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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
119/204

竜と遊ぼう!

水の中、一番効く攻撃ってやっぱりあれしかないよねぇ?

こんばんはぁ、アンナちゃんですわよー。


夜の泉、水中。対峙するのは、風飛竜!


纏う風のせいで水がかなり乱れてるけど、そんな事は知るか!


「さぁて、始めましょうか。」


魔術発動、結界!まずはフィールドを作ろうか!


一つ、あの逃げさせた娘の方に影響がないようにする!魔術的にも物理的にも!


「これで、周りに影響はないわね。」


更に結界!


一つ、アレを逃げられなくする!水面も封鎖!


「これで、お前は逃げられない。」


更に更に結界!


一つ、自分の魔術でくらわないように!


「これで、私は大丈夫と。」


更に更に更に結界!


一つ、魔術効果を増幅させる!


「これで、存分に戦えるわねぇ?」


準備完了!


「GRRRRR!」


突進してきたわね!流石に速い!


「んふふふっ。」


避けますわ!水流でぐるぐるしちゃうけどね!


「んふふふふふふ。」


魔術発動、コンセントレート。


風の刃が来た!避ける!


魔術発動、コンセントレート!


突進、避ける!


魔術発動、コンセントレート!


尻尾、避ける!


魔術発動、コンセントレート!


風、避ける!


魔術発動、コンセントレート!


噛み付き、避ける!


魔術発動、コンセントレート!


また尻尾、避ける!


魔術発動、コンセントレート!


水流、避けない!


魔術発動、しない!


「GRRRAAAAAAAHHH!!」


イラついてるね!


「んっふふふふふっ!」


溜めて溜めて溜めて溜めて溜めて溜めてー!!!


「まだ撃たないー♪」


「GRRRRRRRAAAAAAAAAAAAAA!!!」


あははっ、めちゃくちゃイラついてますわねー!


「攻撃して欲しいかしらぁ?でも撃たないー♪」


溜めたのを保留しながら、延々と避けまくるよ!


「まだかなぁー、まだかしらぁー、まだかにゃーん♪」


にゃーん♪


10分くらい、延々と避けまくる!


「GRRRRR!」


うふふふふ。


「そんなに吠えてちゃ、息苦しくないかしらぁ?」


酸欠は怖いわよぉー?


「GHHHHHHHAAAAAARRRRR!!!」


おや、溜めてるわね。一気に開放して、壊すのかしら?


「っふふ、私の魔術を舐めてもらっては困りますわぁ。」


その程度じゃ、本気でつくった結界は壊れない。


「GROOOOOOOOOWWWWW!」


範囲攻撃だね!フン、そんな魔術で大丈夫かしら?


「っふふふっ。余裕ね。」


さてさて、そろそろかしらね。


底の穴の奥から、歌が聴こえてくるもの。


「お出迎えが来ましたし、そろそろおくたばりあそばせ。」


コンセントレート開放。


「遥か天球の更に果て、その頂きの光で染まれ!」


魔術発動!エクス・エルヴブラスト・マグナ!


真っ赤に染まる、至高の放電!


視界が真っ赤に染まる!


肌に触れる水の感触がなくなる!


周囲の空気すら分解される!


そして。


「収束する。」


空気が一気に雪崩れ込む!


視界が戻る。目の前には、水底だった場所。


そして、竜だったモノの残骸らしき、灰と⋯⋯魔石。


魔石、残ってんのかい。私もまだまだね。


紫電の這う水底だった場所。すっごい、水が上に登れない。水滴が水面から少しずつ出てきて、浮いてる。


「⋯⋯私にも紫電が這ってるわ。」


ちょっとぴりぴりする。


「おまた⋯⋯せ?えっと、なんで水がここまでしか⋯⋯?」


水の中から話しかけてくる、娘。ああ、顔は出さない様にね。


「しばらくしたら戻るわよ。それより、後ろのは?」


なんか、沢山武器持った人達が。


「えっと⋯⋯竜は?」


「アレ。」


灰の山を指す。


「じ、じゃあ、さっきの真っ赤な光は⋯⋯?」


「私の魔術よ。案の定、消え失せてしまったわ。」


ニヤリと、笑う。


「これで驚異は去ったでしょう?っふふふふ。」


視界にちらつく紫電。ああ、もう、鬱陶しい。


「魔術発動、キャンセラー。帯電、解放。」


指を鳴らす!紫電が消える!水が吹き上がる!


「わわわわっ!?」


だばーっと、娘とその仲間達がなだれこんでくる。


「これで元通り、っと。」


さてさて。


「さあて、報酬を貰おうかしらね?」


「ほ、報酬⋯⋯?」


「貴女の危険を救って、聖地も竜から奪還したのよ?報酬、出るわよね?」


「う⋯⋯。」


ま、適当に言ってみただけなんだけど。


「⋯⋯旅の者よ。」


なにかしら。一番年上っぽいの。


「申し訳ないが、私達に出せるものは少ない。それでも良いのであれば。」


「具体的には?」


「⋯⋯金銭は余りない。食料は、さほど余りを取っていない。」


「ふーん、そう。それで?」


こいつ交渉下手なのかしらね?というか人と会ってないからか。


「⋯⋯ひとまず、我等の村で饗そう。」


「⋯⋯まあ、いいか。なら、案内しなさいな。」


報酬はそこで決めるのかしらねー。つーかひとまずって言ってしまったからもう。あーあ、下手くそ。


まあいいや、村にごー!








泉が一回り大きくなったのは秘密。

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