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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
146/204

黒き氷雪に竜は翔く。

全長5kmが空にいるとか考えなくてもヤバイ。

黒き雪が大翼から降り注ぐ。


黒き氷が空を染める。


天空に君臨するは、地を這う巨竜。


世界を染め抜く、悪夢の巌冬。




やっほーーーーう!!!アンナちゃんよー!!!!!


現在!大氷雪天竜と!空中戦してます!


視界は黒い雪でもはや真っ黒!何も見えない!


探査でしか、何がどこにあるのかわかりませんわー!


しかも、強烈な上昇気流の真っ只中!かなり回転し始めてるし!雲ができはじめてるね!ぐるぐる回ってる!


少し離れたら強烈な下降気流!あそこに行ったら、地面に真っ逆さま!一回やらかした!地面に大穴やっちゃったよあっははは!


それにしても。


「硬いわね⋯⋯!」


コンセントレイトマグナ、ブラスティラヴァ、エルヴブラスト、ワールシュトゥーム。


禁術をぶちまけまくっても、纏わせてぶった斬っても。


「まだ余裕、って感じね⋯⋯!」


だけど、効いている!


「魔力、持つかしら⋯⋯。」


少し心配、けど。


「いや、持たせるんだよォ!!!」


私をなめるな!


「しっかし、この装甲が邪魔ね⋯⋯!」


どーする。


「GWWWOOOOOOOHHH!!!」


「っとと!」


あぶねー、ブレス。当たったら凍りそうだわ。


口から出したり、背中から出たり。もうそれ、ブレスと呼んでいいのかしら!


「そうだ、いっそ破砕してみよう。」


燃える物理をぶち込んでみようかしらね!


そうと決まれば。


「遥か天上、その先にあるモノ!今こそ終焉をこの場所に!」


禁術発動。墜ちろ。


「メテオライト!」


それも、複数!


コイツの頭上に、ぶち込んでやるわ!!!


「りゅーーうせーーいぐーーーん!!!あーっはっはっはーーー!!!!」


拳大、それが無数に、どんどんと!


衝突。破砕。爆砕。粉砕。玉砕。


「大喝采ッ!!!」


ふふん。


一人だけどね!!!


全弾命中!!!どうだ!


流石に、これには耐えきれず、破片を撒き散らしながら堕ちる大氷雪天竜。⋯⋯長い、めんどい、氷雪竜でいいや!


メテオライトの熱量で、今度は熱い。まあ、直ぐに冷えるでしょう。


地から見上げる氷雪竜、空から見下ろす私。


「⋯⋯まだ、余力あり、かしらね。」


黒い雪を蠢かせて、何をしてくる。


「GHAAAAAAAAAAAA!!!」


来た!今度は黒い雪で攻撃かしら!


避ける、追跡してくる。


炎で散らしながら、対処!横目で見る、チッ、まだ飛べるか!


けれど、かなりよろめいているわね!


「なら、一気に決めようじゃないの!」


魔術発動、探査、重ね掛け、精査!


魔石、発見、複数!5!強烈な反応、そのうちの一つ!


アレがメインコア、なら。


発動!


コンセントレイトマグナ!


ワールシュトゥーム!


ブラスティラヴァ!


制御、回転、全てを一点に、貫通力!


「装甲割れた今なら行けるでしょうね!」


回転する炎を纏って!蹴りのポーズで!下降気流に乗って!


落下。高速で⋯⋯!


「臓物共々ぶちまけなァ!!!」


氷雪竜の内部を焼きながら、貫く!


「貫!通ーーーーッ!!!!!」


魔石、ゲット!でけえ!


「GHHHHAAAAAAA!!!!」


力が抜け、堕ちる。地面に叩き付けられる。


「これで、仕舞いかしらね!」


もはや動く力もないかね!


「Ggggrrrrrrrrrrr.....AAAAAAAAA!!!!!」


「っ!?」


咆哮。雪が、白く。


「Aaaaaaaaaaaa!!!」


空気が、黒く。視界も黒く!


「げふぉっ⋯⋯!?」


煙い⋯⋯!やっべ結構吸いこんだっぽい!


くっ、ワールシュトゥーム!吹きとばせ!


「げっほげほっ⋯⋯なっ!?」


黒いのを晴らした目の前に、氷雪竜の顎。最後の力で跳びやがったか!何かを溜めて⋯⋯!


ヤバイ。


「くっ、そぉおっ!!!」


緊急回避!


「GHHHHH!!!」


吐息。氷雪竜の口が凍る。顎が凍る。頭が凍る。身体が凍る。空気が凍る。


「な、そんなのあり、なの⋯⋯。」


避けきれない、右腕が凍る。


「くっ、治癒⋯⋯!」


しない。何故っ!


なんとか空中に留まって。氷雪竜は凍りながら、堕ちる。


地面に衝突、そのまま砕け散る。⋯⋯砕け散る!?


「え、なにそれ⋯⋯。」


地面も凍る。砂の様に。


吹雪は止んだ。空は晴天に。雪原の中、そこだけ、砂漠の様な、破片の様な氷。


「まさか⋯⋯⋯⋯ぜ、絶対零度⋯⋯。」


最後の最期にやられたわ⋯⋯。この腕、もう無理か。


「⋯⋯一先ず。討伐、完了、ね⋯⋯。」


あー、クソ。強いわねぇ⋯⋯⋯⋯。


「魔力切れそう⋯⋯。」


というか切れた。


よろよろと地面に、ゆっくり降りる。⋯⋯本当に砂みたいになってるわ。


「はは、は⋯⋯。すっごいわねぇ⋯⋯。」


仰向け、倒れ込む。あ、右腕砕け散った。あーあ。


「動けませんわ⋯⋯。」


うあー。


「Gyu!」


⋯⋯え?


右腕だった所、そこに。


「お前、まだ⋯⋯。」


小さな黒いモノ。ぐにぐにと不定形になってる。


「⋯⋯GyuWAH!」


「っ⋯⋯!?」


右腕の断面に、噛み付きやがっ⋯⋯!


形を失う小さな黒いモノ。噛み付いた所から、私の中に⋯⋯!?


「っあ、やめ⋯⋯っだあああああああああああ!!!???」


痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたい!?!?


「あ⋯⋯。」


あ、体力尽きた。


暗転⋯⋯。


ばたんきゅ。











な、なにすんじゃわれぇ!?

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