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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
11111周目!
16/204

愚か者は喚き散らす。

裏方なアンナちゃん。

はーぁーい。アンナちゃんだよー。せっかく領地に戻ったってのに、朝ごはん食べたら王都にとんぼ返りだよ。ほんっとやだやだ。


つーわけでー。お昼時。王都の、城前広場。真ん中に木製の台。そこに突き刺さるは、鋭利な大鎌。そう、これよりチャラ男君の処刑でございまぁーす♡


繋がれて、台に登るチャラ男君。処刑人が、罪状を読み上げる。神聖なる森を穢した罪。民衆もそれを聞いて、怒り狂う。んー、愛されてるねラディーちゃん。


処刑人が、祝詞を読み上げ、自らを浄化。大鎌を手に取り、ひざ立ちにされたチャラ男君の首にかける。


「さあ、罪人よ。最後に言い残すことはあるか?」


「いやだ、俺は悪くないっ、死にたくない……助けてくれぇっ!!」


わー、喚いてるわー。


「残念だ、罪人よ。」


処刑人が振りかぶり。


「待たれよ!」


水球が処刑人に当たる。吹っ飛ばされたね。大鎌も弾かれて、台に転がる。


「その者は、神に伺いをたてに行ったのみ!処刑される者ではない!」


おおう、第二王子。やっぱりきたかい。


「皆に問おう!供物を捧げ、祈る事が穢す行為だと言えるのか!」


民衆は戸惑う。


「否、それを穢す行為だとすれば、我らの信仰はどうなのか!」


賛同する民が出てくる。


「私は第二王子として……否、次代の王としてこの処刑を許すわけにはいかないっ!」


歓声。んっふっふ、演出ご苦労。さて、お仕事といきますかぁ。


れでぃーすあんどじぇんとるめーん。始めにおこしますは、神の雷!


魔術発動、雷。


「な、なんだ!?」


轟音を響かせ王城に落ちる雷。


さあ、続いてはこの国で崇められる神の花、黒き旋風をプレゼント!


……ラディーちゃんに貰った花、魔力流せば流すだけ花びら落ちるのよ。花自体はそのままなのに……謎すぎる。


その花びらを、風に乗せて舞わせます。


「これは……神の花……!?」


第二王子、正解。大声で皆に判るようにしてくれてありがとう!


「どうやら、神は私を祝福し」


「嘘ハ、イケナイ。」


世界から響く声、ラディーちゃん神きたー!


「なんだ、この声は……。」


「我ガ森ヲ穢ス、淫ラナル行為ガ供物トスレバ、我ハ邪ナル神ダトサレテイル訳デアロウカ。」


「まさか、守護神様……!?」


「罪ナル者ヨ。」


「ハッ、ハイッ!?」


「汝、ソノ罪ヲ魂ニ刻ミ償エ。」


黒い花吹雪が大鎌を浮かす。そのまま、花を纏い罪人の首目掛け……


「う、うわあああああ!!」


「果テヨ。」


フゥー!ナイスショット!首がスッパリ!そして、倒れた身体に突き刺さるッ!


静寂とする民衆。呆然とする処刑人。開いた口が塞がらない第二王子一行。ウケる。


「ソシテ、愚かなる、王ノ血ヲヒク者ヨ。」


本題。


「我ハ、汝ニ祝福ヲ与エタ覚エハ無イ。」



「なっ……。」


「ソシテ、コレカラモ与エル心算ハナイ!」


そこにもう1発、雷!


「……貴様、守護神ではないな!何者だ!」


「我ハトレイル。トレイル・ドライアーディー。」


守護神の名前、トレイルってのは広まってるからね。でもドライアーディーは熱心な信者しか知らない。神官なら確実に知ってる。


「我ハ、常ニ貴様達ヲ見テイルゾ……。」


「ふざけるな!神を騙る貴様を必ずや見つけ出してやる!」


あーあ、信心深くない事が解る事を言っちまった。信心深い民衆から、疑いの目が向けられてらぁ。すぐに広まるぞぅ、あっはは。


黒い花を舞い上げ、民衆に降り注ぐ。

演出エンド!呆然としてる人達置いて、さー戻ろう!


あっはっはっは!

共同作業、ラディーちゃんが喜ぶね!

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