表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
134/204

王領に向かって。

旅路の中。

はよーっす、アンナちゃんよー。


変態と、娘ちゃん。そして私の三人で、王領に向かってますわー。


「ねえ、思ったのだけど。」


「なんだ。」


「なんでしょう。」


「旅慣れてないのに、歩くのこれ?」


二人とも無言。


「歩くには遠すぎない?馬車とかないの?」


「そう言われましても⋯⋯。」


「ない、な。」


だろうと思ったよ。


「でしょうねー。⋯⋯ところでここに馬車があります。」


「持ってるのか!?」


「どこから出したのですか!?」


過去のループで倉庫に家の馬車入れておいて良かったわ。


ただし、馬はない。


「どうやって引く気だ?」


そこは、これ。


「そこは魔術マジ便利、って事で。」


魔術発動、クリエイト!


ゴーレムさんゴーレムさん、二頭、馬型で!


「なるほど、そういう、使い方もアリだな⋯⋯。」


「魔術、勉強しようかなぁ⋯⋯。」


しなさい。


これを馬車に繋いで。よし。


鈍いけど、歩くよりかは二倍以上速い。疲れ知らずだし、壊れたらまた作ればいいし。


「知ってて良かったゴーレムの作り方。いやあ、快適快適!」


「城の御者に⋯⋯。」


「魔の将じゃねーのかよ。」


おい。


「え、魔の将なのですか!?傭兵かと⋯⋯。」


「いや、まだ傭兵よ。コイツに誘われてね。着くまでに決めとけ、だってさ。」


「そうなのですか⋯⋯流石、竜を消し去るだけはありますね⋯⋯。」


「なんだ、お前そんな事をしていたのか。」


「ちょっとね。」


あれは少しはっちゃけ過ぎたかしら?


「それはそうと、お前は王領で何を学ぶつもりなんだ。」


「え、えっと⋯⋯。」


「色々あり過ぎて決めきれてないんじゃない?」


頷く娘ちゃん。まあ、そうでしょうねぇ。


「学園とか、ないの?」


「む、あるぞ。試験が必要だが⋯⋯。」


貴族とか平民とか関係なしに、入れる所らしい。ある程度の教養があれば、とか。さらに学びたい者は、その上に飛び飛びで進むんだってさ。


「なら、そこに入りなさいな。まずは基本、そこから学びたいものを考えればいいのよ。」


「そうだな。ふむ、頭は悪く無さそうだしな。」


「割と肝も座ってるわよ。」


攻撃された、さらに目の前で顔なじみを殺した私と、今普通に話してるのだし。


「試験、難しいのですか⋯⋯?」


「金の勘定は出来るか?」


「はい。」


「文字は?」


「読み書き、一応出来ます。」


「なら入れるだろう。」


「簡単だなオイ。」


「平民には少し難しいらしいがな。特に読み書きが。」


「ああ、なるほど⋯⋯。」


何処の国も話すだけなら出来る、ってのが多いからねぇ。何か商売をしている所の子なら、簡単なのは出来るみたいだけど。


「うーむ。」


「どうしました?」


「いやな、どうするかと。」


「何がよ。」


「時期だ。もうすぐ寒くなり始める時期だからな。この寒さを超えた時期なら、中途で入る事にはならないのだが⋯⋯。」


「ああ、中途入学になるのね。うーん、それなら待った方が賢いかも⋯⋯。」


「だが、それまでどうするか。なまじ預かった身、それまで適当に放り出す訳にはいかないからな。」


「とはいえ、城勤めにするととても中途半端になる、と。」


「わかっているじゃないか。⋯⋯グリディナ、一つ。」


「私が魔の将になれば、そこで預かれると。うーん。」


そういう手で来るか⋯⋯。


会話を聞いて、不安そうにする娘ちゃん。うぐぐ。


「はぁ、わかったわよ。私としても、メリットは大きいしね。」


しゃーない、やるか。ま、そうしようかな、とも思ってたけど。


「感謝する。」


「あ、ありがとうございますっ!」


「よかったな、これで問題は解決した。」


「はい!」


「とはいえ、私が受け入れられるかは知らないわよ。」


「大丈夫だ。その力を示せば間違いない。俺が保証する。」


「アッハ、魔王のお墨付き!そりゃあ頼もしいわね。」


なら、問題ないか。


「私の所に来るのなら、厳しくやるからね、覚悟しなさい。」


「は、はい!お願いします!」


とりあえず入学して困らない様にはしましょ。


「ところで、ですけど。⋯⋯王領までどれくらいあるのですか?」


「このペースだと、一週間かしら?」


「もう少しかかるな。多めにみて、二週間か。」


「⋯⋯馬車があってよかったです⋯⋯⋯⋯。」


「ね?」


「だな。」


二週間、ぼちぼちと行きますかー。


















アンナちゃんの倉庫、既に何でも入ってる状態⋯⋯。あんなえもーん?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ