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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
155/204

賑やか四人組と。

アンナちゃんの家に。

どうも、アンナちゃんよ。


賑やかな四人組の子供を家に招いて、お昼ご飯。


クロスを敷いて。


ナイフとフォーク、スプーンを並べてと。


あ、ブドウジュースも置いておこう。濃厚なやつ。


「さ、どうぞ。」


椅子を引いて、座らせる。


座らせたら、キッチンに。


さて、と。


あの魚モドキを解体して⋯⋯おや、これかしら。取られたっていう腕輪。魔石片を磨いて、繋げてあるのね。へぇ⋯⋯。


しっかり洗い落として、汚れがないのを確認して。


魔術、えーと。清掃。ついでに脱臭も。


これでまあ、問題ないかしら。


傷は⋯⋯これ、コイツのせいでついたのか前からあるのかわからないので、放置。何か言ったら直せばいい。


さて、それは置いといて。料理。


まずは、長い瓜の酢漬け。これを一口サイズにして、今朝取れたトマトと一緒に。塩を振って、チーズを振りかけて。


「まずはこれでも食べてて。」


「⋯⋯まるで前菜のようだな。」


「酢漬けとトマト、チーズ。酸味が強いかも。」


「頂きますわ。」


「⋯⋯見た目、城の料理だ。」


玉ねぎを刻んで。炒める。


炒めながらトウモロコシ、これを削ぎ落として。


お、玉ねぎいい感じ。トウモロコシをいれて、色が良くなるまで。


水を入れて、沸騰させて。沸騰したら、蓋ができる器に。


魔術、風の刃。ザラザラがなくなるまで掻き回す!


できたら、冷ます。よし。


次。


牛乳を熱して、小麦粉とバターをゆっくり、何回かに分けて入れて。混ぜる。


やってる間に、ここら辺で取れた美味しい野菜、これを盛り付け、ここに固く焼いたパンを小さく、四角にしたやつをぱらぱらと。


塩とオリーブオイル。よし。


「はい、サラダ。ここら辺は野菜が美味しいのよ。」


「サラダか。」


「南方の野菜だね、一番美味しい食べ方だ。」


「新鮮ですわぁ⋯⋯。」


「なあ、ここ城だっけ?」


お肉も切っておく。一口大の四角、塩と胡椒を振っておいて。


あ、ポテトも茹でておこう。一口サイズにして、お湯に。


次。あ、スープが冷めたわね。


サラダも無くなったみたい。


少し深めのお皿に入れて、クリームを少し。


「ほら、これでも飲んでて。」


「ほう⋯⋯!これは。」


「コーンスープ、だね。」


「頂きますわ。」


「⋯⋯ここ、城だっけ?」


あ、牛乳のやつ、いい感じになった。濾して、と。


これはソースにして。次、魚モドキ。


生で欠片を軽く食べてみてと。⋯⋯あ、これ美味い。


欠片にして、焼いて。ん、これはなかなか。


おっと忘れないうちに、自分で焼いたふわふわのパン。


「ほら、これもね。」


「やはりパンか。これはやはり⋯⋯。」


「自家製かな。いい焼き加減だね。」


「ふわふわもちもち⋯⋯。」


「ここ、城だっけ⋯⋯。」


よし、魚モドキを切り身にするわ。


これに塩と胡椒を振って、小麦粉を軽くまぶして。フライパン!


フライパンにバター、そこに切り身を。


両面、外をパリッとさせて。


火が通ったらお皿に。さっき作ったソースをかけて。ちょっとお洒落に、ハーブも散らして。


「ほら、さっきのヤツを焼いてみたわ。」


「ほほう⋯⋯これはなかなか。」


「ムニエルだね、それにベシャメル。白身なんだね、あれ。」


「蛋白で、ほっくり⋯⋯魔獣とは思えない美味しさですわぁ⋯⋯。」


「ここは城なんだ、きっと⋯⋯う、うめぇ⋯⋯。」


よしよし。


肉の状態を確認。ん、もうすぐかしら。


ポテトもよし。上げて。


フライパン!二つ用意!


両方に牛脂!


⋯⋯そろそろ魚も無くなったみたいね。


「これで口をさっぱり、とね。」


「これは、果物か?」


「南方の果物、それを凍らせて砕いたんだね。さっぱり、口直しにはもってこいかも。」


「ひんやりさっぱりーですわぁ。」


「南方って美味しいもの沢山あるなぁ⋯⋯。」


よし。牛脂を上げて。


片方に肉を投入!始めはしっかり焼き目を入れて!


もう片方に、茹でた一口サイズのポテトと、キノコを。


肉、ひっくり返す。


反対側は弱火でじっくり!


よし、いい感じ。火から上げて、切る。


キノコ、火が通ったら少しニンニク。


赤ワインを入れて、ふらっぺー!


肉汁がフライパンに残ってるから、これも入れて。


倉庫に作っては溜めておいた、フォン・ド・ヴォー!牛系の!


これも少し。


煮詰めて。ほんの少し、バター入れて。


お皿にお肉、そしてソースを!綺麗に、美味しそうに盛り付けて。


「お待たせ、さあどうぞ。」


「メインディッシュ!」


「ここ周辺の、一番美味しいお肉だね!赤ワインのソース!」


「柔らかジューシー⋯⋯!噛みごたえもしっかりー!」


「うめえ、うめえ。」


んふふ。


さて、次。


チーズ。常温にしてあるのよね。これを切って、お皿に。


黒い、チーズにあうお酢を。スプーンでささっとかけて。


お肉を食べ終わって、少ししてから出す。


「チーズか。」


「ここら辺の家畜で作ったチーズだね、スパイシーな赤ワインにあうよ。」


「濃厚ー!」


「最高だなぁ⋯⋯。」


さて。


ここら辺で採れる、沢山の果物。


これを、切る。酸っぱいの、甘いの、織りまぜて。


そうね、四角く切って、積んでみましょ。


「さあ、果物を堪能なさいな。」


「フルーツだな!」


「南方の、果物!説明不要ッ!」


「甘酸っぱー!あまあまー!」


「すっきりするぜ⋯⋯。」


よし。


次は⋯⋯そうね。


クレープ生地を焼いて。


卵と砂糖!これを混ぜる!


魔術、風の刃!高速回転!


あー、魔術本当に便利。


ここに小麦粉を入れて。


さらに混ぜる!


そして牛乳。混ぜる!


固さを調節。いい感じになったら、ここにまた果物、甘いのを切って入れる!


軽く混ぜて、クレープ生地にのせる!


半分に畳む!


皿に盛り付け!


あ、そうだ。ベリーを掻き回す!


これも風の刃!


よし、クレープの上にかけて。


周りにも軽く。


そして上に⋯⋯そうだ、ナカゴを使おう。


切って、乗っける。


完成!


「お待たせ。」


「これは美味そうだ⋯⋯!」


「カスタードフルーツクレープ⋯⋯!」


「美味しー!」


「うま、うま。」


食べている間に、コーヒー。お気に入りの豆を。勿論、自分でローストしてますとも。


食べ終わったのをみて。


「はい、これ。」


「コーヒー、いい香りだ。」


「これも南方の⋯⋯。酸味が少し強いけど、気にならない程度だね。」


「美味しいわぁ、美味しー⋯⋯。」


「ふはぁー⋯⋯。」


最後に、一口サイズの⋯⋯自家製チーズケーキ。


「はい。⋯⋯私のフルコース、口に合ったかしら?」


「うむ、美味かった。」


「ご馳走様でした。まさかここで、南方づくしのフルコースが食べられるなんてね。」


「正直、城の料理より美味しかったかも⋯⋯。」


「何者だよ本当に⋯⋯。」


「ふふふ、良かったわ。大国の王子とその婚約者に褒められるなんて光栄よ。」


んふふ。


「⋯⋯いつから気付いていたんだ?」


「アウル、アクロイ、エリー、レーネ。この組み合わせなら、流石に貴族やってたら気付くわよ。」


「やはり貴族の令嬢だったか。⋯⋯遅くなったが、私はアウル・センティ。この国の第一王子、だな。」


「私はエリューシャ・ファスティ。ファスティ公爵家の、長女ですわ。」


「俺はアクロイ・ルド。侯爵家、次男だ。」


「私は⋯⋯レーネリア・サーヴァントだね。一応、長女。」


上から、最初に発言したヤツ、美味しいわぁー、ここは城じゃないよ、見ただけでわかるとは食通だな!だね。


「私は⋯⋯アンナ。アンナ・グリムディア、ですわ。」


「グリムディア⋯⋯という事は、グラスゴルの侯爵家か。」


「⋯⋯もしかして、昔行方不明になったっていう⋯⋯。」


「確かに昔ねぇ。好きに生きて、今は隠居生活、ってやつよ。」


そういえば、妹は元気かしら。


「お会いしたことがある。今は⋯⋯家を継いで、女侯爵だな。かなりのやり手だそうだ。」


へえ、やるじゃん。あの性格に難ありだった子が。


「貴女を今も探しているみたいだぞ。とはいえ、心配はしていない様だが。」


「きっと今も何処かで暴れている⋯⋯でしたっけ。」


「あっはは!わかってるじゃないの。」


なら、心配はいらないか。


「私がここに居る事は、秘密にして頂戴。」


「何故ですか?国に戻るとかは考えてないので?」


「訳アリ、ってやつだねぇ?その歳で隠居なんて、何か理由がないとね。」


「そういう事よ。」


だから、ね。


「⋯⋯わかった。」


さて、こいつらを送りたいけれど。


「雨、か。」


「んー。強くなりそうねぇ。」


海の天気は乙女心ってね。止むまで待った方がいいかも。


「⋯⋯申し訳ない。」


「一国の王子が、そう簡単に謝るんじゃないわよ。」


「いい事言った、そうだよアウル。」


のってくるか人生エンジョイ娘。


「むむ⋯⋯わかった、世話になるぞ。」


さ、のんびりと、止むのを待ちましょ。








アンナちゃんの唐突な飯テロ!

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