表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
106/204

ぶらりぶらりとのんびりと。

テンプレ入れてみた。

ふあぁ……こんにちは、アンナちゃんですわぁ……。


魔獣を三枚おろしにして二週間。今日も今日とて屋上で剣の手入れ。


なんか呼び出しされてたり、探されてたりするけど無視で。


授業もそういえばたまに出るくらいでほとんど教室にいないかも。


ま、試験は全て満点なんですけどね。だって何回やったと思ってるのよ。もう空で回答の並び言えるわ。問題が変わっても全く問題無し。


実技もたまに出て遊べば取れますし。


経験ってのはほんと楽。


だからこうして屋根でゆっくりしてるのよねぇ。


「貴女もそうでしょう?二個上の学年首位さん。」


「まあ、ねぇ……。とはいえ私もたまに勉強してるけどねー。」


「あら、そうなの?ここで寝てるだけかと思ってましたわ。」


「ひどいなー。」


「実際そう見えますけどね。」


ここと食堂と部屋にしかいないでしょ貴女。


「それはそーと、たまに外出てるみたいだけど。どこいってるの?」


「うふふ、秘密。」


「ミステリアスを演出してるわー。」


「みすてりあすの波動をくらえー。」


「ぐわー。」


「貴女はもう、みすてりあーす。」


「みすてりあーす仮面ー。」


「うわぁ、怪しい。」


「怪しい仮面のみすてりあーす一号!」


「怪しい微笑みのみすてりあーす2号!」


「ところでみすてりあーすってなに。」


「さあ?」


何この会話。


「さてと、ちょっと出掛けてきますわ。」


「またお出掛け?いってらー。」


「いってきますわぁー。」


屋根から飛び降りる。……もう驚かないのよねぇ。


さてと。今日はどうしようかしらー。




「きましたわー。」


「よう、グリディナ。今日もサボりか?」


「サボりですぅー。」


はい、ここは……傭兵酒場!俗に言う、ギルド!家の手伝いから専門職の修行、草刈りからでっかい獣の討伐まで、色んな事を斡旋する国営の職安だよ!


いつも沢山の人で賑わってる。今日もかなりいるねー。


「よう、グリディナちゃん!久々だな!」


「あら、生きてたのオジサン?暫く見ないから食べられたのかと思ったわ?」


「ハハハ!俺ぁピンピンしてらぁ!」


よく声かけられるのよねぇ。容姿的に貴族だって分かるのに。


ま、傭兵だし貴族相手の仕事もほんっの少しだけど、あるからいっか。月に一つくらいだけど。


ああそう、なんで傭兵かって?そりゃあいざって時は兵士にするんだよ。任意だけど。


そんな所で何するかっていうと、まあ……。


カウンターに座って。


「とりあえず一杯頂戴。それと、魔獣についての情報、ある?」


「ほらよ、何時もの酒だ。……あるぜ。今日だけだとうさぎ、狼、亀だ。」


「どこらへんで?」


「うさぎと狼は東、亀は北だ。」


「そっかぁ……亀がなんか、ね。」


「ああ。基本的に東の砂漠に居る奴なんだが……妙な所にいやがる。」


「確かに妙ねぇ。」


そんなに動いたっけ、あれ。


「それにここ最近、北の様子がな。獣が沢山いると思ったらうさぎ一匹もいなかったりする。」


「それは変だね?」


「そんな中の、亀だ。上はコイツが怪しいと睨んでいるようだぜ。」


「んー、ならそれ行ってみようかなぁ。」


「おっ、魔獣ハンターが出撃かい!いいねえ、こりゃあ今日は亀汁かな!」


「アハハ、……魔獣って、食べれるの?」


「しらん!そんな話は聞いたことねえな!」


ですよねー。


「それじゃ、発行よろし……」


「ハッ!ガキが集まって何しにきた!ここは遊び場じゃあねえんだぞ!」


「なっ、俺らは仕事を受けにきたのさ!」


あー、10代前半くらいの男女三人組が絡まれてるわー。


「ガキが仕事ぉ?ハッハッハ!仕事舐めんじゃねえぞ!ましてや討伐モノなんぞ……!」


「なにをぉっ!」


なんつーか、テンプレ感あるわー。つーかこの前も見たなこれ。


「私達がガキだっていうのなら、あれはどうなのよ!」


「貴族のお嬢様じゃないの……!」


誰か言われてるよー。私以外にもいたんだねー。


「ほらよ、発行してきたぞ。……言われてるぞ、お前だお前。」


「ああ、私?」


なんだ私か。


残った酒をぐいっといって。


「なあに、私を呼んだかしら?」


ひらひらと手を振って笑う。……振った手には発行した紙。


「あいつは別物だ、比較する対象じゃあねえよ!」


「なんでだよっ!」


「まー、いいじゃんオジサン。なんか適当にやらせてみたらー?」


「しかしだな!」


「やっぱり、装備的に気になる?」


「ああ!こいつらの装備じゃあなぁ!」


「そんな事言ったら、その人なんてドレスじゃない!」


はい、ドレスです。実はドレスです。びっくりするほど貴族感満載のすらりとした赤いドレスですわ!!!


「んー。まあ、一度やらせてみたらどうかしら?なに、ダメだったら死ぬでしょう。」


「おい!死んだら元も子もねえだろうがよ!」


「アッハハ、ダイジョーブ、輪廻でくるっと次の生になるだけよー。アハハハハハッ!」


「お前に話した俺が馬鹿だったよ!」


「あれ、このおじさん……。」


「私達の事、心配してくれてる……?」


「なのかも……。」


そう、このオジサン。口悪いけど若者を心配しまくるイイ人。


「あははっ、気づかれちゃったよオジサン?」


「お前な……!」


「心配なら一緒に行ってやったらぁ?」


「む……。」


「どうよ、お三方?この人、口は悪いけど強いし面倒見いいよ?頼んでみたらぁ?」


「……どうする?」


「頼んでみる?」


「……いいんじゃない?」


「……よし。おじさん、一緒に行きませんか?」


「……チッ、いいだろう。仕事ってのを教えてやらぁ!」


「ありがとうございます!」


……はい。


ここまで、いつものテンプレ。


彼等が発行しにいったのを見て、さてと。


「それじゃ、行ってくるわね。」


「おう、行ってこい。……いつもすまねえな。アイツも悪いヤツじゃねえんだが。」


「わかってるわー。口が悪いだけ。それじゃーねぇ。」


さ、行こう行こう。




で、乗合馬車。


「なんでお前が居るんだよ……。」


「さっきのお嬢様……。」


はい、オジサンと若者三人組。


「私もこっちですから。……ところで、何処へ討伐に?」


「森近くの草原で、角うさぎだ。割と強いからな、ヤツは。」


「角、刺さったらヤバいからねぇ。」


にしても、森近くの草原か。亀の目撃報告は……その森。ふーむ。


「オジサン。」


「なんだ。」


「私もその付近が目的地なのよ。」


「……!そうか。何が居たんだ。」


「亀。」


「亀?亀ってあの、丸い甲羅の?」


「そうよー。亀汁にしようかなー、と。」


食べられるかわからないけど。


「そっちは、任せていいんだな?」


「ええ。……そうね、見付けるまで一緒に行きません?」


「それがいい。……いいな?お前ら。」


「大丈夫。」


「よろしくおねがいします。」


「よろしくです。」


「うん、よろしくね。」


同行しようかー。






テンプレがテンプレ通りとは言ってねえな???

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ