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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
144/204

いいわ、進めましょうとも。

一つの山場。

はろ、アンナちゃんよ。


部屋に戻って、弟子達にやりたい事やってなさい、と伝えて。


プライベートな部屋に。


ここは私の部屋にしている所。


今のところ、誰にも入らせてないわね。


色々とごちゃごちゃしてるけど、まあいいでしょ。


必要な物を集めて、倉庫に入れる。


防寒着。


食料。


野宿用の物一式。


剣はある。


水、まだあるけど入れておこうかしら。あって損は無い。


大きめの瓶。何か取れたらここに。


フライパン。⋯⋯は沢山あるわね。


あ、一応ランタンと火石も入れておこう。魔術以外の火付けも念の為にね。


「⋯⋯あと何が必要かしらねぇ。」


なにをしているか、まあわかるでしょ。


「っふふふ⋯⋯。アレと殺り合うのは二回目、かしら⋯⋯。」


王が動けないのなら、臣下が動く。臣下が動けないなら、別の立場の奴が。


「私は将である以前に、傭兵なのよね⋯⋯っふふふふふ。」


ゼルノを助けるみたいでアレだけど。


「私が殺り合いたいから殺る。それで充分。」


何にも囚われない様な力、それを私は持っているのだから。


「私が囚われるのは時と輪廻のみ⋯⋯。」


そして、我が神。


「亡霊は彷徨い続けましょうか⋯⋯。っふふ、あはハ、ハハハハハハハハハッ!!!」


準備完了。


小さな黒いモノを肩に乗せて。


「さ、あなたの親に会いに行くわよ。」


「Pgyaa!」


弟子達には悪いけど、死なない程度には頑張るわねー。


私の部屋に手紙。そして応接間に書置き。もしもの時に、ね。


魔術発動。隠密。


私の隠密は誰にも見えないわよ。


これでよし。


⋯⋯行くとしようか。






「さみー⋯⋯。やっぱり吹雪の中は寒いわ。」


一人と一匹?吹雪の中!王領から出て、草原⋯⋯もとい雪原へ!


風上に向かって。ふわふわ、かなりの速さで。


「いつもなら風は北から吹いてくる。けれど、氷雪竜が来た時は、そこから吹いてくる。なら、風上へ向かえば辿りつける。」


それにしても。


「刺激するな、って言ったのは間違いだったかしら。これ、かなり強いし。吹いてくる方向がいつもの周回ルートと違う。」


進む方向は、王領か。ふーむ。


「⋯⋯最悪、氷雪竜ではなくなっている事も考えないとね。」


数多の魔獣を喰らって、多くの魔石を持つモノ。


「全く⋯⋯あれがモンスターだったら、危険ね。」


尤も、そうであろうという予測はしている。この小さな黒いモノでね。


「はぁ、損な役回りねぇ⋯⋯。楽しめそうだからいいけど!」


吹雪、かなり強くなってきた。視界はゼロ。ここまできたら、もう少しで見えてくるか。


「氷雪竜の周りは晴れているというのが通例だけど。魔獣になったらどうなのかしらね⋯⋯。」


はてさて。


「とりあえず相対しないとわからない、か。」


吹雪の中を、進みましょう。










氷雪竜はどうなっているのかねぇ。

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