なんとかエルフィの娘。
Q. エルフィってどれだけ種類あるでしょうか。
こんばんは、アンナちゃんですわー。
「で、落ち着いたかしら。」
「は、はい⋯⋯。」
結局、蹴り転がして頭の横に剣をぶっ刺す方法で落ち着かせました、はい。
「止血したし、もう大丈夫でしょ。とりあえず、何エルフィよ。」
ええ、処置しましたよ。
「えっと⋯⋯セイレエルフィ、です⋯⋯。」
セイレエルフィ⋯⋯だと⋯⋯。
「何故森に居るのよ!!!なんで海じゃないのよ!!!!!おかしいでしょう!!!!!!!」
「ひいいっ!」
謎すぎるわーー!!!
「で、なんでよ。そこんところ詳しく。」
「え、えっと⋯⋯私達の先祖が⋯⋯。」
「三行で。」
「え、ええっ!?えと、えっと。」
はよ。
「海と。」
「海と?」
「この泉。」
「ほう。」
「繋がってる。」
なるほどなるほど⋯⋯⋯⋯。
「ってここ大陸のド真ん中よ!!!ちょっと東にズレてるけど!!!」
「大半島の狭まってる所からは以外と近いのですよ⋯⋯一ヶ月くらい。」
「遠いわ!」
近くないわ!
「それに、私達の村はこの中にありますから⋯⋯。」
「中にあるのね⋯⋯呼吸は?」
「村の所は空気があるのですよ。」
へぇー。
「じゃあ、なんでここが聖地?」
「ここは海と繋がっていますし、周りは大森林。人なんて餓死しそうな遭難者くらいしか来ませんし、周りの獣はかなり強い。しかもここではどれだけ強いモノでも何故か近寄らない。」
⋯⋯たしかに。この周辺だけ角うさぎくらいしかいないわ。
「なぜかしらね。」
「さぁ⋯⋯。村の言い伝えだと、ここで祖先が呪いの歌を振りまいたとか。」
「呪われてんじゃねーかよオイ。」
「呪いです!まじない!」
へー。わかりづらいわ。
「ここには貴重な薬草もありますし⋯⋯乱獲しないためにも聖地として入る人が限られているのです。」
「あら、それはいい心掛け。」
「ですから安心して周りを歩いていたのですが⋯⋯。」
「そこに私、と。」
そいつはすまんかった、ですわ。
「ま、まあいいです。⋯⋯妙な獣にも追われていましたし。」
「妙な獣?」
「ええ。⋯⋯黒い靄みたいなのがまとわりついていたんです。そんなの初めて見ました。聖地の中にも入ってきましたし⋯⋯。」
「なるほど魔獣。何だったの?狼?」
「そ、それが⋯⋯っ!?」
私の後ろを見て固まる。⋯⋯目線は上、少しずつ上がってる。てことはでかいか、空か。
「噂をすればなんとやら、ってね。」
振り返る。
えっ。
「で⋯⋯。」
「で⋯⋯⋯⋯!」
「「出たぁーーーーーーっ!?!?ドラゴンだぁーーーー!?!?!?」」
しかも風飛竜!具体的に言えば細身で四本足で背中にでかい羽根がついたやつ!
「なに貴女あんなのに追われていましてっ!?何したのよ!」
「歩いてたら目が合ったんですよぉ!」
しかも靄を纏ってる、魔獣。おいおい。
「とりあえず、退避するわよ。」
楽しそうだけど、足でまといが。
「い、泉に!泉に入りますよ!」
「まてまてまてまて!?」
とりあえず出したモノ全部収納!火は⋯⋯ああもう土でもかけとけ!
「あっちょっと引っ張らないでぇ!?」
引っ張られて泉にダイブ!ちょっとまて私息できないから!
「がべぼぼぼべべやぼる!(待てといってるでしょう!)」
魔術発動、レスピレータ!とりあえず呼吸だけでも確保しないと死ぬから!
「げっほげほぉっ!待てって言ってるじゃないのよ!」
「でも早く逃げないと食べられちゃいますよ!」
まあそうだけどさぁ。
手を引かれてどんどん底に。端の方、一部が穴になってて、これがまた結構でかいの。そして奥が見えないほど深い。
「で、泉に入ったはいいけどどうするの。」
「⋯⋯村に行きます。流石にこれは報告しないと⋯⋯。」
「聖地だからねぇ。にしても、上にまだいるわ。上がってくるの、待ってるのかしらね。」
「しつこいですね!」
確かに。
「でも、流石にドラゴンといえどここまでは追って来れないですよね!」
「待ってそれフラグ⋯⋯。」
「GRRRRROOOOOW!!!」
言ったそばから飛び込んできたぁーーー!!!
「⋯⋯チッ、面倒ね。」
引っ張る手を振りほどく。
「貴女は村に報告しなさい。」
「そんな、無茶ですよ!」
「貴女がいると満足に動けないのよ。ほら、食われたくなかったらさっさと行きなさい。」
「でも!」
はぁ。
「⋯⋯逃げろっつってんだよ、邪魔。さっさと行け。足でまとい。」
「っ⋯⋯すぐ、戻りますからねっ!」
ほらほらさっさといけよ。
「そういう事だから、お前の相手は私よ、トカゲ。」
風を纏って、呼吸してるのかこいつ。また面倒な。
「水中戦と、いこうじゃあないの。」
ドラゴンスレイ、はじめましょ。
A. 元のエルフィが他種族に、んほぉ!らめぇ!された数だけある。