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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
159/204

四人組とお別れね。

賑やか四人組ともここでお別れ。

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯っ!!!ゆ、夢か⋯⋯。」


お、おはよう、アンナちゃんよ⋯⋯。


飛び起きたわ!何今の、変な夢!


すごい汗かいてるし⋯⋯。


とりあえずシャワー浴びよ⋯⋯。


はぁ⋯⋯。




「最悪の目覚めだわ⋯⋯。」


なんだったのかしらね⋯⋯、あれ。


⋯⋯⋯⋯わかんない。


よし、気にしない方向で。


リビング。


あの子達は、まだ寝てるのね。


寝顔がかわいい。


時間的には⋯⋯まだ早いわね。んー。


王領の朝刊でも読みましょ。ほら、魔王に貰った倉庫に入るアレ。


中身解析して、同じものをいくつかつくっちゃいました。で、魔王に預けてある。


ついでに、ラディーちゃんにも送り付けた。朝刊入れてね♡って。


自分で読みに来い、なんて言ってたけど律義に入れてくれてるわ。どうせ作った人形がいれてるんでしょーけどね。


なのでいつでも朝刊が読める!やったわ。


とはいえ、今日も変わった事はなし。平和でいいことですわ。


グラスゴルが魔獣に悩まされているのも変化なし。


⋯⋯いつも通りね。


読み終わって、コーヒー淹れて。


さ、朝ごはんつくろ。




「おはようございます⋯⋯。」


「あら、おはよう。良く眠れたかしら?」


レーネリアちゃん。早いわね。


「コーヒー⋯⋯貰えますか。」


「はい。どうぞ。」


「ありがとございまー⋯⋯。」


「さ、起きる前につくっちゃいましょ。」


朝ごはんは簡単に。パンとベーコンエッグ、サラダ、さっぱりしたフルーツ。それとコーヒー。


「おらってめーら!起きろ!プロの朝飯だぞ!有り難く食え!」


「⋯⋯もう少し優しく起こしてあげたらどうなのよ。」


「人んちのリビングでぐっすり〜すやすや〜してるのが悪い。」


「ああ、そう⋯⋯。」


おたまとフライパンでガンガンと⋯⋯いやまあ、うん。


自分のじゃないけど⋯⋯フライパンがへこむ⋯⋯。


「⋯⋯⋯⋯おはよう。」


「もう少し優しく起こしてよぉ⋯⋯。」


「頭が痛てぇ⋯⋯ガンガンする⋯⋯。」


アクロイ君、おたまで殴られてたんだけど⋯⋯まあ、いっか⋯⋯。


「⋯⋯顔、洗ってらっしゃい。」


顔を洗ったら、ご飯。


「頂きます。」


うん、普通。


「普通の朝飯なのになんでこんなにうめぇんだ⋯⋯。」


「舌が肥える⋯⋯。」


そんなに変わるのかしら。


「美味さの秘訣はなんだろう⋯⋯むむむむむ。」


「美味しー⋯⋯。」


ま、いいや。


ご飯食べたら、準備。


「多分、皆探しているでしょうね。」


「ま、コイツこんなのでも一国の王子だし。」


「こんなのとはなんだ。」


「お前もコイツに仕える事になるんだぞ⋯⋯。」


「えー、エリーにする。」


「レーネがいい!」


「エリー!」


「レーネー!」


⋯⋯なにこれ。抱き合ってーら。


⋯⋯こんなノリ、私どのループでもやったこと無いからなぁ⋯⋯。というか、そんな奴ら作ってないし。


⋯⋯⋯⋯割と寂しい子供時代ね、私。


別にいいけど。私は私。


ワイワイとやりながら、出立の用意を。一応食べ物とかも持たせた方がいいよね。


お昼を用意して⋯⋯サンドイッチでいいか。


編み込みのバスケットに入れて。


「これも持っていくといいわ。」


「サンドイッチ⋯⋯何から何まで、ありがとうございます。」


「気にしないで。私がやりたいからやってるだけよ。」


「服もいつの間に洗濯したのかわかんない⋯⋯。」


「秘密。」


綺麗な服で過ごしたいよね。


ちなみに私は、白いワンピース。白い帽子もあるよ。


すんごい御令嬢!って感じの服。


似合ってんのかしらねーけどー。ケッ。


準備ももう直ぐ終わるかな。⋯⋯っと。


⋯⋯ん。


魔術発動、探査。


複数人の反応、少し近くに。騎士、侍女。


岸に流れ着いた小船を回収している人も。


何かを探している動き。


「ん、どうやらお迎えみたいよ。」


「⋯⋯そうか。」


お昼、無駄になったかもね⋯⋯まあ、いいけれど。


「外に出ましょうか。」


家を出て、洞窟を出て。


隠れた浜辺からも出て。


崖の上、草原みたいになっている所に。


「呼びかけてあげなさいな。」


「⋯⋯ああ。おーい!」


「⋯⋯!アウル様の声だ!」


「あそこだ!居たぞ!」


「アウル様!エリューシャ様!」


「ロイ様とレーネリア様も!」


おーおー、結構人使ったのねぇ。


「よくぞご無事で⋯⋯!」


「途中魔獣に会ったが、皆頑張ってくれてな。そして、この方に助けられたんだ。」


とりあえず微笑んでおく。


「そうでしたか⋯⋯。そこの御令嬢、感謝致しますぞ。」


「お昼もご馳走になってな。素晴らしかったぞ。城のシェフにも学ばせたい程だった。」


「今日のお昼ももらいました。これもきっと、素晴らしいものですわ。」


「なんと⋯⋯殿下とエリューシャ様が絶賛する程とは!それ程の腕前⋯⋯城で、腕を振るってみては如何でしょう。」


「その申し出は有難いのですが。私の居場所は、ここですので。」


「⋯⋯そうですか。残念です。」


さてと。


「お話できて、楽しかったわ。それじゃ、さようならの時間よ。」


「⋯⋯世話になった。」


「お世話になりました!」


「本当に、何から何まで⋯⋯ありがとうございました。」


「ありがとう。⋯⋯また会いに来るよ!」


「⋯⋯。」


とりあえず、微笑んでおく。


次があるかは、シラナイ。


「⋯⋯御令嬢、最後に名を伺っても⋯⋯?」


「⋯⋯⋯⋯。リディナ。」


「⋯⋯へぇ。」


レーネリアちゃんにウインクしておく。⋯⋯返してきた、可愛い。


「なるほどリディナ嬢⋯⋯。誠、ありがとうございました。」


「ええ。⋯⋯さあ、そろそろ。待っている人が居るのでしょう。そしてしっかりと怒られてきなさいな。」


「うぐ⋯⋯。」


「そうですな。⋯⋯それでは、行きましょう。」


「また会おう!」


「またねー!」


「またな!」


「⋯⋯じゃあねー!」


手を振る。見えなくなるまで。


「⋯⋯⋯⋯さようなら。」


未来を担う、有望な子達。


「さようなら。」


きっと、もう会うことは無い。


「⋯⋯サヨウナラ。」


もし、会う時があるのなら、それは。


「サヨウナRA。」


あの夢は、きっと⋯⋯。









進メヤ


進メヤ


廻リシ者ヨ

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