表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
110/204

微睡み。

復活!

⋯⋯私はアンナちゃん、ですわ。


「ここは⋯⋯。」


身体中が痛い。


「起キタカ。シャムシャラノ巫女。」


ラディーちゃん、だ。てことはここに逃げて来たのね⋯⋯。


「動けない⋯⋯。」


「ソレハソウデショウ。死ヌ寸前ダッタノダカラ。」


「⋯⋯ありがとう。」


「突然飛ビ込ンデキテ、何カト思ッタワ。⋯⋯何ニ、ヤラレタノ?」


「そうだ、アイツは⋯⋯!?」


あだだだだ。


「アイツ、トハ?」


⋯⋯モンスターが、居た。」


「ナニ!?⋯⋯ソウカ、良ク生キテタネ。」


「死んだかと思ったわ⋯⋯。」


そういえば街に進んでたけど、どうなったのやら。


「北の街、どうなったの?」


「潰滅シタ、トイウ話ハナイネ。⋯⋯トナルト、戻ッタノカナ?」


戻った⋯⋯?


「どういう事よ⋯⋯。」


「オ前ガ来テカラ、一ヶ月経ッテモソウイッタ報告ハナイカラネ。」


「一ヶ月経ってるのね⋯⋯。」


あちゃー。


「まあ、いいや⋯⋯。わからないものは仕方ない、か。」


ひとまず、お腹すいた。


「マッタク⋯⋯。チョットマッテテネ。」


待つ。




「ホラ、オ粥ダヨ。」


「ありがとー。」


しかし痛みで動けない!


「⋯⋯⋯⋯あ、あーん⋯⋯。」


「ホレ。」


美味しい。雛鳥みたいなのが切ない!


完食。


「ホラ、モウ一回寝ナサイ。ドウセ動ケナイノダシネ。」


「はぁい⋯⋯。」


大人しく寝る。


「⋯⋯モンスターニツイテ、コッチデモ調ベテミルヨ。ワカッタラ、教エル。」


「よろしくー。」


すやぁ。








はーろー。アンナちゃんよー。


完全復活!長かった!暇だった!


「アンナチャン、無理ハシナイデネ。」


「わかってるよー、ラディーちゃん。」


仲良くなりました。


ラディーちゃん、学園にも傭兵酒場にも家にも連絡してくれたみたいで。いやあ、本当にありがたいね⋯⋯。


傭兵酒場には、ヤバいのに遭遇して寝込んでると。学園と家には、ラディーちゃんが幻影使ってる貴族の名前で少し借りる、って風に。


ありがたやー。


「それにしても、なんでモンスターの情報、無いのかしら⋯⋯。」


「オカシイネー。コウモ無イト、怪シイヨネー。」


別の所に移動したか、どこかに潜伏してるか。


「また探すのお願いする事になるけど、いい?」


「イイヨ。私モ気ニナルシネ。」


世話になります。


「サ、遅レルヨ。サッサト学園イッテラッシャイ。」


「はーい、いってきますわー。」


久しぶりの学園!いってきまーす!






「おはようございます。」


「⋯⋯アンナ様?お久しぶりですわ。」


「久しぶり。」


クラスに久しぶりに来たよ。とはいえ殆ど話してないからまあ。


「最近、アンナ様の話題で持ちきりだったのですわ。」


「お久しぶりです、皆聞きたい事がありますの。」


ん?


「何かしら⋯⋯。」


「何、って。ディロア公爵ですよ!あの滅多に表に出てこないのにかなりの力を持っている、幻の公爵家ですよ!?」


あー。ああー。


「どんな方だったのですか!?お会いした事があるのは陛下くらいだとか⋯⋯!」


「古くから女性当主だとか!」


ラディーちゃんが幻影使ってる公爵だね。


「んー。そうね。かわいくてお茶目な方だったわ。」


「そうなのですか!」


「女性ですか!」


「そうね、女性だったわ。」


幻影使ってる所見たことないけど。


「ディロア公爵様と何を為されていたのです?」


それ聞いちゃう?


「ふふ、秘密。」


企業秘密だよ!


「そうですよね⋯⋯失礼しました。」


「まあ、あの人は大体王都に篭ってるからね。もしかしたらどこかで会えるかもね?」


森の中だけどね!


「さ、そろそろ授業よ。」


「またお話聞かせてくださいな!」


今日は流石に出席するかぁ。


授業!




お昼。


「アン⋯⋯グリムディア嬢。」


第三王子。


「何用ですか。」


あっちいけ。


「⋯⋯教師から伝言だ。学長室に来るように、と。」


「わかりました。要件は以上で?」


「あ、ああ。」


「では失礼。」


残念、帰っても対応は変わらないわ!


という訳で学長室に。


「アンナ・グリムディア。入りますわ。」


「来たかね。まあ座りなさい。」


「用件は。」


問いながら座る。


「ふむ。そうだな⋯⋯。君の出席について、だ。」


あーはい。


「君はどうやら、学友やクラスにはあまり興味が無いみたいだね。」


「興味、ね。あまり無いですわ。それがどうかしたのですか?学舎だというのなら、試験は通っている筈ですが。」


オール満点でね!


「まあ、そうなのだが⋯⋯。」


⋯⋯何を言いたいのやら?


「学友は将来、必ず為になるものだ。それを疎かにしてはいけないよ。」


あー。


「御忠告痛み入ります。⋯⋯ですが。」


もう決めてるんだー、このループをどうするか。


「私には目指すべき未来がありますので。この道を進ませていただきます。」


うふふ。


「用件は以上で?では、失礼致します。」


立つ。


「ま、待ちなさい。」


「まだ何か?」


「君の目指す道が何かはわからないが⋯⋯。これだけは言える。隣人を大切にしなさい。」


「ありがとうございます。」


退出!


ああ、時間を無駄にした感じ。


お昼ご飯も食べてないし。


食堂に行こうかしら。


いくわよー。




ご飯!


「やっぱり美味しいわね。」


一人で食べてます。周りはもう食べ終わりかけ。はー、時間無駄にしたわ。


「まあいいけど。」


「グリムディア、様⋯⋯?」


ん?誰。


「何かしら。」


光神の巫女⋯⋯今は候補!


なんなの。


「あ、あの、えっと。」


何用だよ。


「午後の実技、必ず出る様に、という伝言です⋯⋯。」


「誰から?教師?」


「え、ええ、そうです⋯⋯。」


「そう、わかったわ。もういいわよ。」


「え、えっと、失礼しますっ!」


逃げた。


それにしても、出席ねぇ。今日、試験とは聞いてないけど。


しょうがない、行くか⋯⋯。


ああ面倒くさい。


面倒くさいったらありゃしないわ⋯⋯。








アンナちゃんが無双するか遊びまくる未来しかみえないよねぇ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ