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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
136/204

王領着いたわ!

久々の王領。

はろはろ!アンナちゃんよ!


「は、はろはろ?テルシエちゃんですよー⋯⋯。」


「なにをしているのだ⋯⋯。」


「いつもの、よ。」


「はろはろって何ですか⋯⋯?」


「適当よ!」


聞いちゃいけないわ!


「もうすぐ王領だからといって、気を抜くなよ⋯⋯。」


「わかってますわー。」


ま、もう見えてるんだけどね。というか目の前。もうすぐ列に並べるかなーって所。


「魔獣が王領に近づいている事もね。」


「なんだと!」


あっち、空から。私達の上を通り過ぎるね。


「見えてきたね。⋯⋯うわ、また竜かよ。」


最近竜とエンカウントし過ぎじゃない?


「しかも真っ黒⋯⋯。」


「反応としては、弱いけどね。」


前戦ったのと比べてね。


「⋯⋯ワイバーン、か。」


「殺る?」


「分かりきっているだろう。」


「よし。撃墜しましょ。」


「中には落とすなよ。」


「はいはい。」


魔術発動!神鳴!脳天直撃ー!!!


「はい、終わり。しゅーりょー。」


風で落ちる方向もキメちゃう。


「まあ、そうなるよな⋯⋯。」


「ワイバーンですから。」


竜っていうよりほぼ翼の生えたトカゲ。


さ、王領入ろう。




王領、入りましたー!


魔王が居るから並ばずに入れるね!流石魔王!


「そんなもので褒められてもなぁ⋯⋯。」


城に直行。なんでも、既に連絡はとってあるらしい。そういえば、道中何か書いてた気がする。


まあいいや、話が進むならいいのよー。


そういう訳で、城。


「それでは、暫し待ってくれ。謁見の間で会おう。」


「はーい。いってらっしゃい。」


「いってらっしゃいませ⋯⋯!」


テルシエったら、緊張してら。さっきまで一緒に居たのに。


「お、公の場って言うんですかね、そう思うとなんだか⋯⋯。」


ふぅん。


「大丈夫よ。私が傍にいるでしょう。それに、ここの奴らは良い奴ばかりよ。」


安心なさい。


さ、紅茶でも飲んで、ゆっくりしてましょ。


「場慣れしてますね⋯⋯。」


そりゃあこう見えても貴族の令嬢ですから。


「ほら、今から緊張してたらもたないわよ。」


「はい⋯⋯。」


だめねぇ。


テルシエの緊張を解しながら待つ。


「準備が整いました。」


「行くわよ。」


「は、はい⋯⋯!」


うわ、動きぎこちなっ!


で、謁見の間。


「入ったら、真ん中あたりまで進んで、跪くのよ。後は任せなさい。」


「は、はい。」


という訳で、入ります。


「人間⋯⋯?」


「子連れか?」


「姉妹だろう。」


「後ろの娘はエルフィか?」


なんか色々ぼそぼそと。


適当に入って、真ん中あたりまで行って。


テルシエが跪く。私は跪かない。


「ッフフ、ごきげんよう、魔王。」


「⋯⋯ほう。貴様は跪かんのだな。」


「私に必要、あるかしら?」


威厳たっぷりな雰囲気で、魔王は腰を据える。


私は、腕を組んで、片脚に重心を置く、リラックスした体勢で。


周りに居るのは貴族と将と側近と。戸惑う半分、いきり立つのが半分。


「陛下に対して無礼であろう!跪け、小娘!」


「って、雑兵が喚いているけど、どうなのよ?ゼルノ。」


「⋯⋯非礼なのは確かだが。」


「はいはい、失礼いたしましたぁー。」


「お前な⋯⋯。」


「陛下っ!その人間、無礼ではないのですか!」


「ですってへーかー。いやあ、忠誠屋だねぇ。」


「寧ろお前に分けてやりたいくらいだ。」


「陛下っ!」


「よい。コイツはこういう奴だ。とうに諦めた。」


「しかし⋯⋯。」


「ねえ、そろそろ五月蝿いのだけど。本題、まだ?帰るよ?」


「このっ⋯⋯!陛下!」


「ふむ。⋯⋯まあ、良いだろう。」


「あららぁ?」


「殺すなよ。」


ああ、そういう?


「魔族を舐めるなよ、人間ッ!」


はー。


「テルシエ、少し下がってなさいな。」


「あうあう。」


こいつ固まってるわ。動きそうにもなし。


「はぁ。全く。」


剣を構え、突撃してくる五月蝿い貴族。貴族っす。


「這い蹲れ、人間!」


「人間人間って、やーねぇ。」


魔術、結界。手に。


剣を、素手で掴む。


握って、離さない。


「んなっ!?動かんっ!?」


「弱すぎ、本当に五月蝿い蝿ね。」


魔術発動、ブラストヴィンド。


「蝿なら飛ばないとね。」


バゴン、って音と共に吹っ飛んで、壁に。


「さて、問の1。蝿に似合うのはどれ?5択から選んでくださいな。」


私の周りに、六色の魔術。圧縮してあるから、かなりヤバイものだとバカでも解る。


「焼死。凍死。感電死。爆死。窒息死。圧死。」


おっと。


「ああ、これでは六択ですわねぇ。ついでに、全部、というのも追加しましょうか。」


周りの貴族は怯え始める。将と側近は、納得した顔を。


「反応、無し。ねえ、生きてる?」


気絶した?


「気絶してますわ。あらあら。」


側近が確認したよ。あらあらあら。


「弱すぎない?私これどうするの?」


出しちゃったよ?


「引っ込めろ。」


「属性持たせた魔力って回収しにくいんだからね?全く⋯⋯。」


回収。あーやだやだ。


「⋯⋯とまあ、見た通りだ諸君。後釜には最適だと思うが、どうだ。異論がある者は、剣を抜け。」


抜かない貴族。


「なら、決定だ。この者、これより魔の将グリディナとする。」


「はいはい、よろしく。テルシエは私の所でいいのよね?」


「ああ。⋯⋯それとは別に、弟子等もとってもらうがな。」


「ま、そういう話だったからね。わかってますわ、陛下。」


貴族な礼を一つ。堂に入ってるのに、驚く周囲。


「陛下、この娘はどこから?」


「グラスゴルからだ。貴族の令嬢、らしい。」


「グリムディアの娘ですわぁ、よろしくぅ。今はグリディナだけど。アハハッ。」


ところで、まだ?


「他に質疑はあるか。」


無し。将達は後で来そうな感じ。


「よし、では⋯⋯メア。」


「畏まりました。」


「メアについて行け。案内させる。」


「よろしく、側近ちゃん。⋯⋯ほらテルシエ、行くわよ。」


「はひ⋯⋯。」


なんで疲弊してんのよ⋯⋯。


謁見の間、出るわよー!













はい、魔の将。

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