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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
130/204

転移先の戦闘!

敵、発見!

っはー!アンナちゃんよ!


転移させられて、遺跡に戻ってきた!


「向こう、騒がしいわね。」


さっき言ってた、お仲間がピンチってのかしら。


向かいましょ。




「っ、グリディナか!手を貸せ!」


「どうしたよ魔王!」


焦ってる感じね!


周りには何も居ないけど!


「ていうか魔のは?」


「上だ、来い!」


縦穴の上か。


急上昇!縦穴を抜けて。


「わぁお。」


「アレは危険すぎる!ここで倒すぞ!」


「魔王様!これはかなり⋯⋯!」


魔のが大苦戦してるね!


黒竜。目が赤い。


「竜の魔獣、しかもほぼ完全になってるわね⋯⋯!」


魔術、探査。反応検知。


「しかもモンスターかよ!アッハ、いいねぇ!」


三つ持ってるわね!


「よくないだろうが!」


「ぶっ殺してやるわぁ!アハハハッ!」


いざ、目標は是に!


「かなりの速度で再生します、お気を付けを!」


「了解よ!」


「応よ!」


魔術発動、風の刃!その場回転、それを多数!


「そうら、切り刻まれなァ!」


「くらえ、闇の刃!」


私のを見て、魔王も刃で。無数の刃が黒竜に!


「ッチ、硬いわね。」


「しかも半数を避けるか⋯⋯!」


あの翼、邪魔ね。


「近接用意!魔術発動待機!」


ドッグファイトと洒落こもうじゃあないか!


「あはははっ、こっちよトカゲ!」


顔に爆発を数発叩き込む。ほうら、こっち見た。


「トカゲがイキってるんじゃあないわよ、遊んであげる。」


挑発。おお、効いた。挑発だってわかる頭はしてるのね。


「グリディナ!あまり舐めては⋯⋯!」


「わかってるわよ。」


お前も挑発にかかってんのかい。


おっと、竜が突っ込んできた。


「遅い、遅いわ、ノロマなトカゲ。」


空中をくるくると。追いかける竜、ブレスもくる。


「そんなに遅くちゃ、当たりませんわぁ?あっははははっ!」


魔術発動、コンセントレート。


反転、接近。


「こっちよ、トカゲ。」


黒い靄の中を通り過ぎる。あ、やべ、少し吸った。まあいいや問題ない。


通るついで、通りすがりに、風の刃を数発叩き込む。うん、再生するわ。


ちょっと遅れて、追い掛けてくる。私は少し待って、逃げる。


「あっははははは!捕まえてご覧なさいな!」


トカゲよりイイ男に追いかけられたいけどね!あっはは!


「さて、そろそろかしら。」


魔術発動、コンセントレート。


再度、コンセントレート。


追い付くか、追いつかれないかのギリギリな速さで。


「こっちよ、トカゲ。」


地上に向かって飛ぶ。


追い掛けてくる竜。


魔術発動、コンセントレート。


地上に近くなったところで。


「それじゃ、その邪魔なものは切り落としましょう。」


禁術発動!ブラスティラヴァ!


魔術発動、制御に!炎の刃!


「喰らいな、ラヴァ・ブレイド・マグナ!」


溶岩の刃で、その翼を焼き切る!魔獣といえど、これは耐えられないでしょう!


ましてや避けようにも、突然噴き出した刃に、反応は出来ないでしょうね!


翼をもがれ、落ちるトカゲ。地上に向かって飛んでいたから、勢いのまま地面に。


魔術発動、アーススパイク!


落ちる先にでかい刺を!串刺しだ!


頭から貫かれるトカゲ。根本の太いところで引き裂かれて。


「っふ、あははははははははははっ!!!汚ったない開きねぇ!」


禁術発動、ブラスティラヴァ!


「再生するのなら、灰にしてしまえばいいのよ。」


焼き尽くす。黒い靄が燃えて、真っ黒な炎に。うわぁ。


「⋯⋯やるじゃないか。」


「なるほど、そういう、倒し方もあるのですね⋯⋯。」


「⋯⋯大丈夫?満身創痍じゃない、魔の。」


「⋯⋯少々、手酷くやられましたよ。」


「そう。⋯⋯しばらく休息が必要じゃない?」


「そうだな。ここを離れて、安全な場所に行くか。」


「すみません⋯⋯。」


さて、移動し⋯⋯!


「魔王!」


「なっ⋯⋯!」


「いけませんっ!」


炎の中から、竜の⋯⋯頭っ!


魔王に向けて飛んで、よけられない!


「が、は⋯⋯。」


「なっ⋯⋯!」


「ッチ!」


庇う魔の将、顎に喰らいつかれ。


「魔王、様⋯⋯ご武⋯⋯運、を⋯⋯。」


瞳から光が消える。


「ブラスティラヴァ!」


魔の将ごと、今度こそ焼き尽くす!


「グリディナッ!」


「あれで生きれると思ってんのか、アァ!?」


忠誠者だ、ゆっくり寝かせてやれ。


「っく⋯⋯!」


禁術発動、ブラスティラヴァ。⋯⋯火焔葬送。


「⋯⋯ゆっくりと、おやすみなさい。」


はぁ、くそ。まさか頭だけで動きやがるとはね。


「⋯⋯っ。貴様の忠誠、見事であった⋯⋯!」


さようなら。


全部燃えたのを確認して。


「さて、魔石を回収したら戻るわよ。」


「っ、何故貴様は⋯⋯!」


「こんな敵地のド真ん中で嘆きたいのなら、どうぞご自由に。喰われたいのならどうぞ、どうぞご自由になさってくださいませ。私はまだ食われたくないですから。」


優先事項を間違えるなよ。


「⋯⋯⋯⋯っ、クソッ!」


フン、若いね。


さ、戻るわよ。











あーあ、死んじゃった。

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