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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
139/204

考えぐつぐつ。

考えるんだ⋯⋯。

やっほう、アンナちゃんよ。


テルシエを撫でながら、まだ見てる。


皆は、まだ考えてる。


「ううむ⋯⋯もはや訳が分からなくなってきた。魔術とはなんだ?」


「魔術は、魔力を消費して起こす事象よ。」


「余計わからん⋯⋯。」


「ああ、くそ!煮詰まった!」


「休憩しましょうか。⋯⋯皆に、熱いお茶を。あとお茶請け。」


「畏まりました。」


「あ、私ケーキがあるのですが、どうでしょうか。」


「いいね、甘い物は素敵よ。」


メアのケーキ、いいわね!


ティータイム。美味しい紅茶、美味しいケーキ。


「美味しいわね!至福だわ⋯⋯。」


「甘い物が染み渡る⋯⋯。」


「⋯⋯むにゃ、けーき⋯⋯?」


おや、テルシエ。起きた?


「ケーキ、食べる?」


「おかーさん、わたしも食べるー⋯⋯。」


誰がおかーさんだ。


「⋯⋯ックク、また母親と間違われたな?」


「私はまだ15よ⋯⋯。」


「なん、だと⋯⋯。」


「15!?そうなのですか!?」


おい。全員揃ってびっくりしてるんじゃない。


「おいし⋯⋯。」


「まだ寝ぼけてるわこの子。ああもう、口に付いてるわ。」


拭いてやる。全く、この子は。


「⋯⋯母親だ。」


「母親だな⋯⋯。」


「⋯⋯いい、なぁ。」


誰が母親だ。そしてボサロリ、母親が欲しいのか。


まあ、ロリだしねぇ。


「⋯⋯ほら、来なさい。」


「⋯⋯!」


膝の上に乗っかるか。しょうがないわねぇ。


頭撫でる。一瞬固まったけど、すぐに頭をすりよせてくる。⋯⋯懐いたわね。


「二児の母だ⋯⋯。」


「孤児院⋯⋯。」


おい。おい。


「なんでしょう、容易に想像できるのですが。」


何故!?私ほど孤児院みたいな所と縁遠いのは居ないわよ!?むしろ孤児つくる方よ!?


「なんなのもう⋯⋯。」


「⋯⋯でも確かに、お母さんです。何だか、間違えてしまいます⋯⋯。」


テルシエェ。


「おかー、さん。」


ボサロリィ!


「なんなのもー!!!私に!結婚願望は!無い!!!」


「無いのか。」


「無いわ!」


「やはり孤児院の⋯⋯。」


そこのインテリィ!


「いっそ開いてみたらどうだ?」


「そうですね、最近は魔獣のお陰で孤児が増えておりますし。魔の将直営なら、信頼できますね。」


「どうだ、やってみないか?」


「私にゃ研究もこいつらもあるから!私何人要るのよそれ!」


「なに、人を使えばいい。お前が選んだ者をな。」


「ううむ⋯⋯。」


それならまあ出来ないこともない。


「⋯⋯グリディナ様、家からも援助、出せるか頼んでみても?」


ツインテの所か。⋯⋯かなり力持ってる所だったわねぇ。うーん。


「何故そんなに孤児院を推すのよ⋯⋯。」


「今この国に必要だからだ。そして、お前なら出来ると感じたからだ。」


うぐぐ。


ぐぐぐぐぐ。


「⋯⋯おかー、さん。私も、応援する。」


膝の上から、にぱっ、と。笑顔で言われてしまった。


このボサロリほんと天使か。


「あーもう、わかったわよ!どうなっても知らないからね!」


「助かる。」


なんなのよもーー!!!!!


「おかーさん孤児院⋯⋯。どんなふうになるのかな⋯⋯。」


どんなふうにしようかしらね?


「魔術の得意な子が増えそうだな。」


「子供の無邪気さが凄まじい力を引き出しそうだな。」


「想像力も豊かですからねぇ⋯⋯。」


「そうだな⋯⋯。」


⋯⋯グランダルと目配せ。


(なあ、何故こいつら自分で言って気が付かないのよ?)


(そういうものじゃろ。)


「⋯⋯⋯⋯ああ、そういう事、なのね、ああ、ああ!」


お?ツインテ。


「グリディナ様!私っ⋯⋯!」


「言わなくていいわ、その答えは貴女だけのもの。」


「⋯⋯っ、はいっ!」


「え、解ったのか?」


「なんと⋯⋯。」


「おかーさん、私もわかった。」


ほう、ボサロリも。


「言ったら駄目よ?」


「わかってるー。」


とりあえず頭撫でる。


「何の問題だったのですか?」


「魔術を出す時にね、必ず必要な事よ。皆やってる、魔術じゃなくてもやってる事よ。」


「⋯⋯歌でも?」


「ええ。歌っても、聴いてもね。」


「それって、聴いてる時の方が多い?」


「そうねぇ。その方が多いわねぇ。」


「⋯⋯なるほど。わかりました。確かに、大事ですね。」


おう今ので解ったのか。


「ふふっ。」


あ、こいつ解ってるわ。


「ぐぬぬぬぬぬぬ⋯⋯。」


わからない奴らは、頭を抱えると。


あー、可笑し。


わからない奴等はそのまま頭抱えてろ!


私が孤児院とかさぁ、無理ー。


はー。


お茶が美味しいわねー。


⋯⋯いやほんと、どうしましょう。














煮立ちすぎて被害を被るアンナちゃん!

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