遺跡!
遺跡探索!
はろはろーう、アンナちゃんですよぅ。
空気がほぼ無い遺跡、いや空気ある感じはあるんだけどね、息できないみたいな。
そこを探索するわ!
さてさて、なにがあるかなーっと。
近い家に入る。
「お、本だ。」
何が書いてあるかなっと。
⋯⋯。
「エロ本じゃねーか!!!」
オスの地竜がオスの飛竜にヤられる本とか誰得だよ⋯⋯。コアすぎだろう⋯⋯。
「ま、まあ、昔の文化の参考文献として持っていこう、うん。」
何の参考になるか知らんけどな!!!
次!別の部屋!
「ここにも本棚。」
引き出し付きの机も。
空気が無いからなのか、結構読めそうなのが多いね。
さてさてこれは⋯⋯。
⋯⋯。
「なにこれ、全然読めないわ。何語?」
しっかりとした字、けど読めない。昔の言葉なのかしら?
「こっちも同じ形の字ね。何かしらこれ⋯⋯。」
ここの本棚、全部そう。
「忘れられた言葉、かしら。」
旧時代の。
「引き出しを見てみましょ。」
うわ、固い。鍵かかってるのかしら。鍵穴がある。
「なら何処かに鍵があるのね。」
探す。
⋯⋯。
本棚以外には何処にも無し。てことはここかしら。
「本の中にあるとか⋯⋯は流石にないわよね?」
ぱらぱらと開けていく。読めないわねぇ。
うわ。
「本が切り抜かれて、その中に鍵とか。なにこれ凄い。」
とりあえず、鍵げっと!
引き出し、開ける!
「これ、は⋯⋯手書きの、解読表?」
本の字を、別の字に当てようとしてるものが。⋯⋯⋯⋯どちらにせよ読めない!
「字って移り変わるのね⋯⋯。」
解読表を解読しないといけないとか。
「あれ、でもさっきのキワモノエロ本は読めたわね。」
もしかして。
引き出しの奥を探る。うーん、何も無い。
「うーん⋯⋯?」
何段階かで解読表があるとおもったんだけどなぁ。
本棚ももう一度探る。
「あれ、奥に⋯⋯。」
本棚の奥、小さな四角の切れ目。開きそう。
押したりズラしたり。あ、上にズレた。
「さてさてお宝でもあるのかしら⋯⋯。」
入っていたのは。
「紙の束。⋯⋯解読表?かしら。」
ギリギリ読める程度の字の書かれた紙と、読めない紙複数。
「字の形は対応してるわね⋯⋯。てことはこれが解読表であってるみたいね。」
かなりレアなものを見つけてしまったわ。んふふ。
倉庫に入れて、本も片っ端から倉庫に。
さ、他の部屋!
「この部屋は私室、かしら。」
ベッド、机、なにかがあった残骸。布の残骸⋯⋯?ガラス玉もあるわね、ボタンも。うーん、ぬいぐるみ?
とりあえず机ね。これも鍵穴。⋯⋯あ、でも傍に鍵があるわ。
「置き忘れたのかしら⋯⋯まあいいや、開けましょ。」
引き出しを開けたら、これは⋯⋯日記?
解読表、解読表⋯⋯。
えーと。
〇の月、〇の日。今日は⋯⋯を食べた。美味しかった。
×の月、△の日。今日は⋯⋯と一緒に⋯⋯を食べた。とても美味しかった。
□の月、◇の日。今日は疲れた、奮発して⋯⋯を沢山食べた。力がつく、美味しかった。
「⋯⋯食べたもの書いてあるだけよねこれ。」
どんな日記だ。
「まあいいわ⋯⋯持っていこう。」
倉庫に入れて。
引き出しもう一度探る。物は無いかし⋯⋯ん?
「引き出し、まだ奥があるわね。」
上手く偽装されてる。
「さてさて、何があるかしらっと。」
出てきたものは⋯⋯。
「また、日記?」
結構立派な装いの物が。鍵付き、けど開いてるわね。
「御開帳⋯⋯。」
解読表見ながら。
えーっと⋯⋯。
×の月、◇の日。こんなものに意味などない。しかし、書かねば。書き残さねば。後世に伝える為に。
×の月、△の日。記す。この世界を。
×の月、〇の日。日付は要らないな、これは。以後日付は記さない。
これを読んでいるという事は、大凡私は死んでいるだろう。⋯⋯書いてみたかっただけだ。
世界は移り変わる。
幾度の世界を経て、積み重なっていく。
世界は積み重なり、過去は未来に干渉する。
⋯⋯は⋯⋯⋯⋯となり選びし者を⋯⋯とする。
この⋯界では⋯⋯する者が⋯⋯に。
それ以外は消え去る。
なんて、ね。
これが真実なのか、虚構なのか。
信じるかは知らない。
だが、一つだけ。
色付きには気をつけろ。
ましてや、赤には。
それだけだ。
以上。
これ、書く意味は無かったかもしれないね。
「⋯⋯なにこれ?意味がわからない⋯⋯もうちょい纏まってから書けよ。」
なんなのこれ。
「とりあえず、回収⋯⋯。」
この家には、もう何もないかな。
次の所行こうか。
謎の文章⋯⋯。