四人組、お泊まり。
かわいい来客を楽しむアンナちゃん。
どーも、アンナちゃんよ。
夜まで待っても雨は止まず。なので泊める事にしました。
夕食、何がいいか聞いたら。
「簡単なものにしてくれ。」
「アンナさんも一緒に食べられるもの!」
「穀物。」
「手伝いますよーっ。」
という事なので、余ったベシャメルを使ってシチューにしました。
レーネリアちゃん、料理上手。流石はサーヴァントの娘と言った所かしらね。
皆で食卓を囲む。
「アンナさんは料理も上手だし、あの魔獣を一撃で仕留めるほど強いし。魔術も上手そう。一体、どうしたらそんな風に?」
「それは私も聞きたい。」
「⋯⋯まあ、経験よね。数多の経験があるから、できるのよ。」
「経験⋯⋯。」
「色々な事をやってみるといいわ。貴方達はまだ、時間がたっぷりあるのだからね。」
この世界の未来が、この子達に。
⋯⋯その為にも、私は。
「⋯⋯どうしました?」
「いえ、なんでもないわ。冷める前に食べなさいな。」
私はこのままでいいのかしら。
⋯⋯ま、すぐに決めてどうこうする訳でもないし。その時が来たら決めましょ。
ご馳走様。
片付けはいいからお風呂行かせて。
ええ、あるんですよ。湯船あると便利だし。
流石に男女別々で入ったか。ま、そうよね。四人とも、もう一桁は過ぎるんじゃないかって所だし。
それで、早めに寝る場所決め。
とはいえ、部屋は少なくて。客用は二部屋しか。
そうしたら、個室はいいとか言い始めて。
子供はベッドで寝なさいよ。
「いや、そのですね。」
「皆で一緒に寝てみたい、というのがありまして。」
あぁ、そういう。
「うーん。リビングに寝ることになるけれど⋯⋯大丈夫?」
二部屋あるし、ベッドだけ移動させてもアリだけど。
「いや、大丈夫だ。これはこれで楽しい。」
「私は平気よ。レーネのおかげでね⋯⋯。」
「俺も大丈夫だ。」
「毛布さえあれば寝れる!」
逞しいわねぇ。ま、いっか。本人達がいいって言ってるんだし。
毛布とか布団とか寝袋は沢山あるから、それを敷いて。
枕は⋯⋯これも沢山あるわね。
「近くにいるから、何かあったら呼んでね。」
「ありがとうございます。」
子供ながらに、この状況を楽しんでいるのね。ふふ。
とはいえ、少し心配なので。
今日は揺り椅子で寝ますか。
「おやすみなさい。早めに寝なさいね。」
「ああ。おやすみ。」
「おやすみなさーい。」
「おやすみなさい。」
「んー、良い夢を!」
子供って強いわねぇ⋯⋯。
ゆらゆら。
すやすや。
お泊まりって、テンション上がらない?