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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
116/204

旅立ちだー。

国を出るよ!

こんちわー、アンナちゃんよー。


第三王子にボロクソ言って、その足でラディーちゃんに挨拶!


「そういう訳だから、後よろしく。」


「マッタ面倒クサイ事残シテ⋯⋯モウ。」


いやあ、すまないね!


「ハァ。デ、モウ行クノ?」


「ええ。善は急げって言うしね。」


善な行動した覚えはないけどね!つーか善ってなに。


まあいいわ。


「⋯⋯アンナチャン、コレヲアゲルワ。」


黒い花のブローチ。⋯⋯ラディーちゃんの匂いがする。


「ソレガアレバ、私ト何時デモ連絡ガ取レルカラネ。魔力ヲ養分ニシテルカラ、少シズス吸イ取ッテクケド⋯⋯アンナチャンナラ気ニナラナイ程度ダカラネ。」


「んふふ、ありがとラディーちゃん。大事にするわ。」


「ツイデニ私ノ加護モツイテルカラネ。守護モ。森ノ中ナラカナリ動キヤスクナルヨ。」


「いいわね、これ。」


助かるわ。


「フフ。⋯⋯気ヲツケテネ、良イ旅路ヲ祈ッテルヨ。」


「うん、ラディーちゃんも元気でね。」


さて、行くか。


「それじゃ、またねラディーちゃん。」


「ウン、マタネアンナチャン。」


転移。北の森近くに!


さて、旅の始まりよ!




⋯⋯。


⋯⋯⋯⋯。


転移かんりょ⋯⋯うわっぷ!


「ぶっは!水の上かよ!」


いきなりやっちゃったね!ははは!


水に浮きながら、周りを見る。んー、ここは?


探査。⋯⋯森の中。どこ、ここ。


「北の森⋯⋯かしら?」


探査。うすーくひろーく遠くまで広げて。


「⋯⋯⋯⋯広くない?」


かなり伸ばしたのにまだ端はない、北の森ってこんなに広かったっけ?


もう一度、周りを見渡す。森の中の、泉。


「上から見てみようかしらー。」


ふわふわと、上に。木々の高さを越えて。


見渡す限り、森、森、森。陽はあっちにある、時間的には⋯⋯夕方近く。陽があっちって事は南はあっち、その反対側は⋯⋯⋯⋯。


「⋯⋯山脈。しかも、かなり近い。」


もはや麓近くにいるみたいね。あ、一番高いあの山があそこにあるってことは。


「北の森過ぎて、大森林来ちゃったみたいね⋯⋯。」


うーん、精度が甘い。すっごいズレてるわ。確かに北にある森だけどさ⋯⋯。


「まあ、いいわ。道程が短縮したと思えば。」


東に少し行ったら、森の中にある谷、というか山脈の切れ目がある。そこから北に行きましょ。


その前に、軽く補給ー!というか服濡れて寒い!


ドレス脱いで、簡単に作った竿に干して。下着のみ!


「そこら辺に獣は居ないかな、と。」


んー。角うさぎ、発見!風の刃!


よし。簡単。これを血抜きして。


その間に火を起こしてと。あ、そうだ。時間的にもう野営の準備もしておこう。


周りに鳴り子を仕掛けるのよー。


血抜き終わるまで適当にぼーっと。で、抜けたら捌いて。


焼く!味付けは豪快に、塩と胡椒のみ!


いただきます。うん、美味い!


やっぱり、新鮮な肉は美味いわ。柔らかいし。程よく歯応えあるし。


完食。ごちそうさまでした。


さて、夜まで待つかー。


その前に水浴びでもしよう。ちょうど泉もあるし。


周りに何もいない事を確認して、下着もぱぱっと脱いで干して。水に!


「ひゃあ、冷たい!」


いやあ、服着たまま突然飛び込むより普通に入った方が断然いいね!


「気持ちいいわー。」


そのままぷかぷかと。ああ、なんか平和ね。


このまま浮いていよう⋯⋯。


だらーんと⋯⋯。




胸がでかいから浮力もかなり⋯⋯。

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