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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
149/204

これ、どうなってるのかしら。

アンナちゃんの身体どうなってんのー。

おはよう、アンナちゃんですわよ。


魔王と弟子共とメアは氷雪竜の骸を確認しに行ってる。普通に行ったら時間かかるけど、まあ魔王いるからいいか。


私は一人、部屋。紅茶でも飲んで。


魔獣に関する本。


神話。


もう片っ端から読み耽る。


なんでってもうあれよ、右腕とこの線よ。


こんなの見た事無いし。


とはいえ全然記述無し。


なんなの、これ。


「⋯⋯少し出るわ。」


「かしこまりました。」


禁書庫。あそこにならあるかもしれない。


とはいえあそこは⋯⋯。まあ、頑張ろう。






禁書庫!


「⋯⋯⋯⋯。」


禍々しすぎでしょう、ここ。


「ここ、中に延々と居たら死ぬ気しかしないわ⋯⋯。」


なんでも、王領の奴らも奥は知らないらしい。


「結界張って、行きましょうか。」


探すのは、神話の魔獣に関する本。


もしくは、精霊王、赤とシェイドクインの本。


魔術や呪術の本は無視。とにかく奥へと進む。


移動速度重視、飛んでいくわ。


奥へ、奥へ。


「ここらへんは大規模魔術⋯⋯まだ、奥かしらね。」


空気が淀んで、さらに禍々しく。


「まだいける⋯⋯か。」


更に奥へ。


「神話の本、けどこれは違う。」


魔獣の本じゃない。


探す。うーん。


少し気持ち悪い。


「広すぎるわよここ⋯⋯なんなのかしら。」


移動速度低下。うーん、これは⋯⋯。


「限界かしら。」


収穫無し、けれどこれ以上は危険、戻るわ。




禁書庫の入口。


「っはー、空気がおいしいわ⋯⋯。」


収穫無し!


「⋯⋯もっと奥にあるのかしら。けどこれ以上は進めないわねぇ⋯⋯。」


残念。


「⋯⋯⋯⋯となると、これ自体に色々やってみるしかない、か。」


どうやろう。


「一先ず部屋に戻りましょ⋯⋯。」




で、部屋。


「さてさてどうすべきかしら⋯⋯。」


右腕、幻影に包まれて普通の腕に見えるけど。


「⋯⋯⋯⋯使えるモノはこの部屋にしかないわねぇ。」


侍女もいる。今は出てるけど、弟子共も基本この部屋に集まる。


「⋯⋯戻ってくる前にやれることはやっておこう。」


適当な器具。測定用、採取用、えとせとら。


右腕、服を捲って。


とりあえず何で出来てるか確認しないとね。


短剣を左手に。


「⋯⋯えい。」


ぶっすり、ぐっさり!抉って、肉片?を取り出す。


「ぐ、グリディナ様!?」


「実験よ実験。気にしないで。」


侍女がびっくりしたけどまあいいや。


「で、治癒。」


⋯⋯するまでもなかったか。ふぅむ。回復してる。


まさに魔獣の腕、ね⋯⋯。


取り出した肉片、そこに。


魔術発動、探査、精査で。


「⋯⋯痛く、ないのでしょうか⋯⋯。」


「痛いでしょあれ⋯⋯。」


侍女がなんか言ってるけど無視。⋯⋯⋯⋯痛く、無かったのよね。


で、精査したけどまぁ。


「⋯⋯まるで泥の様ね。」


どうやら私の右腕は液体のようですわ。


あの小さな黒いモノ、あれと同じ様なモノで出来ている。


魔獣の靄、その粒子。


「魔力でこの形になってる、か。ううむ。」


まるでスライムとかそういった⋯⋯化物みたいな。


「⋯⋯誰が化物だ⋯⋯私は人間よ⋯⋯。」


とりあえず何で出来てるかわかった。


次はこの線ね。


上半身を肌蹴る。


「グリディナ様、どうされたのかしら⋯⋯。」


「うわ、綺麗な身体⋯⋯。」


「⋯⋯おっぱい大きい。」


無視。


とりあえずこの線、右腕が魔力で形成されているならこれも?


魔力を流す。


⋯⋯。


何も無し。


魔術発動、もう一度探査。これも精査で。


「ん⋯⋯?」


今、少し変化した?


精査を全身に。これを継続。


「⋯⋯魔術発動、風。」


変化あり。


「魔術発動、火の玉。」


変化あり。


「⋯⋯ふむ。」


魔術発動。


想像。魔力。充填。吸収。充填。


「水よ。」


詠唱。想像。発動。発現。


「⋯⋯吸収の時、そして発現した時に変化あり、か。」


主に、左胸で。


左胸はどうなっている?


「⋯⋯精査を体内に。」


もう一度、魔術発動。風。


⋯⋯。


「吸収時に、魔力が渦を巻く。少しここで魔力が食われてる。」


周囲の魔力、少し多く吸収されているみたい。


「発現時に、渦を巻く魔力⋯⋯?これは魔力なのか?」


少し違う、まるで搾りかすの様な、けれど別のモノ。


「魔力が何かに変換されている?」


なんだ。


「この肉片⋯⋯その構成物に近い。」


靄に近いモノ?


「魔石の魔力にも近い。」


魔石にはこれが入っている?


「これは、研究してみる価値があるわね。」


自分の為にもね。


「とはいえこれは私の中にあるモノ⋯⋯流石に心臓を抉る訳にもいかないし。」


動きそうにもない。


となると、色々と飲んで試して⋯⋯って事になるのかしら。


「人体実験⋯⋯っふふ。」


まあ、これも一興かしら。


色々試してみましょうか。




















アンナちゃんは人間。

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