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悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
107/204

四人連れて、草原!

ぽちぼちと。

はーぁーい。アンナちゃんですわよー。


近くの街で馬車降りて、少し歩いて。着いた、北にある森近くの草原!


魔術、探査。んー。近くには何もいないね。


「よーしお前ら。まずは周囲の確認からだ。」


「周囲……には、何もいないですね。」


「そうだな。じゃあ、装備の再確認だ。防具はしっかり着けてるか。武器は問題ねえか。荷物は落ちねえか。歩きにくくねえか。しっかり確認しとけ!」


「再確認。……よし。」


「よし。では探索だ。今回は角うさぎが目標だからな。狼だとか、ヤベェのや身の丈に合わねえのに出くわさねえとも限らねえ。周囲は目ぇ皿にして見ろ!」


「は、はい!」


「よし、行くぞテメエら!」


うーん、初々しいわねぇ。私は後ろで見守ってます。


探索探索。




探索。だいたい20分くらい経ったね。


「見つかりませんね……。」


「ああ。だがいきなり出てくる事もある、良く探せよ。」


周り、何もいないねー。




探索。始めてから大体、一時間かな?


「テメエら、休憩だ。こういうのも珍しくねえ、何せ相手は獣だからな。」


「見付からないなぁ……。」


見通しのいい所に座って、休憩。


んー。探査の範囲、広げてみよう。


……。


向こうに、沢山の獣がいる反応。


「なあ、グリディナ。」


「なぁに?」


小声で話しかけて来た。


「こうも居ねえのはおかしくねえか?嫌な予感しかしねえ。」


「そうだねぇ。ついでに言うと、向こうに沢山いるよ。」


「沢山……?」


「そう、沢山。こっちに進んできているね。」


「……そっちは森じゃねえか。どういう事だ……?」


んー。結構な速さで来てる。もう少ししたら鉢合わせるかもね。


「そうね、少し警戒したほうがいいかもね。」


精査しよう。んー。


角うさぎ、狼、ワーム、鳥、猪……ごっちゃ。それが同じ方向に。


「ここは危険かも。」


「そうだな、さっさと逃げるに越したことはねえ。……テメエら、移動するぞ!」


「はい!」


通り道を避ける。……避け切れるかしら。結構広がってるわ。


「……ふーむ。」


遠くに集団を確認。


「あ、あれ!」


「なにあれ……!」


見つけたか。


「ヤベェな、急ぐぞ!」


ダッシュ。あー、駄目ね。集団の端っこにぶつかるわ。


「クソが、広がり過ぎだろう!テメエら、戦闘準備!」


「……っ!」


集団にぶつかる。


「う、わあああっ!」


「このぉっ!」


「せいっ!」


「おらァ!」


「うーん……。」


三人組、頑張ってる。おお、いっこ倒したじゃん。けれど。


「……なんだかおかしくないですか?通り過ぎていく……。」


「こいつはヤベェ。全速力で撤収するぞ!」


「……もう遅いみたいよ?」


「何だと!」


集団の奥に、反応。


「おいおい、やっぱりそういう事かよ……!」


「……ンフフ。アレは私の獲物よ。」


魔獣の、亀!


「ハッ、なるほど魔獣ハンターな!なら……後は任せたぜ!」


「ええ、任せられた。気を付けてね。」


「わかってらぁ!」


さて、亀の解体と行きましょ。


オジサンは三人組を連れて安全な所に離れて。……うわ見られてるわー緊張するわー。


さてさて。


「亀さん亀さんよー。遅いのがウリなのになーに速い移動してるのかしらぁー?」


「GHAAAAAARRRRR!!!」


「うるさいわー。」


大体2mはあるんじゃないか、っていう丸甲羅の亀。


ドタドタと脚を動かして、見た目に似合わぬ俊足っぷり。


「まずはその脚、潰しましょうか。」


双剣構えて。


一歩、高速接近!すれ違い様に脚を斬る!


「チッ、硬いわ。」


キズしか入らん。なら。


魔術発動。風の刃!


同じ所で回転させて。それを剣の先端に来るようにして。


「これはどうかしら!」


ガリガリガリッと!回転する刃で削り取る!


「GAAAAA!」


「おおっと。」


反撃してきますよね!口から炎吐いてきた!……炎?


「そんな攻撃あるのね……。」


うわ、脚引っ込めて、首も引っ込めて、回転して突っ込んできた!


面倒ね。


「ならこれで。」


魔術発動、結界。一方通行のやつ。強度増しで。


亀を閉じ込めて。


魔術発動、大瀑布!


水を結界の中にだばー!


「さてさて、これで溺れるかしら?」


結界の上に立って、観察。おー、慌ててる。あれ、浮けないのね。


「結構持つなぁ。なら、これで。」


魔術発動、ストリーマ。


電気!感電!死ぬ!


あ、死んだ。よーし、終了ー。


魔術を解除して、確認して。


コアは……あった。なかなかおっきいね、拳より大きいよ。


「うふふ。終わりましたよ。」


「すご……。」


「お前の戦うところ、初めて見たが……魔術師だったのか。」


「剣も使えますけどね。」


両方、訓練しましたし。実戦で。


「それにしても……この亀からアレらは逃げて来てたのか?それにしては……。」


「ですわね。」


奥に、反応あり。かなり、デカい。


「……オジサン。」


「わかってらぁ。テメエら、さっきの集団から角うさぎ拾って、さっさと帰るぞ。」


「さっきの集団から、ですか。」


「ああ。見ていたが、お前達なら無茶さえしなけりゃいけるだろう。」


「狼とワームに気を付けてね。」


「が、がんばります。」


「お前はどうするんだ?」


私?そうね。


「奥を調べて……いや、ここで待つ。そろそろ来るわ。」


「……そうか。気を付けろよ、相手はわからんがヤバい可能性がでけえ。」


「でしょうね。これほどの獣が逃げてくるのだし。」


「お気をつけて!」


「街で待ってますわ!」


「頑張って。」


「ありがと。」


行ったね。


さて、と。


装備確認。魔力は充分。


「さーぁ、何が出てくるかしらァ……♪」


いざ、目標は之に。









初仕事でイレギュラーな状況に出くわした三人組、ドンマイ。オジサンと一緒なら何とかなるけどね、きっと。

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