ターニングポイント。
話は速く進めよう!
アンナちゃんですおはようございます!朝です。今日は嬉しいお知らせが一つ、悲しいお知らせが一つ。そして早急に対処すべきお知らせが一つありまーす。
先ずは嬉しいお知らせから!
チャラ男の処刑が決まりました!!!これで一つ邪魔者がいなくなる!明日やるんだって!はっはっはー!
はい。では次に悲しいお知らせを。
昨日夜ラディーちゃんの所で寝てしまった……。ラディーちゃん、なまじ守護神なだけあるから触れていれば色々読み取れるらしーのよ……。どれだけの情報を読み取られたかわかんなぁい……。やっちまったぜ!
では最後に、早急に対処すべきお知らせを。
第二王子が動いた。チャラ男の家が主導かな。第一王子は今各領地の視察中。影からの情報は道中で立ち寄る街付近で、きな臭い動きが。先行しているウチの特務隊(私の直轄のアレね!)が工作して、そっちへの道を通れなくしてまーす。タイミングをずらせば寄せ集めならグダる、精鋭なら出て来ないかもしれないね。どうやら寄せ集めらしいけど。警戒はするべきか。
きな臭い動きをしてる街がある領地は……ふむ、お嬢さん方の一人のいる家か。残念だ。なに、止めはしないよ。助けもしない。求めるならば別だが。
まあ、それが君の運命だったって事で。ハハッ。
さてさて、準備は完了している。領地に行くって申請は済んでいる。この侍女ちゃん、ほんと優秀。武器は持った。鎧はいらない。兵は既に待機。といっても影だけど。私の影は優秀なんだよ。
「では行こうか。」
「はい。」
侍女ちゃんと影の頭を連れて、馬車でごー。ああ、しっかり途中で乗り換えて、私が領地に行った様に見せかけるのも忘れずに。
「主、どうやら相手の動きが速いようです。」
「へぇ、道を変えたのが察知されたかい。」
「そのようで。」
ま、そのくらいしてくれないとつまらない。
「という事は移動中の襲撃となりそうですね、面倒な。」
「まあそう言うな、こういうのは楽しんだモノ勝ちだよ。」
久々に暴れられるんだから。
「それにしても、王都からもほど近い内地で襲撃など……余程急いでいるね?」
「御子息が処刑されようというのですからな。そういう事もあるでしょうよ。」
「ハッ、アホと家を天秤にかけてアホが勝ったかい。」
「第一王子死亡の混乱に乗じて有耶無耶、処刑回避等も考えていそうですが。」
「そんなに甘い国じゃねーよっと。」
ありえそー。ま、どーでもいい。どうせ死ぬんだ。どう足掻こうともね。
馬車に揺られてながーいこと。かれこれ三時間、揺られております。ああ、途中で休憩もしてね。
「そろそろかと思われます。」
「りょーかいー。」
魔術の便利さ、ここで使おうか。サーチってやつさ。
んー、ふむー。
「この道の先に第一王子の馬車。その数キロ先の森に武装集団。数は大体100。」
「寄せ集めですか。」
「いや、精鋭も混じっていると考えた方が宜しいかと。」
「そーだねー。用心するに越したことはないっと。潰れない程度に速度上げて。」
「了解しました。」
さあ、あと10分ほどで合流か。うふふ。
さあ、さあ、輪廻の亡霊が今行くよ。
輪廻の亡霊(他称)。誰が言ったかは何れ。
それと、次話、暴力表現過多。