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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
120/204

村に到着っ!

さらりとした殺し。

こんばんはぁ、アンナちゃんよー。


セイレエルフィの村に連れてってもらえるってことで、遠慮なくついていきます!


水底の穴に入って、進む。真っ暗だけど、明かりの魔術が使われてるね。


結構、眩しい。


「それで、どれ程進むのかしら。」


「もう少し先です⋯⋯。」


へー。


「ところで、なんで片目を閉じているのですか?」


「んー、なんとなく?」


適当にとぼける。


「なんとなく、ですか⋯⋯。」


魔術発動、探査。


「結構遠いのねぇ。」


「そうですね⋯⋯。」


幾つかに枝分かれした水中洞窟。水が透き通ってるわねぇ。


「あ、⋯⋯。ですが⋯⋯。ん⋯⋯、そうですか⋯⋯。」


「どうしたの?」


「いえ、何でもないです⋯⋯。」


ぐねぐねと、分岐を進む。


「にしても、遠いわね?」


「そう、ですね⋯⋯。」


ふーん。


「ねえ、明かり近過ぎ。眩しいわ。」


「すみませんね。」


ふーん?


隠蔽。発動待機。


「そういえば、貴女の名前を聞いておりませんでしたな。」


「私?そうね、グリディナ、とでも。」


アンナちゃんですわ!


「グリディナ殿ですな。おぼえておきましょう。」


「覚えなくていいわよ。」


さて、そろそろかしらねー。


「⋯⋯もうすぐ、です。」


「へぇ。」


「ところで、グリディナ殿。」


「何かしら?」


「村へはたどり着けそうにありませんのでな。」


ふ、と。明かりが消える。真っ暗!


「貴女にはここで⋯⋯。」


「死んでもらおう、って?」


待機解除。魔術発動、スパーク。電の弱いやつが、周辺に!


「ぎぃっ!?」


「あぐうっ!?」


「ひぃんっ!」


「見え見えすぎるわー、つまらないわー。」


閉じてた片目を開けて、と。うん、まあまあ見えるわね。


探査、精度を上げてと。うん、良く見える。


「はめるにしてももうちょい上手くやれないの?馬鹿なの?むしろ間抜け?」


「な、何故分かったのだ⋯⋯。」


「古典的すぎるわー。つまらないわー。つーかどいつもこいつもはめるの分かった時から顔に出てるんだわー。」


間抜けー。


「く⋯⋯!皆、やってしまえ!」


「はい、ビリビリー。」


スパーク。水の中だからもう簡単に止めれる。


「だから言ったのに⋯⋯。」


「ねえ、娘ちゃん。コイツって長?」


「いえ⋯⋯。長の息子です⋯⋯。」


「ならコイツらは?」


「その、友達かと⋯⋯。」


「そーう。なら死んでも問題ないわね。」


「そ、その⋯⋯!」


「コイツらは私を殺そうとした。いいね?」


「う⋯⋯。」


「殺される覚悟もない奴が。世界を舐め腐りすぎなのよね、その身を持って悔やみ死ね。」


魔術発動、風の刃。水の中でもスパッと切れる!切れ味抜群!奥さん、お一ついかがでしょう?


娘ちゃん以外を、すぱっと。ああ、首は貰っておこうね。


「さ、村に案内しなさいな。」


「⋯⋯ぐすっ、はい⋯⋯。」


何を泣いてんのよ。


「なんでも、ないです⋯⋯っ。」


ふーん、まあいいや。


娘ちゃんについていく。ああ、やっぱりそっちよねぇ。


そこから数分しないうちに、上に続く縦穴。


そこを上がって。ああ、ゆっくりとね。急いだら後がキツいよ。


おや、光が見えるわ。


「着きました⋯⋯。」


「ようやくかぁ。」


ここもまた、入った泉みたいに一部が穴になってるのね。


水面から顔を出す。


「ぷはー、あー空気が美味しいわ。」


すご、岩肌に囲まれた、でっかい縦穴。上から光が射し込んでる。


岩壁を削って、そこを住居と通路にしてるのか。凄いわねぇ。奥には滝もあるね。


「少し、待っててください。長を呼んできます。」


「はーい。」


魔術、水流操作。


水面に座って、待つ。んー、遠まきに見られてるわね。


あ、娘ちゃん話しかけられてる。んー。


魔術発動、拡声。こっちに聞こえるようにね。


「ねえ、アイツらはどうしたの!」


「竜が出たってのは!」


「あの人、何?」


「その、今から長を呼びますので⋯⋯。」


「たしか今、客人が来てるとか言ってなかったっけ。」


「かなり偉い人らしいけど。」


「私、入れますかね⋯⋯?」


「なら、俺が行こう。呼んで来ればいいんだな?」


「アンタなら入れるかもね。」


「なら、お願いします。」


大変だねー。つーか、客人?


まあいいか。


盗み聞きしながら、適当に待つかー。















客人⋯⋯はてさて。

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