私の、生キル道。
長くて面倒でだらだらだから、カット!時間が飛ぶよ!
やっほう、お久しぶり。アンナちゃんよ。
私は、やり通した。
大氷雪天竜を倒して、右腕が黒くなって。
テルシエを学園に行かせて、ついでに弟子共を学園に通わせて。
魔王を回避して。
右腕とこの線が、魔術を使用すると成長する事を突き止めて。
それでも次の将を育成して。
自分の知る術を書き残して。
十年。
そう、まさかの十年かかった⋯⋯。
私アンナちゃん、26歳。まだまだ綺麗、私!
そして。
今、ようやく。
「あら、ゼルノ。見送りなんて珍しいわね。」
「⋯⋯考え直すつもりは、ないのか。」
「ええ。私には、やる事があるのよ。」
「それは⋯⋯ここに居ては、出来ない事か。」
「ええ。」
「⋯⋯そう、か。次代の者は。」
「既に決めてあるわ。私の、プライベートな部屋に報告書がある。」
「そうか。⋯⋯なら、もはや留める術もあるまい⋯⋯か。」
「ええ。⋯⋯世話になったわ。」
「ああ。⋯⋯最後に、どこに向かうかだけ教えてくれ。」
「そう、ね⋯⋯。どこか、遠い所。世界の果てにでも、行ってみようかしらね⋯⋯。」
「それがお前のやる事なのか?」
「ええ。」
「⋯⋯そうか。」
「それじゃあ、私は行くわ。元気でね。もう会うことはないでしょう⋯⋯。」
「⋯⋯また、会おう。良き旅路を、祈る。」
残せる物は残しておいた。
残せる術は残しておいた。
だから、私は。
「どこか遠くで、のんびりと過ごしましょ⋯⋯。まずは、海ね!南国!ビーチ!美味しいもの!」
バカンスに行きます!!!!!
「ハッハー!私は自由だー!!!!!」
っしゃ、はしゃいでいきましょー!
いざ、センティリアの⋯⋯南方!あそこはいいビーチがあるのよ!!!
私の生きる道?そんなものしるか!私が通った所が道だー!!!
転移!いざいざー!
到着!!!
「うーみー!海よーー!!!」
やっぱりここ、綺麗!
「そして暑っつい!」
ふっふっふ、誰にも見つかって無い隠れビーチがあるのよ⋯⋯そこに、行くわ!
「その前にここの果物買っていこう⋯⋯。」
美味しいからね!
たっぷり買って、食料も買って。
いざ、バカンス!
やっはー!!!
突然のバカンス。どうしたのよ、アンナちゃん⋯⋯。