の事について軽く確認するぞー!」
集合かな。
「明日の朝からまた、王都に向かう!この道を進んだら次の街に着くはずだ、明日はそこを目標にするぞ!」
「おうよ!」
「では明日に備えて寝るとしよう!明日も早いからな、遅れるなよ!」
就寝時間、ね。
「では、シレーティナさん。おやすみなさい。」
「はい、おやすみなさい。」
それぞれ固まって立った個人用テント、そこで眠る。私は馬車で。
寝ずの番は交代、ローテーション。夜を三等分して、警戒するんだってさ。今日の晩御飯のヤツらと明日の朝御飯を作るヤツらは、除くんだって。
私は今日無いみたいだし。とりあえず、寝ますか。
おやすみなさい。
⋯⋯⋯⋯。
まだ夜。月の傾きから見て、日の出にはまだ遠い。
⋯⋯⋯⋯。
ハラカラの歌が聞こえる。
少し、近い。
「KOワセ、コWAセ。NEe⋯⋯。」
安眠妨害にも程がある。
⋯⋯⋯⋯。
警戒組は、気付いてない。まだ索敵圏内ではないからかしらね。
ふむ。
魔術発動、隠密。
食事に出かけますか。
草原、その少し窪んだ平たい場所。
そこに潜むハラカラの群れ、狼型か。んー、数は50か。ちょっと多め。
おや、群れのリーダーが近寄ってきて⋯⋯あらあら、擦り寄ってきたわ。
なんか、最近ハラカラに懐かれるのよねぇ⋯⋯。
とはいえ、可愛いなんて思う筈もなく。
美味しそうね。⋯⋯食べ放題。ッフフフ⋯⋯!
「頂キMAス!」
右腕に魔力を。ぐにょぐにょ、想像して⋯⋯よし、変形!
影に溶けて、広げて。夜だから何も抵抗すること無く、ハラカラの下に広げて。
大針。一つ残らず串刺しに!
逃したモノは無し!音も無く処理完了!
ふぅ。さ、いただきまーす。
右腕に取り込む形で、肉と果実を喰らっていく。
美味しい。
そしてごちそうさま。
辺りに反応は無し。
歌も聞こえない。よし。
「喰ラE、喰RAエ、HAラカRAを!」
さ、もう一眠りしましょ。
大丈夫だ、もん以下略