怪しい施設の、地下!
あのノイズ、なんだろね。
はろろー、アンナちゃんよーう。
地下に入ったわ。砂埃やら煙が凄いから、全部風で外に。
よし、視界は良好。ぐるりと見渡す。
「殺風景な所ね⋯⋯。」
岩を大きく板に切り取って、つるつるにして壁に張ったのかしら。かなりの技術ね。
「しかも、よく磨いた⋯⋯金属?の扉。凄いわね。」
ここ、廊下なんだけど。これだけでもかなりの重要な遺跡ね。
近くの扉に入ろうとする。
「開かないわね。」
鍵と思わしき所を、切るか。
魔術発動、水の刃!硬いものには水よ!
よし!切れた!蹴り飛ばす!
「開いたわね。」
中に入る。
⋯⋯。
「中央にベッドと、その下に魔法陣。」
儀式場?
「にしては、妙に殺風景。」
こう、変な物があるはずなのに、ないわね。
「あら、棚があるわ。」
確認。
「⋯⋯薬?」
瓶に入った液体がある。
「⋯⋯なるほど。研究と実験の所ね。」
何を研究してたのかしらね。
「他の部屋になら資料があるかも。」
見てみましょ。
廊下に出て、他の部屋に。⋯⋯扉、全部開かないから全部切ってますわ!
にしても、何も無い。
さっきみたいな部屋ばっかり。謎の薬のみ増えていくわ。
「本当に、何の研究してたのかしらねぇ⋯⋯。」
ベッドに人の骨とか、獣の骨とか乗ってたりするし。
拘束具に繋がれたままの骨とかも。
「大抵、禄な研究じゃないわね。」
次の部屋。
「開けるのも、飽きてきたかしら。」
適当に蹴破って。
「っ!」
後ろ、気配っ!
「あっぶ、なっ!」
天井から出てきた、細身のゴーレム!
「ッチ、ぶっ壊れなァ!」
魔術発動!激流刃!
胴体、横凪ぎ、真っ二つ!
「四等分よッ!」
縦に、真っ直ぐ、四等分っ!
エネミー停止!
「っふぅ⋯⋯嫌に速いゴーレムだったわね。」
私の方が速いけど!
さて、部屋に。ゴーレムが護ってたって事は、何かある。
「さてさて、何があるかしらー⋯⋯。」
部屋に入る。異常に暗い。あれ、私明かりつけてたよね。
探査、うーん?部屋の形だけ。
「壁が黒くなってる、暗室⋯⋯?」
暗室を護ってたの?いやいや⋯⋯。
探査で、隅々まで見てみる。うーん、なんだろ、ここ立方体なのね。
「何も無い、立方体の部屋。ゴーレムが護るには、謎すぎるわね。」
うーん。
真ん中まで進んでみる。⋯⋯ん?
「ここの下、空間がある?」
明かりを強く。床を調べる。
よく、目を凝らして。うん?
「なにかしら、このボタン。」
押してみるか。ぽちっとな。
一瞬の間。
あ、やべ。
床、消えた⋯⋯。
落ちるね???
「んなああああ!?!?」
落ちるぅ!?!?
ああああああああぁぁぁぁぁ⋯⋯⋯⋯。
○ッシュート!でーでっででんっでーーんっ!