王領戻った!
疲労困憊アンナちゃん。
へーろー、アンナちゃんよー。
王領、着きました。もうすぐ昼あたりになるのかしらね。
誰にも見つからない様に隠密使って、部屋に戻る。
「⋯⋯何してるのかしらアイツら。」
私の置き手紙を机に置いて弟子共と侍女達&魔王がなんか話し込んでる。
「グリディナ様は氷雪竜を倒しに行った、という事で結論にします?」
「それしか考えられないでしょう。」
「あの巨大な黒い何か⋯⋯あれが氷雪竜とは思いたくありませんが。」
「雪も真っ黒になっていましたし⋯⋯。」
「だが一人でか?無理だろう。」
「到底倒せる様なモノではなさそうでしたがね⋯⋯。」
「他に誰か連れていった⋯⋯とかは?」
「連れていったとしても⋯⋯。」
「戦力になりうる者がいるのか?」
「えっと⋯⋯。」
「ですよねぇ⋯⋯。」
「あれ、雪が白い⋯⋯。」
あー、うん、そーいう。
「⋯⋯まあいい、とにかく一人で行ったのなら危険だ。救援に向かうべきだろう。」
「そうですね、行きましょう!」
「まって⋯⋯。」
「準備を!」
⋯⋯⋯⋯。
隠密解除。
魔術発動、拡声。
「たーだーいーまーかーえーりーまーしーたーわーーーーー。」
部屋がビリビリする程度の大きさで。
「ぐ、グリディナ!?」
「ただいまですわー。あー、さむ。」
暖炉暖炉。
「おい、お前氷雪竜を⋯⋯。」
「ん、倒してきたわ。はい、これお土産。」
魔石、複数。
「⋯⋯⋯⋯でかい。」
「しかも複数⋯⋯同じ魔力を持ってますね⋯⋯。」
「本当にこれが氷雪竜なのか?」
「外見ようよ。」
カーテン全開。
「⋯⋯雪が白い。」
「そういう事だからさー。後、あれ氷雪竜じゃなかったよ。」
「氷雪竜ではない?」
「名付けるとしたら大氷雪天竜、5kmはある巨大な身体に翼つけて、吹雪と風と絶対零度使ってきたわ。」
「⋯⋯そんなモノが存在していたのか?」
「翼は魔獣化した影響だと思うけど。モンスターだったし。けれと大きさは元々でしょーね。」
かなりでかかったしねー。
「ま、なんにせよアレは倒しましたのでー。モノは雪原に転がってるよ、砕け散ってるけど。」
「⋯⋯確認してこよう。」
「私達も、いいでしょうか?」
「ああ。向かおう。」
「私は寝る、疲れたわ。」
「ああ。」
プライベートな部屋に行って、と。
置き手紙を廃棄、よし。
寝る!
すやぁ。
すやすやすや。