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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
113/204

出戻り!

ただ食っちゃべって飲み食いするだけ!

やっほう、アンナちゃんよー。


「ナンデモウ戻ッテキテルノヨ⋯⋯。」


「いやだって⋯⋯ねえ?」


なんか、こう、ほぼ全生徒やら教師やらに見られてたらほら、ねぇ?


「これからどうしよう⋯⋯。」


「学園戻リナサイヨ⋯⋯。」


「嫌です。今戻ったらとんでもなく面倒くさい事になるのわかりきってるもの!」


もう戻れないわ!ああ面倒くさい!面倒くさいったらありゃしない!


「ジャア、ドウスルノヨ⋯⋯。」


「うーん⋯⋯。」


とりあえず、ここ拠点にしていいかな。


「マア、イイケド⋯⋯。」


「よっし!しばらくは魔獣狩りに専念するかしら!」


「何時モノ事ジャナイ?」


それを言っちゃいけない。


「とりあえずお腹空いた、何か作ろうかしらね。」


「⋯⋯ハァ。ナラ一緒ニ作ロ?」


「ええ。」


おやつ時、作るなら⋯⋯よし。


「ミートソースある?」


「混ゼレバアルヨー。」


「ならそれよろしく。」


私はパスタを茹でる!


ついでにパンを用意して。


「デキタヨー。」


「よし、それをこっちに!」


かける!出来上がり!簡単!


「ミートスパ!」


「デキタネー。」


頂きます!


「美味しいわー。」


「イイ茹デ加減。」


「ソース、いいわねこれ。」


パンにソースをつけて、食べる。いけるわ。


「結構食ベルネ?」


「だってお腹空いたもの。」


なんだかんだと動きましたもの。


もぐもぐ。




「ご馳走様でした。」


「ゴチソウサマ。」


さて、と。


「傭兵酒場行ってくるわ。」


「イッテラッシャーイ。」


魔獣、特にモンスターはいないかしらねー。




「おう、グリディナ。久しぶりじゃねえか。ヤベェのと殺り合ったって聞いたが、大丈夫なのか?」


「やっほう、おっちゃん。いやぁ、ちょっとヘマしちゃってね。でも、もう大丈夫よー。」


「そうか、なら良かった。ったく、心配かけさせやがって。」


「いやー、ごめんねぇ。という訳で一杯頂戴。」


「おうよ。」


「おっちゃんも飲んでいいよ、快気祝いだー。」


「お?ありがとよ!遠慮なく貰うぜ!」


「かんぱーい。」


「乾杯。⋯⋯そういや、アイツらが心配してたぞ。」


「アイツら?」


「ほら、口の悪い野郎と若い三人組だよ。」


「⋯⋯あー。そういや直前まで一緒に動いてたね。」


「帰ってこねえからっつって、探しに行こうともしてたぜ。流石に全員で止めたがな。」


「まあ、そうよねぇ。⋯⋯私としては、アレの目撃報告が欲しいのだけれど。」


「バカ言え。⋯⋯なんだ、どんなヤツなんだ。」


「⋯⋯。」


周囲を確認。数人、聞いてるね。


「おっちゃん、耳貸して。」


「お、おう?」


耳元で、ぼそりと。


「危険だから、秘匿して。⋯⋯モンスター、それもかなり巨大、強靭なヤツ。普通に戦うなら、軍隊持ち出して街を一つ犠牲にするくらいの。」


「お、おいおいまてまて。まずモンスターって、なんだ?」


「知らないの⋯⋯?」


「⋯⋯多分だが、上のヤツなら知っているかもしれねぇ。俺に回ってこねえ情報っつーと、かなりヤベェんだな。」


「⋯⋯そうね。かなり危険な相手よ。神話にも出てくるくらいの、ね。」


「⋯⋯そうなのか?」


「ええ。」


「⋯⋯わかった。少し、こっちでも調べてみる。」


「よろしくね。こっちでも探しちゃいるけど、なかなか見付からなくて。」


「ああ。⋯⋯ところで、だ。」


「なぁに?」


「⋯⋯⋯⋯その、なんだ。近過ぎる⋯⋯。息が耳に⋯⋯。」


「⋯⋯フーッ。」


「いぁっ!?な、なにすんだこのやろっ!」


「あっはははははは!」


顔赤いじゃないの、飲み過ぎかしら!


「お前、もう少し自分の容姿を自覚しろ⋯⋯ハァ⋯⋯。」


超絶美人ですがなにかー!


「ッフフフ、心乱される、みたいなぁ?」


「お前自覚してそれかよ⋯⋯。」


「アハハハハ!」


やりすぎに注意だけどね。


「それはそうと、魔獣は?」


「割と溜まってるぜ、目撃報告。お前が居ない間、色んな奴が狩りに行ったんだが⋯⋯お前、どうやって一人で討伐してるんだ?」


「んー、主に魔術?剣で刻むのもよくやるけど。」


「魔獣に魔術は効かねえぞ。」


「うん、魔術は、効かないね。魔術は、ね。」


「うん⋯⋯?何かタネがあるのか?」


「そこはアレ、秘密ってやつよ。」


要は想像力の問題ですのよー。


「そうか。⋯⋯お前が一人で魔獣を狩る姿は色んなのが目撃してるんだが、どうしても疑う奴がいてな。」


「そういうのは疑わせておけばいいのよ。邪魔をしない限りは⋯⋯ね?」


一瞬だけ、空気を凍らせる。本当に、瞬きより短い程度でね。


「⋯⋯すまん。」


「いいのよぉ。」


さてさて、もう一杯飲もう。


「病み上がりなんだろ、そんなに飲んでいいのか。」


「身体は一ヶ月前に治ってるのよ。そこから色々やって、今。」


「そうなのか。まあ、無理はするなよ。」


「わかってるわよー。」


さ、適当に飲むよー。








動けよお前⋯⋯。

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