表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢(壊)の楽しいエンドレス人生!  作者: りんねしん(邪神)
3180周目!
105/204

試し斬り、かしらぁ。

軽く身体を動かそう!

はっ、寝てましたわ!……アンナちゃんですわー。


隣は……あ、起きてる。ぼーっと街の方見てる。


「あ、おはよー。ぐっすりだったねー。」


「おはようございます。……今、何時でしょうか。」


「大体、昼前だねー。もうすぐお昼かなー。」


結構寝たわね……。


「お、鐘が鳴ったね。お昼、食べに行こう?」


「御一緒しますわ。」


食堂に行きましょ。




「結構混みますね……。」


「そだねー。」


席、確保。二人でお昼。のーんびり食べましょう。


「美味しいですわー。」


「美味しいねー。」


ここのご飯も美味しいのよねぇ。


ゆっくり食べて、食べ終わって。お茶でも飲んで。まったり。


で、また屋根にもどって、ぼーっと。


ゆるーい時間が流れていたのだけれど。


「……ねえ、なんか向こう騒がしくない?」


「そうですわね。何があったのでしょう。」


運動場の方。いやもっと向こう、森がある方。


「んー。」


魔術、拡声。向こうの声を聞こえやすく。


「生徒を逃がせ!」


「なんでここに!」


んん?


魔術、遠視。


逃げる生徒、誘導する教師、その奥に戦う数人の巡回兵士と……目が赤い、黒い狼が一匹。


魔獣!


「っふふ。魔獣みたいですわ。」


「えっ……。」


兵士は三人、頑張って相手してるみたいだけど……あ、一人死んだ。


「どうやら、巡回兵士では歯が立たないみたいですわ。」


「ヤバいじゃん。……森から来たのかな。でもあそこ、守護神の森でしょ。」


「みたいですわね。流石に守護神も森の外周部までは見きれないのかも。」


もしくはそこで発生したか。


なんにせよ、小隊が必要とかいう魔獣が一匹。


「腕試しといきましょうか……っふふふふふふ。」


いざ、目標は是に。


「ちょっと行ってきますわね。」


「えっ、ちょっと!」


屋根から飛び降りる。壁を蹴って、飛んで。


着地は滑るように、魔術を使って。


そして地面を蹴って、さらに加速!


逃げてきた生徒を横目に、魔獣の方へ。……今の集団、うちのクラスだったね。はぁ。まあいいや。


「……アンナ……?」


「アンナ様っ!?」


「おいっ、そっちは!」


なんか言ってたけど無視で。


魔獣が見えた!……兵士は、居ない、死体が三つ!やられたかぁ。


上々。存分に暴れよう。


「GHARRRRRR!」


こっちを認識したね、飛びかかってきた!


「……遅い、ですわ。」


簡単に避ける。反転してくる、けど遅い。


「さあ、先ずは一つ!」


剣で身体を斬る。ああ、毛皮も固くなってるね。斬れるけど。


適当にぐるぐると周りを廻って、観察する。うーん、これなら余裕で勝てるわ。危機じゃあないわね。


「これが小隊一つ分、かぁ。」


弱い。兵士が。


ま、私の知ったことではないのだけれど。


「GRA!」


「うるさい。」


攻撃してきた魔獣を適当に蹴り飛ばす。


「いたぞ!」


「アンナ様っ!お逃げをっ!」


……なんでお前ら戻ってくるかな。ひとまず兵士は連れてきてるみたいだけど、もう要らない。


「邪魔……ね。」


奴らに向かって、あっちいけのジェスチャー。


まあ、大人しくあっち行ってくれないんだけど。


「危ないですよ、こっち来ないでください。」


「アンナ様もはやくお逃げを!」


あー、面倒くさい。


「GRRRRAAA!!」


「キャアア!」


「アンナっ!」


うっせェ。


剣を逆手に、腕だけで真後ろに横薙ぎ。


吹っ飛ぶ魔獣。


「さっさと片付けましょうか。」


剣を持ち直して。


まずは……そうね。


また飛びかかってきた魔獣、それとすれ違う様に……一直線で身体を斬る!


で、反転。振り返り際を狙って、身体の反対側ー!


……これでも死なないか。となるとコア持ちかしら?


なら、これで。


「今回は上手くいくかしら……ねっ!」


魔獣の首を横から突き刺してー!


さっき斬った線に沿って、線を貫通させるように!


背骨に沿って、上と下になる様に!


斬ったら、首の切り口から……口角の部分まで斬る!


これでよし!上、下、背骨で!


「魔獣の三枚おろし、できましたわ♪」


上手におろせましたわ!


ついでに、コアを回収。赤いねー。


「兵士!この死体、回収頼みますわ。では。」


「……は、はっ!」


よし。屋根に戻りますかー。


魔術、転移!


クラスメイトが話しかけようとしてた気がするけど、まあいいや!


ばいばーい。









綺麗な三枚おろし。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ